「さよならの朝に約束の花をかざろう」岡田麿里監督がラストカットに込めた思い
一人ぼっちになったマキアは、エリアルと一緒に人間の世界で生きることに。「美しい所に住んでいた美しい人たちが外に出て、いろいろな感情を得て汚れていくことで成長していく物語にしたいと思いました」(岡田)

マキアのオーディションで一番良かったのは怒るシーン


──メインキャストはオーディションで決まったそうですが、マキア役の石見舞菜香さんの演技を聴いた時の感想を教えて下さい。
岡田 オーディションで石見さんのお芝居を見た時、手元にあった声優さんのリストに「見つけた」と書きました。(プロデューサーの)堀川(憲司)さんや、副監督の篠原(俊哉)さんたちも参加していたのですが、みんな「見つけた」と思ったみたいです。マキアは、すごく少女らしい子ではあるんですけれど、長く生きていくキャラクターなので、経験が重なって、大人の女性から見た感覚も得ていくところがある。だから、声質に純粋さや潔癖さだけではなく、芯の強さのようなものも欲しかったんです。一番良かったのが「私が働かなかったら、ご飯も食べられないんだよ!」と、幼いエリアルを怒るシーン。あそこのマキナって、エリアルに怒りたいというよりも、自分が母親をできてないという気持ちもあり、一杯一杯になってしまっているんですよね。怒りが自分にも向かっているというか、オーディションの時に石見さんはそういう演技をしていた。ああいう演技って、すごく怒るか、すごく優しくなるか。あと、たぶんセリフがキツいからキャラを救って下さっているのだと思うのですが、少し可愛らしく振って下さる方が多かったんです。でも、石見さんの怒り方はストンと入って来て。あれって、ああいう風に怒られた経験がないと、できないんじゃないかなとか思うんですけどね(笑)。

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