これは過去、個性的なバイプレーヤーたちに囲まれ、狂言回し的におとなしく収まっていた主人公たちのことを暗に言っていて、鈴愛はそういう子ではない、中心で暴れまわるという作り手の宣言だろうか。

◯「卵を潰したのは先生や」「わたしは帰らん 帰るわけにはいかん」「私は才能がある」と主張する鈴愛に、
「こんな小さな紙が世界のすべてだ。壊れるぞ おまえにその覚悟があるのか」と秋風は問う。
想像するに、鈴愛は、ゆくゆくは、この小さな紙の枠線のなかの世界からもっと広い世界に飛び立っていってしまうんだろう。

◯カケアミで囲まれた画面かわいい。

◯「原稿は神様のもの」
「ひとのいいかわいいだけのゲイと思わないで」(ボクテ〈志尊淳〉)

◯イケメン律(佐藤健)と正人(中村倫也)がふたりぶらぶらとたわいない会話して東京の街を歩く。

◯律が正人に連れていかれた〈喫茶おもかげ 〉は〈喫茶ともしび〉に外見は似ていた。でも中身は違っておしゃれだった。そこには秋風がいた。

終わりに。
鈴愛の行動があまりに型破りで、そういう言動に免疫がなく困惑している視聴者もいると思うが、サブタイトルが「謝りたい!」と最初から謝っているので、水に流そうではありませんか。
(木俣冬)

この記事の画像

「「半分、青い。」37話。鈴愛は傍若無人だが、サブタイトルであらかじめ謝っている」の画像1 「「半分、青い。」37話。鈴愛は傍若無人だが、サブタイトルであらかじめ謝っている」の画像2