田口 淳之介 口で言えばすぐに消えていく言葉も、音楽に乗せるとメッセージになる/インタビュー2
撮影/キムラタカヒロ

■田口 淳之介/ライブDVD & Blu-ray『DIMENSIONS ~JUNNOSUKE TAGUCHI LIVE TOUR 2018』インタビュー(2/3)

――インタビュー1より

嘘偽りのない音楽は裏切らない

――MCで、「音楽は裏切らない」ということをおっしゃられていましたよね。

田口:ソロになって感じたのは、口で言えばすぐに消えていく言葉も、音楽に乗せるとメッセージになり、多くの人に受け取ってもらえるってことだったんです。
音楽だったら、自分らしく素直に伝えることができるんじゃないかって。それに今、自分自身が本当に音楽にパワーをもらっているのを痛感しているんですよ。どういうやり方が正解かはわからないけれど、音楽を信じて、音楽を楽しんでくれる人に届けていけば、それだけで思いが伝わるんじゃないかな……。嘘偽りのない音楽は裏切らないってことが言いたかったんです。

――その想い、伝わっていたと思います。ライブを見て、田口さんは自分のやりたいことが明確にあって、それを形にできていると感じました。
その実感、ありますよね?

田口:ありますね、たしかに。自分の目の前にファンが一人だけになっても、その人のために全力を尽くしたい。その心はブレずに挑んでいます。やりたいことをやって生きていく、それをうまくやれていることが、すごく幸せだと思っています。
田口 淳之介 口で言えばすぐに消えていく言葉も、音楽に乗せるとメッセージになる/インタビュー2
撮影/キムラタカヒロ

――充実してますね。

田口:そうですね(笑)。


――今回、ライブハウスという小さい会場でやったのも良かったんじゃないかと思います。

田口:いやいや、自分にとってはデカいところでした(笑)。

――もっと大きいところでやっていたのに!

田口:そうですね。でも僕は今、1年生なので……。会場選びも不安でしたよ。けれど、たくさんの方が来てくれて、自信につながりました。
全公演平日だったし、初日の名古屋なんて、大吹雪だったんですよ! そんな中、来てくださったみなさんの想いを強く感じたし、支えられていることを感じました。すごくありがたいですよね。

――そんなファンのみなさんに、今思っていることを率直にお話しいただけますか?

田口:今はSNSもやっているので、たくさんの方がくださる応援のメッセージがありがたいです。ファンレターに想いを書いて送ってくださる方もいるし、常に僕のことを見てくれているっていう安心感というか、包まれている感じがあります。そのたくさんの愛に応えられる音楽やパフォーマンス、その他の活動もどんどんやっていきたいですね。お返しをしながら、一緒に楽しい思い出や記憶を作っていけるようにと思っています。

田口 淳之介 口で言えばすぐに消えていく言葉も、音楽に乗せるとメッセージになる/インタビュー2
撮影/キムラタカヒロ

――今回はライブDVDのリリースですが、田口さんにとって、ライブとは?

田口:なんだろうな……本当にたくさんあるんですけれど、生きていることが実感できる場所ではありますね。ライブというだけあって、本当にそこに住んでいるような感じというか……。“自分はステージに立つべき人間だ”って改めて思いました。これだけ自分が全開で、開放的にパフォーマンスできる場所は、やはりライブ。僕を表現する場所ですね。

――楽曲制作とライブは対だとは思うのですが、ご自身では、どちらのプライオリティが高いのでしょう。


田口:アルバム『DIMENSIONS』はライブを前提に作ったので、両方だけど、将来的にはドラマやCMに使ってもらうとか、もっと僕の曲を世の中に知ってほしいという気持ちがあるので、楽曲制作の方がプライオリティが高いかもしれません。次は純粋に曲として楽しんでもらえる、体が自然に踊りたくなるような楽曲を作りたいな。

――現在32歳。独立した30歳は人生のターニングポイントだったと思います。この2年間、アーティストとして男として、どんな年月を過ごしてきたのでしょう。

田口:独立してから、さまざまな局面で自分の責任が大きくなっていますね。
人任せにせず、けっこう細かいことまで自分でやってるんですよ。ちょっと大人になった気はします(笑)。自分ひとりでできるようになるのが急務だったので、スピード感を持って人に会ったり、忙しく過ごしていました。
田口 淳之介 口で言えばすぐに消えていく言葉も、音楽に乗せるとメッセージになる/インタビュー2
撮影/キムラタカヒロ

――とはいえ、なんでもやってもらう立場だったから、大変だったんじゃないかと思いますが。

田口:物作りも人付き合いも好きだったので、向いてたみたい(笑)。もちろん大変なこともありますけれど、それを大変と捉えず、全部が勉強で、ギフトだと思って臨むようにしています。

――プロデューサー気質なんですね。そんな田口さんがプロデュースするソロアーティスト、田口淳之介ですが、ソロアーティストとして再出発して、改めて感じているのはどんなことでしょう。

田口:やりたいことはたくさんあるけど、器があってこそじゃないですか。今は、ひとつひとつの仕事が戦場だし、自分を知ってもらう場所だと思って臨んでいます。イベントに出演したら、いかに自分を知ってもらうか、いかに心をつかむパフォーマンスをするかを考えて。今は深く知ってもらうより、表面を知ってもらうのが先決。新人の気持ちです。それが広まったときに、“俺ってこうなんだよ”って箱が開けられる気がします。

――アーティスト・田口 淳之介のお話を聞いていましたが、素の田口 淳之介はどんな人なんでしょう。

田口:どんな人に見えますか?
田口 淳之介 口で言えばすぐに消えていく言葉も、音楽に乗せるとメッセージになる/インタビュー2
撮影/キムラタカヒロ

――普通の社会人だったら、ベンチャーとかやっていそうな気がします(笑)。ビジネスマインドがありますよね。

田口:あ、それ強いですね(笑)。特に独立したのが大きいけれど。今は、プライベートと仕事の境目がないんですよ。全部自分でやってるから。逆にいえば、プライベートの遊びも仕事につなげられる、クリエイティブなことができる環境を持っていると感じています。今は、周りにいるクリエイティブな人たちとリンクして、自分自身に取り込んで成長して、みんなでカッコいいものをやりたいって気持ちが強いです。

――プライベートでのこだわりってありますか?

田口:秘湯までいかないけど、知る人ぞ知るクオリティの高い温泉を探すのが好きですね。もちろん、源泉かけ流しがマスト(笑)。日本人なので、DNAに呼ばれて癒されるというか。温泉ソムリエも、いつか取りたいな。

――夏、目前ですが、今年の夏にやっておきたいことは何でしょう?

田口:夏は、大好きな季節です。毎年、海に行くけれど、人がいなくて透明度が高い穴場を探すんです。今年も探しに行きたい!

――インタビュー3へ



≪ライブ情報≫
【SHARING the SOUL 2018 in TAKASAGO】
2018年6月30日(土)兵庫・高砂市文化会館

≪インストアイベント情報≫
2018年6月9日(土)14:00~ 宮城県仙台市 仙台イービーンズ 10階 屋上スペース
2018年6月10日(日)14:00~ 愛知県一宮市 イオンモール木曽川 1F ノースコート
2018年6月18日(月)19:00~ 東京都渋谷区 タワーレコード渋谷店 B1F CUT UP STUDIO
2018年6月23日(土)14:00~ 宮崎県宮崎市 イオンモール宮崎 hinata TERRACE
2018年6月24日(日)14:00~ 福岡県北九州市 リバーウォーク北九州 ミスティックコート

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