即興のラップバトル番組『フリースタイルダンジョン』5th season Rec 3-1(→公式、→テレビ朝日、→Abema)で毎週火曜日深夜放送。
3REC連続で般若が引きずりだされる屈辱的状況。
それに対して、物申しにやってきたとZeebra(→twitter)に紹介されるのが初代モンスター漢a.k.a.GAMI(→twitter)、R-指定(→twitter)、T-Pablow(→twitter)、サイプレス上野(→twitter)、CHICO CARLITO(→twitter)、DOTAMA(→twitter)である。
初代モンスター、「ふざけんなこのやろう」「悔しい試合が多かった、同じモンスターとして」「最高の説教タイムにしたい」とガンガン煽る。
2代目モンスターの裂固(→twitter)、呂布カルマ(→twitter)、崇勲(→twitter)、輪入道(→twitter)、ACE(→twitter)、FORK(ICE BAHN)(→twitter)も、「なめんなよ」「何言ってんのかな」「そのまま伝説で終わってたらよかったのにな」「全体的にどの口が言ってんのかな」「辞めたヤツに説教される覚えはない」と、こちらも煽る煽る。
バチバチの対決だ。
特別ルールは、こうだ。
初代モンスターが1人ずつ登場し、2代目に戦いを挑み4人抜きを目指す。
般若は登場せず。
賞金100万円はなし。プライドを賭けたバトルだ。
ライブはDOTAMA「悪役」。
最初の初代は、T-Pablo(→twitter)。
BAD HOP「Mobb Life」がiTunes総合アルバムチャート1位を記録し、ぐいぐい人気上昇中である。
2代目モンスターについて「カッコいいラップをできる人がいない」と語る。
対する2代目モンスターは崇勲(→twitter)。
T-Pabloと崇勲は、フリースタイルダンジョンで2年前にバトルしている。
そのときは、クリティカルで崇勲が勝利した。
1st BATTLE。
ROUND1。
T-Pablow
「【コンプラ】の代わりに俺からうぇいよー」
といきなりのコンプラ。コンプラはおそらく「UZIさん」。ううむ、コンプラかかってしまうのか。
その後も、コンプラの連続。
崇勲、そこには触れず。
「絶対負けさせねぇ HIP HOP is DEAD いや俺ら2代目の椅子Get」
3対2で2代目モンスター崇勲の勝利。
ROUND2。
T-Pablow「イケてりゃなんでも良い 仲間たちと掴むRichi」と、めちゃくちゃ間を開けてラップする。
「TRAPみたいに乗せてきて」といとうせいこうが解説していた。
めちゃくちゃ遅いテンポでラップして、倍でとってノる。
2000年代にアメリカ南部アトランタで生まれたスタイルだ。
もともとトラップは、ドラッグを売る場所(トラップハウス)のこと。
というか、誰も住んでないゴーストハウスに若者が集ってパーティーをしていたその場所のこと。
ここで作られたスタイルが拡がっていって、トラップミュージックと呼ばれた。
対する崇勲も、TRAPみたいに乗せてくる。
T-Pablow「俺ならどうでもいいイケてりゃなんでもいい 紫仲間すする【コンプラ】」
と、コンプラかかるヤバいネタでぐいぐい攻める。
それに対して崇勲は、
「悪い人からリンリン 電話鳴っても出ない
悪い事はしない 心に決めている」
と高らかに宣言。
ラウンド終わって、小さくガッツポーズするT-Pablow。
クリティカルで、初代モンスターT-Pablow勝利だ。

「T-Pablowくん君がNo.1です」というDOTAMAに、「先生! 先生!」と声かけるT-Pablow。
このあたりの関係性が垣間見える瞬間も楽しい。
ACEは「2代目モンスターしか味わっていない苦しみがあるので 初代の方は「うぇいよーうぇいよー」と簡単に言えるんだなって改めて思いました。責任感が違うんで」とバチバチの姿勢。そして、あの事件の重みを思い出させた。
次回T-Pablowに対するのは、裂固。
いやこれはまた盛り上がる。激アツ楽しみである。(テキスト/米光一成 イラスト/まつもとりえこ)