“天才子役”としてテレビや映画に引っ張りだこになった後は落ち着いた活動を見せていたが、2017年に難関中学校に合格したというニュースが話題になった。今もCMなどで成長した姿を見ることができる。そこで芦田愛菜のこれまでの歩みと、気になる受験勉強法、現在の活躍ぶりまでをまとめてみた。
芦田愛菜のプロフィール

芦田愛菜といえば、愛らしい顔と高い演技力。まだ中学生ながら、これまでの活躍は輝かしいものがある。
生年月日と出身地

生年月日:2004年6月23日
出身地:兵庫県
血液型:A型
所属:ジョビィキッズプロダクション
芦田が芸能界に入ったのは2007年、3歳のときのこと。自分からではなく母親の勧めだったという。所属するジョビィキッズには鈴木梨央や寺田心など、多数の人気子役が所属しているが、中でも芦田は中学生にして事務所を代表する存在になっている。

デビュー後、高い演技力で注目
2009年の子役デビュー後、芦田の存在を一気に有名にしたのが2010年に出演したドラマ『MOTHER』での演技だ。当時5歳の芦田の子どもとは思えない表情や涙など、その高い演技力に多くの人が惹きつけられた。もともと芦田は規定年齢に達していないという理由で、このドラマのオーディションを落選していた。だがマネージャーの熱意によりなんとかオーディションを受けることができ、その演技力で役を勝ち取ったという。
これをきっかけに“天才子役”として注目されると、その後NHK大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』、ドラマ『さよならぼくたちのようちえん』、『明日、ママがいない』、映画『うさぎドロップ』などに次々と出演。2013年には映画『バシフィック・リム』でハリウッドデビューも果たしている。
その高い演技力が認められ、俳優として多数の賞も受賞。主なものだけでも以下のようにある。
「2010年 東京ドラマアウォード 特別賞」
「第34回 日本アカデミー賞 新人俳優賞」
「第65回 ザテレビジョンドラマアカデミー賞 ザテレビジョン特別賞・新人賞」
「第7回 ドラマ・オブ・ザ・イヤー2010 新人女優賞」
「2011年 東京ドラマアウォード 主演女優賞」
「第28回 浅草芸能大賞 新人賞」
「第54回 ブルーリボン賞 新人賞」

マルモリで歌手デビューも
2011年に出演したドラマ『マルモのおきて』では、共演した子役の鈴木福とともに主題歌『マル・マル・モリ・モリ!』を歌い、歌手デビュー。歌いやすい歌詞と、二人が踊るキュートなダンスが話題になり、曲は爆発的人気にとなった。「第53回 日本レコード大賞 特別賞」を受賞し、二人はNHK紅白歌合戦にも出場した。
芦田はソロとしてもシングル・アルバムを発売、コンサートも行っている。
その他にもトークバラエティ『メレンゲの気持ち』でMCを務めたり、数多くの大手企業のCMに出演したり、一時はテレビで見かけない日はないほどの人気ぶりだった。

読書家としても有名
芦田の趣味は読書であり、小学校低学年では月30~50冊もの本を読んでいたという。そのジャンルは幅広く、テレビ番組でも度々愛読書を紹介している。近年芦田が紹介したのは『小学館の図鑑NEO「人間・いのちの歴史」』、宮部みゆき『ここはボツコニアン』、恩田陸『夜のピクニック』、三浦しをん『風が強く吹いている』など。好きな作家であるアガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』については「ミステリーの史上最高傑作」とも評している。
また「一番魂が震えた」と紹介したのはノーベル賞受賞者である山中伸弥京大教授の自伝『山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた』。9歳の頃に読んだといい「他の人の何倍もの努力をされているのに、その努力を楽しんでいる」とその魅力を語っている。

芦田愛菜の親はどんな人?

俳優、歌手、タレントとして活躍する芦田はいわゆる二世俳優ではなく、一般家庭の出身だ。では“天才子役”とも呼ばれる彼女を育てたのは、どんな家庭なのだろうか。
父親は三井住友銀行の支店長
芦田の父親は早稲田大学出身で、都内にある三井住友銀行の支店長を任されているという。仕事だけではなく、勉強もできる芦田にはしっかりとその血が受け継がれているようだ。また大手海運会社・商船三井の芦田昭充相談役が親戚という話もある。芦田相談役は京都大出身で、商船三井で社長を6年務めた後に会長となり、現在は相談役を務めている。事実であればすごい家系である。

日々の疑問を解決する母親の黒板
母親についてはほとんど知られていないが、所属事務所が受けたインタビューに少しだけエピソードが明かされている。以前、愛菜の家に行ったら黒板があったんです。その黒板に毎日の習慣として、分からなかった字や問題を書くんだそうです。それをお母さんと一緒に分かるようになるまで練習する。お母さんは子どもが分からなかったものや学校で不安に思ったことを知ることが出来るし、愛菜も今日の不安を解消できる。そして理解したらその黒板を全部きれいにする。
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芦田がしっかりとした家庭で教育されてきたことがよくわかる話だ。

名門中学に合格! 勉強法が話題
ブームが落ち着いた後、順調な活躍をしていたはずの芦田をテレビで見かけなくなった時期がある。それもそのはず。芦田は受験勉強に励んでいたのだ。そして見事に名門中学校への合格を果たした。
仕事をセーブし猛勉強
芦田は受験勉強のために仕事をセーブ。小学校6年生だった2016年の夏からは受験に専念した。進学塾に通いながら1日12時間も勉強していたという。難関中学校を受験する場合、小学6年生の夏スタートはかなり遅い方と言える。たとえその前から勉強をしていたとしても、受験までの短期間で合格につなげるには、相当な努力が必要となる。受験一色だった日々が想像できる。
高偏差値の慶應中等部に合格・進学

猛勉強した甲斐あって、芦田は偏差値70前後とされる都内の複数の難関中学校に合格した。そしてその中から名門・慶應義塾中等部を選択、2017年4月に入学した。
何が合格につながったのだろうか。芦田は自ら「活字病」というほどの読書好きだ。図鑑から小説まで幅広いジャンルを読むため、もともとの基礎学力は高かったと推測される。
また座右の銘はプロ野球・ソフトバンクの王貞治会長の「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない」であり、台本は何百回も読み込むほど“努力の人”としても知られている。受験勉強にもかなり準備をして挑んだはずだ。
子役として成功し中学受験にも成功したことは、単なるラッキーではなく、努力の賜物のようだ。
合格を手繰り寄せた勉強法
比較的遅いスタートとなった芦田の受験を支えたのが、進学塾早稲田アカデミーの「NN(何がなんでも)志望校別コース」と言われている。このコースでは難関中学校の試験を徹底的に分析して作られたテキスト・カリキュラムにそって授業が行われる。やみくもに勉強するのではなく、受験校に合わせて万全の対策ができるため、合格に向けた効果的・効率的な勉強につながるという。塾の授業と、自分自身で進める勉強。両方をやりきったことで難関校の合格につなげることができたのだろう。
芦田愛菜の現在の活躍
難関校に合格したという話は一気に知れ渡り、芦田は再び注目を集めるようになった。受験成功で“才女”というプラスのイメージもつき、その言動がニュースになることも多い。
慶應に進学、学業と仕事を両立
慶應に進学後も、芦田は芸能の仕事を続けている。慶應中等部は芸能活動に比較的寛容と言われており、学業との両立を目指す芦田にとっては最適な学校だ。芦田は学校ではマンドリンクラブと化学研究会に所属。出演したテレビ番組や取材では友達とのやりとりや部活の様子など、学校生活の一部を明かしており、まさに青春を謳歌しているようだ。
名門合格で再注目・再ブレイク
受験も終わり、才女としても注目される芦田はその発言がニュースになることも多い。仕事もポケットモンスターの映画での声優、CM出演、ライブショーの主演、雑誌や新聞のインタビュー、テレビ番組のゲストやナレーションなど途切れる様子がない。ただ連続ドラマなどの出演は控えている。
本人はこれまで将来の夢として薬剤師や病理医をあげたことがあり、医学の道を志しているようだ。一方で俳優として周囲から期待されているのも確かだ。将来についてはこれから仕事と学業を両立させながら、その方向性を決めていくことになりそうだ。
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予備校のポスターも話題に

芦田は難関中学校合格を機に、進学塾早稲田アカデミーの広告イメージキャラクターに起用されており、そのCMやポスターは話題となった。
なかでも制服姿の芦田の横に「天才はいない」とのキャッチコピーが書かれたポスターは、街中に張り出されると多くの人の目を引いた。猛勉強したエピソードが知られているだけに「心に刺さる」「説得力がある」などと、その反響は大きかった。ほかのポスターにも「夏をなめるな」「受験の神様は、ぜんぶ見てた」など、受験をやり抜いた芦田だからこそ伝わるフレーズが使われている。
公式Instagramはある?
芦田愛菜として公式のInstagramやTwitterのアカウントは今のところない。同性同名のアカウントがあったとしても、本人公式ではないので注意が必要だ。ただし出演するライブショー『世界一受けたい授業』のアカウントなどに登場することはあるようだ。
まとめ
子役は一時人気を博しても、次第にテレビなどで見かけなくなる人が少なくない。そんな中でも、芦田愛菜は今もオファーが絶えない売れっ子だ。だがそれは、芦田自身の努力や人柄によって築き上げられた面も大きい。今後どのように成長しどんな仕事を選択するのか、見ている方も楽しみだ。