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「ろくでなしポーズ」を誰もが意味もわからず使っていたあの頃

80年代後半から90年代前半にかけて、数多くの不良漫画が登場した。なかでも週刊少年ジャンプで連載された『ろくでなしBLUES』がきっかけで不良に憧れを抱いた少年も少なくなかったはずだ。なにしろ読んでいると自分がケンカに強くなった気になれたのだから。

『ろくでなしBLUES』は、ケンカは強いが感動的な話にはめっぽう弱い、ボクシング世界チャンピオンを目指す高校生の前田太尊が、学園生活や他校との抗争を通して仲間たちと成長していく物語だ。
「ろくでなしポーズ」を誰もが意味もわからず使っていたあの頃
ろくでなしBLUES1巻表紙 Amazonより

手のひらを上に向けて舌を出す


ストーリーの大半は前田や仲間のヤンキーたちがケンカを繰り広げていくわけだが、物語が展開していく中でシリアスな場面や緊張感のあるシーンでも時折、場を和ますようなお寒い笑いが挿入される。そんな寒いボケに対してキャラクターたちがとるリアクションが「手のひらを上に向けて舌を出す」だった。

通称「ろくでなしポーズ」と呼ばれてきたこのポーズ、その意味についてはよくわかっていなかった。というか、誰も深くは考えていなかった。しかし、よく目にしていたからこそ筆者も、友達との会話の中で、ツッコミのかわりとして意味もなくポーズを真似ては冷ややかな視線を浴び続けたこともある。

「ろくでなしポーズ」は明石家さんまのギャグから生まれた


明石家さんまがMCを務めるMBSのトークバラエティ『痛快!明石家電視台』に6月18日、人気漫画家の1人として『ろくでなしBLUES』の作者・森田まさのり氏が出演し、明石家さんまに謝罪した。実はこの謝罪、「ろくでなしポーズ」に理由があったのだ。

森田は、「ろくでなしポーズ」は『オレたちひょうきん族』に出演していたころのさんまのギャグをパクったものだと告白。さらに“つまらない発言に対してツッコむポーズ”と、そのポーズにきちんと意味が込められていたことも明かした。

自身のギャグポーズがモデルとなっていた事実にさんまは大喜び。しかし、ひょうきん族が終わったあともしつこく森田が描き続けていたことから、いつしかそのルーツは忘れ去られ「ろくでなしポーズ」と呼ばれることになったことを知ると、それにはさんまも「それはちょっと怒る」と苦笑いした。

さんまにろくでなしポーズをおねだり


『ろくでなしBLUES』は物語中盤までこの「ろくでなしポーズ」が描かれるシーンが多々あったが、後半になるにつれて目にする機会がなくなっていった。森田がこのギャグが「ろくでなしポーズ」と呼ばれることがいたたまれなくなり、途中から描くことができなくなったのだそうだ。

それもあって森田はさんまに「またやってもらえませんか?」とギャグのおねだり。さんまも喜びつつ「テレビでやるようにする」と約束した。『ろくでなしBLUES』が完結している以上、再び漫画の中で「ろくでなしポーズ」を見ることはできない。しかし、“元祖ろくでなしポーズ”が漫画の連載終了から21年の時を経て復活の日が来たのかと思うと、胸が熱くなったあまり20年以上ぶりにろくでなしポーズをやってしまった筆者であった。

(空閑叉京/HEW)

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「「ろくでなしポーズ」を誰もが意味もわからず使っていたあの頃」の みんなの反応 1
  • 匿名さん 通報

    えっ?4ヶ月も前のこと?

    0
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