
――【超特急】インタビュー前編より
前回のアリーナツアーのようにメンバーが積極的にライブ制作に関わると思う(リョウガ)
――ユニット曲ではダサいことに全力投球し、作詞なども手がけました。そもそも、組み分けはどうやって決めたのですか?
リョウガ:ある日突然、楽屋に侵入してきた撮影グループから企画の説明をされて、6つのシュークリームを差し出されたんですよ。
――トーリッピ、ですか??
リョウガ:えっと、ドラフト制というか。
ユーキ:小学生の頃、よく言ったね(笑)。
カイ:じゃんけんするときのかけ声ですよ、知らないですか?
――世代差と地域差を痛感……(笑)。つまりじゃんけんして、メンバーを選んだと。
リョウガ:はい。運良く僕が2連勝したので、カイとユーキを引き抜きました。沖縄調の「インオキナワ」をやるって分かってたから、役割的に僕にできない部分をより助けてくれそうだなと思って2人を選びました。
――琉球音階を使った楽曲「インオキナワ」と演歌調の「ツンデレチビ王子」をやることは、最初から知っていた?
タクヤ:そうですね。でも、歌詞はまだなかったよね。
タカシ:うん。
ユーキ:僕らは僕らで、沖縄っぽい曲のほうがいいねってことで選んだんですよ。
――メンバーが決まって、まずは歌詞を書くところから?
タクヤ:「ツンデレチビ王子」は、タカシ、ユースケ、僕の3人で書いた“テイ”になってますが、実は僕は一切関わってません(きっぱり)。
カイ:こらこら、“テイ”とか言わない(笑)。
ユースケ:3人がそれぞれに書いてくるはずだったんだけど……。
――タクヤさんは書かなくても、なぜ許されたのでしょう?
タクヤ:それは……メイキングを見てもらえたら面白いと思いますよ、ふふふ。
カイ:なんで書かなかったか、理由を聞いてるんだよ!(笑)
タクヤ:ユースケとタカシは絶対的に面白いものが書けるって、最初から分かっているんです。だから。
カイ:書いてもどうせ採用されないと?
タクヤ:そうそう。だったら、それは無意味な時間になるなと。
リョウガ:じゃあしょうがない……ってなると思ったか?!
タクヤ:他で補ったので大丈夫です(笑)。

撮影/キムラタカヒロ

撮影/キムラタカヒロ
――メイキングが楽しみです。
リョウガ:僕らは完全に役割分担制でした。歌詞は僕、衣装はカイ、MVの振り付けや構成はユーキが作りました。沖縄の言葉をめちゃめちゃ調べて、1日でマスターになれたと思います。
カイ:衣装は沖縄っぽさを前面に出したものがいいかなと思ったんですが、歌詞がないとイメージもできないので、リョウガが基本的な部分を考えたと言っていいよね。
ユーキ:うん。僕ら、リョウガの付属品みたいな感じ(笑)。映像で出てくるバーチャルとかもリョウガの考えからできたものだし。
カイ:衣装でちょっとアバターっぽい感じになったのも、リョウガのイメージがあったからだよね。
リョウガ:全てがいろいろと繋がるように緻密に計算しています。
ユーキ:その緻密さが、ゲーム実況チャンネル(『ガリゲーch』)開設にも繋がってるんだよね(笑)。
――だとしたら、かなりの策士ですね(笑)。
リョウガ:腹黒い人みたいに言うのやめてくださいよ! 陥れようとするなら、闘いますよっ。
――すみません、失言でした(笑)。
リョウガ:あははは。シーサー☆ボーイズのキャラはちょっとやんちゃな設定なので、ついそれが出ちゃいました。
――盛りだくさんのアルバムで、特にアリーナツアー『GOLDEN EPOCH』でライブ栄えしそうだと思う楽曲は?
タカシ:まだ振りが付いてない曲もあるけど……、「PUMP ME UP!」は楽しそうだなって。パーティ感というかお祭りっぽい感じがする曲なので。
ユーキ:歌詞が面白いよね。「ダサいな」って聴こえるところとか。
タカシ:そうそう!歌詞は「Dancers is now!」なんだけど、空耳が狙い。その後の「Magic dance!」って歌詞は「マジだ」に聞こえる。「ダサいな」「マジだ」って聴こえるんです(笑)。
リョウガ:歌詞の中に「平!成!最後の乱れ咲き」ってあるんだけど、これって来年の5月からは歌えない期間限定曲ですか?
タクヤ:そこ、僕もそう思った。
タカシ:大丈夫です、そこは臨機応変に対応しますので(笑)。
タクヤ:そうなんだ。けど、なんだかんだ言って「超ネバギバDANCE」が盛り上がるんじゃないの?
リョウガ:今ここで、既発シングルを出す?
タクヤ:(自分の発言がツボに入り笑いが止まらない)
カイ:(仕方ないなぁといった感じで、笑いながら)オリコン1位になった曲だしね。
――「Time of GOLD」も盛り上がるのでは?
ユーキ:ええ。ツアーのテーマソングですからね。思いっきりEDMのナンバーなので、華やかさを意識しつつ超特急らしさも入れていきたいなと思いました。kazukiさんというコリオグラファーの方に僕の意思を伝えて作ってもらったんですが、kazukiさんの振りってオシャレで、すごくカッコいいんですよ。その中に、8号車のみんなとも一緒に踊れるところを入れるように意識しましたね。

撮影/キムラタカヒロ

――みなさんの想いの強さや表現者としての成長が感じられる作品になったと。つまり、それだけこの1年が濃密だったのかなと。
カイ:そうですね。これまで以上に駆け抜けた1年だったなと思います。メンバーも個々でいろんな番組に出させていただく機会も増えましたし、グループも個人も充実していたと思います。
ユーキ:リョウガは特にバラエティでブレイクしたよね。
カイ:そうそう、全国放送のニュースにも出たし(笑)。
リョウガ:今年はいろんなバラエティ番組に呼んでいただいたり、念願のゲーム実況の冠番組も持たせていただけました。そんな1年で一番印象に残っているのが、ニュースに出たことです。
――ニュースに出演されましたっけ?
タクヤ:一般人として出た(爆笑)。
カイ:プライベートまでカメラに狙われるとは、超一流芸能人だな。
リョウガ:夏バテならぬ、秋バテで体調崩す人が多いというニュースの映像で、たまたま映り込んでしまいました。「こちらの男性も、マスクをしています」ってアナウンサーの方が紹介しているところに、僕がマスクして歩いている映像が流れて。家族から「秋バテなのか?」って突然、映像が送られてきました(笑)。
――タクヤさんはオシャレ分野で活躍した1年だったのでは?
タクヤ:ありがとうございます。(スタイルブックの撮影などで)お仕事で海外に行かせていただいたりして、刺激をもらいましたが、全員が「8号車との歌」みたいに全力で突っ走った1年だったと思います。止まらないようにと決めて全力で駆け抜けた1年だったので、今までより早く感じましたね。
ユースケ:見せ方がオシャレになってきたせいか、僕はこの1年で衣装が増えたなって。フェスとかたくさん出させていただいたので、その分着る衣装も増えたんです。超特急がスタイリッシュな方向にも広がっていってるのかなって感じました。
ユーキ:僕は……、個人的には何回も心が折れかけた1年でしたね。
――それは……つらかったですね。
ユーキ:今ってことじゃなく、振り返ってみると、そうだったのかなって。でも、そのたびに周りの人だったりのサポートがあったりして、支えられて自分のやるべきこと、自分ができることを全うすることができました。いい意味で、悩みに悩んだ1年だったんじゃないかと思うし、それによって自分のできることも見えてきたりしているのかなって思います。
タカシ:俺も、ものすごく頭を使う1年になったなって。覚えなきゃいけないこと、勉強すべきことがたくさんあって、それが経験値になったと思う一方で、「もっとこうしたかった」「ああすればよかった」という悔いみたいなものも残ってますね、正直なところ。目の前のことに必死すぎて、やりたいこと全てに手が行き届かなかった部分もあったのかなって、ぶっちゃけ思ってしまったり……。だからこそ、その思いを払拭するためにも年末のアリーナツアーはできることをやりきりたいし、全力を出し切りたい。
――アリーナツアーで、全てをエネルギーに替えて爆発させると。
タカシ:はい。8号車のみんなに、平成最後の、最高の僕たちを見せたいです。心の中でいろんな想いがあるけど、今はただひたすら『GOLDEN EPOCH』を成功したいという気持ちですね。
リョウガ:詳細はこれから詰めていくところですが、前回のアリーナツアーのようにメンバーが積極的にライブ制作に関わると思います。よりパワーアップしたツアーになるだろうし、黄金時代という意味の込められたタイトル通り、平成から新しい時代に移っていくように、超特急の新時代を感じていただけるツアーにしたいです。
――【マイ旬】スターダストの星・リョウガのガリゲーchがメンバー間でブーム!?