脚本:福田 靖
演出:安達もじり
音楽:川井憲次
キャスト:安藤サクラ、長谷川博己、内田有紀、松下奈緒、要潤、大谷亮平、
桐谷健太、片岡愛之助、橋本マナミ、松井玲奈、呉城久美、松坂慶子、橋爪功、瀬戸康史ほか
語り:芦田愛菜
主題歌:DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」
制作統括:真鍋 斎

82話のあらすじ
萬平(長谷川博己)が毎日残業していると思っていたら、定時に帰っていることが判明。
世良(桐谷健太)に浮気に違いないと言われ心配になった福子(安藤サクラ)が問い詰めると……。
世良さん!
「下町ロケット」奥さん視点バージョンって感じのドラマがはじまっておりますお。
以前、一度、福子と真一(大谷亮平)の浮気を疑い萬平が気をもむエピソード(41話)がありましたが、今回、逆パターン。
その振りは、世良が見た映画「七年目の浮気」(55年)。
アメリカでこの映画を見たと自慢しますが、福子と鈴(松坂慶子)はすでに2年前に見ていました。
世良は英語が話せないし、文化的な教養にも疎い。それでもバイタリティーのみで生き抜いています。
「日本はアメリカに負けたけれど、一対一だったら十分勝てる」
このエピソードに、教訓を読み取ることも可能ですが、どうやら、そういうことが描きたいわけではないようです。
この映画を見てマリリン・モンローがすこぶる美人だったと気に入ったことで、奥さん(いつの間にか結婚して子供もいることになっています)の機嫌が悪かったという流れになり、萬平さんも危ない、16年目の浮気では?と福子を心配させるのです。残業はしていなくて定時に帰ったことを伝えるのも世良の役割です。
遅く帰って来た萬平さんを、玄関で三つ指ついて迎える福子。わお、ジャパニーズ・ワイフ・伝統芸!
福子の代わりに鈴が問い詰めると(こういうときだけ母子の連携がしっかりしている)、織田島製作所で開発の手伝いをしていました。
次の日、福子は織田島製作所をこっそり訊ねると、あかちゃんを背負った奥さん(畦田ひとみ)とばったり。
萬平は工場で作業しているだけと言っているけれど、やっぱり福子は心配だったのでしょう。
結局は本当に作業していたわけですが、あまりに生き生き働いているので、余計に心配になってしまいます。
でもきっと、ああいう作業着姿で汗水たらして頭を働かせながら手作業している萬平さんを見るのが福子も好きなはずです。
世良と源のやりとりが良かったです。
「世良さんはもう半分アメリカ人なんやで」
「そんなわけあるかい」
とか
「アメリカの話しして」
「何て?」
とか。
源役の二宮輝生の滑舌が悪かったので桐谷がアドリブで聞き直したんじゃないかななんて想像しました。
(イラストと文/木俣冬)
連続テレビ小説「まんぷく」
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