脚本:福田 靖
演出:渡邊良雄
音楽:川井憲次
キャスト:安藤サクラ、長谷川博己、内田有紀、松下奈緒、要潤、大谷亮平、桐谷健太、片岡愛之助、橋本マナミ、松井玲奈、呉城久美、松坂慶子、橋爪功、瀬戸康史ほか
語り:芦田愛菜
主題歌:DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」
制作統括:真鍋 斎
92話のあらすじ
昭和33年、借家に引っ越してはじめてのお正月。立花家は家族四人の寂しく質素なお正月かと思いきや、続々と訪問者が来て、賑やかに過ごす。
お年玉は貯金箱に
今年最初のレビューで、福笑いふうの福子(安藤サクラ)の絵を描きました。92話では萬平(長谷川博己)が作ったという福子の福笑いが。
そして、最近の福子は、安藤サクラさんのおかあさん・安藤和津さんに似てきているように思います。
精神は研ぎ澄まされながら、心は丸くなっているような感じです。
お正月早々、裏庭の畑を耕していると、真一(大谷亮平)が日本酒提げて、こどもたちにはお年玉、萬平さんには退職金をもってやって来ます。
お茶の間で真一と話しているとき、咲(内田有紀)の写真が見えることが嬉しいですね。
次に敏子(松井玲奈)がお年玉とカステラを持って、
それから、世良(桐谷健太)が、ウイスキーとお年玉を持ってやってきます。
最後は、香田家一同(東京の大学に行っている重之〈井上拓哉〉と学〈中村凛太郎〉も帰ってきています)が、おせちにお年玉を携えて。なんだかんだ言って鈴(松坂慶子)が気にしているということにほっこりします。
子供たちは「金や金や!」と大喜びし、萬平たちにたしなめられます。「貯金箱に」っていうのが誰もの記憶をくすぐったことでしょう。富士山を見るとなぜかテンションが上がることにも似た、日本人特有のお正月の親戚の集まり感に和みました。
親戚の子に「大きくなったなあ ハハハ」と言ったり、子供に「貯金箱にしまってきなさい」と言ったりする萬平さんの口調が昭和のお父さんの最大公約数的でほんとに面白い。とりわけ、「貯金箱に」がだんだん厳しい言い方になっていくところが。
おせちに、女性陣の着物姿の艶やかさは眼福。福子の緑色のニットも目に鮮やか。
咲の写真もまた映り込んでいました。
お客さんがたくさん来ると、世良がちゃぶ台をもう一台出します。はじめて来た家にもかかわらずすでに勝手知ったる感が面白い。その世良が、萬平はこれまでに、幻灯機、根菜裁断機、塩、ダネイホンを作って来た、次に何を作るか期待していると言います。それが92話の肝でしょう。
ここではまだ萬平さんは動きませんが、じわじわと発明の虫が起き出しているはず。サブタイトルの「ラーメンだ!福子!」と言う日が楽しみです。
(イラストと文/木俣冬)
連続テレビ小説「まんぷく」
◯NHK総合 月~土 朝8時~、再放送 午後0時45分~
◯BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~ 再放送 午後11時30分~
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「べっぴんさん」 BS プレミアムで月〜土、朝7時15分から再放送中。
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「あさが来た」 月〜金 総合夕方4時20分〜2話ずつ再放送
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