
2016年放送『家売るオンナ』(日本テレビ系)の続編にあたる今回、前作にはいなかった人物が何人か登場している。その中で最注目は、フリーランスの不動産屋・留守堂謙治(松田翔太)だ。彼は、無敵だった三軒家万智(北川景子)の今作におけるライバル的存在。三軒家と留守堂、それぞれの客への接し方を対比して観るとこのドラマはより面白くなる。
松田翔太は客の心に寄り添う
神子巴(泉ピン子)は決まりかけた契約をドタキャンする、気まぐれな高齢のひとり客。庭野聖司(工藤阿須加)が苦労して物件を探しても、ことごとく首を縦に振らない。
ある日、神子に飲みに連れ回された庭野は終電がなくなり、ネットカフェへ泊まることに。すると、先に帰っていたはずの神子と店内ですれ違う。慌てて自分の部屋へ戻る神子に、庭野は自宅へ帰るよう促した。
「ここにいる人たちは哀れです。帰りましょう、お送りしますから」(庭野)
そんな庭野を制したのは、留守堂だ。ネットカフェで泊まる神子を理解できない庭野に、留守堂は説いた。地方から上京したある女性客は、複数の女性と繋がる遊び人男と交際中。そんな彼が言ってくれた「一緒に暮らそう」の言葉を信じ、他の女性を整理するまで待っていようと彼女はネカフェ生活を続けている。工事現場の作業員である男性は、毎日変わる現場から近いネカフェに泊まることで睡眠時間を確保する客だ。
よかったのは「モップガール」だけだなあ。
絶対に涙を流してはいけないところで、涙腺すら見せないのが、女優です。