脚本:福田 靖
演出:安達もじり
音楽:川井憲次
キャスト:安藤サクラ、長谷川博己、内田有紀、松下奈緒、要潤、大谷亮平、
桐谷健太、片岡愛之助、橋本マナミ、松井玲奈、呉城久美、松坂慶子、橋爪功、瀬戸康史ほか
語り:芦田愛菜
主題歌:DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」
制作統括:真鍋 斎

連続テレビ小説「まんぷく」オリジナル・サウンドトラック2 バップ
140話のあらすじ
新製品・ヌードルに入れる具材の検討が続く。神部(瀬戸康史)はエビを入れようと考え、萬平(長谷川博己)は肉の開発をはじめる。
それはチャーシューでは
スクランブルエッグをフリーズドライして、お湯をかけて3分。
萬平が「うまい!」「採用だ」と評価して、ネギとスクランブルエッグが具材に決まり、あとは肉とエビ。
肉だという萬平に、チャシュー? と神部。
それはすでにラーメンに入っているものだからそうじゃない肉を萬平は考えたいのです。
萬平「味が染み込んでいてそれがスープに更に深みを与えるものがいい」
西野(馬場徹)「それはチャーシューでは」
ちらと一瞥し無視する萬平
萬平「わかった肉は僕が作る」
チャーシューじゃないと言ったそばからチャーシューとまた言う部下をどやしつけたい気持ちを抑えて、「わかった肉は僕が作る」とだけ言う。ハキハキと大きな声でわめかない萬平さんなんて珍しい。アラカン過ぎたにもかかわらずちょっと成長したのかもしれません。すてきです。
しかももう憚ることなく「福子がいてくれるから」と家のキッチンで肉作り。福子を喜ばせます。「うれしい」とキッチンで萬平に寄り添っている福子の姿が絵になっていました。
「まんぷく」も残り2週間となり、登場人物たちの変化が描かれはじめたのか、神部くんもついに活躍。
具材として思いついたエビは、色もきれいだし、ほかの断片の具材と違ってまるまる原型をとどめたものが入ることで高級感が出ると、なかなかいい発想です。
ですが、エビはなかなかうまくフリーズドライできません。
世界に2500種類いるエビを「とことんやったろうやないか」と息巻く神部。大阪帝大卒の頭脳を生かすことなく、泥棒の過去を視聴者には指摘され続け、婿養子ではないが妻の実家で暮らすマスオさん状態で、ただただ萬平さんになついている子犬キャラのようでしたが、ようやく頑張る見せ場をもらえたみたいです。良かった。がんばれ。
それはいいとして、会社でラーメン食べているから家でご飯を食べない神部と源……栄養が偏ると心配になります……。肉も野菜も必要ですよ。だから、肉の具材作っているんですかね。
画面がラーメンばかりにならないように、オムライスやカツ丼や、ミンチでなにか作っている場面が出て来て、そっちのほうが食べたくなりました。
また、恋……
先週は、幸(小川紗良)の恋が描かれましたが、あっさり失恋。今週は、名木(上川周作)が恋しています。
幸の恋の相手はアメリカに帰ってしまいました。
アメリカ人と恋なんてとやきもきしていた鈴(松坂慶子)は、なにもなかったと思い込んでいます。
もしかしたら嫌いだったのかも、ハグは迷惑だったのかも、なにしろ、いまは幸が明るくなったと、お気楽です。
そして、萬平がまたキッチンを占拠して肉づくりをはじめると、「肉~?」と素っ頓狂な声をあげます。
ごくたまに、福子の心を察しているようなときもありますが、ほぼ鈍い人でいつづけている鈴。ほんとうに松坂慶子さんのお人柄によって、憎めないんですよねえ。成功キャラです。
池田と大阪中心部との関係
大阪の中心部に住んでいる香田家の人々ですが、なにかと池田市のパーラー白薔薇に来ます。
なぜ、福子たちの家に行かず、白薔薇なのでしょうか。克子(松下奈緒)たちにとって池田は福子の家があるところという存在でしかないはず。にもかかわらず、福子は香田家にやたら来るのに、克子たちは立花家に全然行きません。いまは立花家も大きいのですから、全然行っていいはず。昭和の親戚関係っていまより全然、行ったり来たりしているはず。サザエさんのノリスケさんとタイコさんとイクラちゃんだってしょっちゅう磯野家に来ているじゃないですか。とはいえ、これはドラマですから、さすがに立花家ばかりでは画が単調になってしまうのと、加藤雅也さんと牧瀬里穂さんの出番が必要なのでしょう。ゆーごー白薔薇、おっけー。
(木俣冬)
連続テレビ小説「まんぷく」
◯NHK総合 月~土 朝8時~、再放送 午後0時45分~
◯BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~ 再放送 午後11時30分~
◯1週間まとめ放送 土曜9時30分~
朝夕、本放送も再放送も オールBK制作朝ドラ
「べっぴんさん」 BS プレミアムで月~土、朝7時15分から再放送中。
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「あさが来た」 月~金 総合夕方4時20分~2話ずつ再放送
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