Mr.シャチホコ インタビュー
ロバート・ゼメキス制作総指揮によるドラマ『プロジェクト・ブルーブック』が、7月13日(土)よりヒストリーチャンネルで放送される。
1952年から1969年まで、アメリカで謎の飛行物体や光が次々と目撃された。空軍と政府は、12,000以上の情報を極秘裏に捜査することに。その調査コードネームが『プロジェクト・ブルーブック(Project Blue Book)』だ。2015年に開示され、政府だけが知っていた驚くべき事実が明らかにされたのだが、そこには、歴史を揺るがす謎と陰謀が隠されていた……。
この度、テレビをはじめ各メディアにひっぱりだこの人気芸人Mr.シャチホコが『プロジェクト・ブルーブック』の宣伝隊長に就任。政府の陰謀が絡む歴史上の実話が基になった、壮大なミステリーの魅力を(アッコで)語ってくれた。
取材・文/井上マサキ
撮影・編集/田上知枝(エキサイトニュース編集部)
「もしかしてアタシ出てるんちゃうかな」
――このたびは『プロジェクト・ブルーブック』の宣伝を“アッコにおまかせ”されたわけですが、ご覧になってみていかがでしたか?
Mr.シャチホコ:そうなんです……。あの、これはどっちでしゃべったらいいですか?
――では、しばらくアッコさんでお願いできますか?
Mr.シャチホコ:わかりました(笑)。
(以下、しばらく和田アキ子ボイスでご想像ください)
Mr.シャチホコ:そうなんです。いやね、気になったところで言えばね、飛行機が出てきてね、「わけわかんないのに襲われた!」とか言うじゃないですか。
――1話の冒頭で、空軍の戦闘機が謎の飛行物体に襲われるシーンですね。
Mr.シャチホコ:そう、翼にデッカい爪痕みたいなのが、ズバーッとついてたんですよ。こんなにすごい傷、つくはずがないってものなんですけど……あれ、アタシやないかなって思って。
――覚えていらっしゃらないですか?
Mr.シャチホコ:覚えてへんのよ、酔っ払ってるから。ちょうどね、飛行機くらいの高さなら手が届くから、って誰がゴジラやねん!(左手をかざして右手でパシンと叩く) だからね、宇宙人じゃなくてアタシの可能性もあるから。それ考えたら、なんか別に宇宙人て、そんなにみんなが恐れるほど怖いものなのかっていう。
――本当に怖いのは誰か? って話ですよね。
Mr.シャチホコ:そうですよ。言うたら出川(哲朗)とか勝俣(州和)とかね、もっとすごい傷負ったことあるんですよ。これ全10話って言ってましたけど、もしかしたらね、8話か9話くらいに「実はアッコさんでした」ってパターンあるんちゃうかと。楽しみですねちょっと。
――アッコさんといえば、ニューヨークのアポロシアターでも公演をしていますし、海外の芸能人とも交流があるのでは?
Mr.シャチホコ:全然ありますよ。レイちゃんを筆頭に、……あ、レイちゃんってレイ・チャールズね。ただ、アタシ自身がもうやっぱり海外のアーティストとしてもやってますから。ブルーノ・マーズの「Uptown Funk」もね、アタシがカバーして。ワダフェス(昨年10月開催の『和田アキ子フェスティバル』)で一番盛り上がったんです。みんなこうやって踊ってましたからね。ハッ!ハッ!(腰を左右に振りながら)
――だんだん誰としゃべってるのかわからなくなってきました。
Mr.シャチホコ:そろそろ戻りましょうか(笑)
「常に意識して」 和田アキ子本人から受けたアドバイス
――改めてよろしくお願いします。生で拝見しましたが、ずっとアッコさんでいられるのが本当にすごいですね……!
Mr.シャチホコ:いや、逆に戻れないときもあるんですよ。素に戻ったつもりなのに「もう大丈夫ですよ」って言われることも結構あって(笑)。ビックリしたときに「エ~~~ッ」ってアッコさんのリアクションをしちゃったりとか、たまにあります。
――アッコさんのモノマネでテレビに出るようになって、ちょうど1年くらいでしょうか。
Mr.シャチホコ:そうですね。お仕事の内容も忙しさもガラリと変わりました。ゲストとして番組に呼んでいただいたりもして。だからもう、本っ当にありがたいですね。アタシなんかもうこんなに……またアッコさんになっちゃった(笑)。
――完全に職業病ですね(笑)。この一年のあいだに、初めてアッコさんご本人にも会われていますよね。ドッキリという形でしたが……。
※2018年9月2日放送の『林先生が驚く初耳学!』(TBS系)にて「和田アキ子がモノマネに怒っている」というドッキリを仕掛けられた
Mr.シャチホコ:もう怖かったです……。もともとアッコさんも僕を騙すつもりはなくて、ネタばらしのあとスタッフに「せやからやりたくない言うたんや!」って。結局、僕もアッコさんも泣いちゃいました。アッコさんに公認いただいて、一緒に写真も撮って、おかげさまでそこから一気に仕事が増えましたね。
――ご本人からモノマネについて何か言われたりは……?
Mr.シャチホコ:アッコさんが話すときの仕草(両手を開いて細かく縦に振る)があるじゃないですか。アッコさん、「アタシそんなんやってへんやろ?」って言いながらやってましたよ(笑)。あとは、イントネーションについてアドバイスいただきましたね。僕、名古屋出身なんです。「お前は関西弁をずっとしゃべってるとボロが出るから、自分は関西人なんやって思うくらい、普段から意識してしゃべりなさい」と。アメリカに行った経験から「英語を筆記で書けるのと、実際にずっとしゃべるってのは別物だから」ともおっしゃっていて。
――関西弁までちゃんとコピーしなさい、というわけですね。
Mr.シャチホコ:やっぱり気にされるみたいです。日本語がすごく上手な外国の方でも、話し方に独特のクセを感じたりしますよね。そうした微妙なラインが関西弁にもあるみたいで。それから普段でも意識して関西弁をしゃべるようになりましたね。
アッコさんのモノマネは「ファミリーの作品」
――アッコさんのモノマネをするうえで、フレーズや動きはどのようにして研究されているのでしょうか。
Mr.シャチホコ:フレーズはラジオからが多いです。『アッコのいいかげんに1000回』(ニッポン放送)とか。動きは『アッコにおまかせ!』(TBS系)がメインですね。あとは、先輩方からいただいたりもするんです。「アッコさんにこんなこと言われたよ」とエピソードをくださって、「これ言ってよ」と。
――最近ではどなたからどんなエピソードをもらったんですか?
Mr.シャチホコ:カンニング竹山さんから「内緒の話をするとき、自分のピンマイクを手で隠してしゃべるのに、隣の人のピンマイクに拾われてしまうアッコさん」を(笑)。テレビを観ているだけでは絶対見つけられないモノマネなんですけど、アッコファミリーの方々は「なんでそんなの知ってんの!?」ってウケてくださって。みなさんの反応を見るのも楽しみです。
――アッコファミリーといえば、以前『水曜日のダウンタウン』(TBS系列)でオレオレ詐欺を仕掛けていましたよね。
※2018年12月26日放送。「Mr.シャチホコのオレオレ電話でアッコファミリー全員集められる説」として、「アコですけど」「飲んでるんですけどいまから来れへん?」とアッコファミリーに電話。結果、電話を受けたほとんどのファミリーが騙されて集まる結果に
Mr.シャチホコ:アレのおかげで、自分のなかで自信がついたんです。最初に武田修宏さんとあびる優さんが引っかかって、そのあとお二人の横で電話をかけてたんですけど、「アッコさんはこういう言い回しをする」「それは絶対言わない」とその場で教えてもらえて。現場で一気にスキルアップした感覚がありました。
――だけど最後に勝俣州和さんにバレてしまうという……。
Mr.シャチホコ:何枚も上手でしたね……。オンエアにはなかったんですけど、あびる優さんが僕の電話を録音していて、アッコさんが吹き込んだ留守電と交互に流してくれたんです。それが自分でも気がつかないくらい似ていたんですよ! 電話の音声だと本当にわからない。それでも勝俣さんは「飲んでる時の声じゃない」「酔っているとそんなスムーズに台詞は出ない」と。長年一緒にいらっしゃるからこそわかるんですよね。
――その後、勝俣さんには会いましたか?
Mr.シャチホコ:番組でお会いする機会がありまして、「怒るアッコさんだけじゃなく、優しいアッコさんも似てるわ~」って褒めていただきました。もう皆さんに作っていただいている作品みたいになってますね(笑)。
――僕らもアッコさんに近づくためには、どこから始めたらいいでしょうか……?
Mr.シャチホコ:そうですね、アッコさんの声はちょっと鼻にかけた感じなんです。鼻をつまんでもらって、鼻声のまま高い声を出してもらえば。
――ア、アー……なんだか黒柳徹子さんみたいな感じになりますね。
Mr.シャチホコ:あ、徹子さんもいけるんじゃないかって言われたことがありますよ。徹子さんとアッコさんは同じゾーンの声なんですよね。あとはさっきのこの仕草(両手を振る)をつけてもらえればいいと思います(笑)。
モノマネで後輩の目標となるような存在に
――最近は奥さんであり同じモノマネ芸人である、みはるさんとの仕事も増えていますよね。
Mr.シャチホコ:めちゃくちゃ楽しいです! ずっとデートしているような感覚ですね。都内で2人でロケをするのも、旅行に行っているような気分で楽しくやってます。家でも一緒に練習してるんですよ。お互いモノマネで会話したりしてますね。アッコさんと仲間由紀恵さんとか、サバンナ高橋さんと真矢ミキさんとかで。
――『モノマネGP』では加山雄三さんなどもモノマネされていましたし、これからアッコさん以外の部分も出していくのでしょうか?
Mr.シャチホコ:しゃべりのモノマネは増やしていますが、だからといってアッコさんがおろそかになるのは絶対に避けたいです。アッコさんの芸能生活50年の歴史をたどらなきゃと思っているので、アッコさんをもっと研究しつつ、同時進行で他の人のモノマネもやっていければ。
――Mr.シャチホコさんはまだ芸歴5年なんですよね。
Mr.シャチホコ:まだまだ若手なんです。でも、最近お仕事を続けていくうちに「先輩としてちゃんとしたいな」という意識も芽生えてきましたね。自分もモノマネをやりたいという方も、これからたくさん出てくるでしょうし。もし後輩ができたら、目標とされるような先輩になりたいなと思っています。
――では最後に改めて。アッコさん、『プロジェクト・ブルーブック』について一言お願いします。
Mr.シャチホコ:(和田アキ子ボイスで)えー、宣伝部長としてね、一言いわせていただきますと、もうホントに、SFミステリーなのか、SFドキュメンタリーなのか、なんかね、SFの一言じゃ片付けられない、人間味の詰まったすごく深い内容になっています。だから見れば見るほどね、のめり込んでいっちゃわないかなって。感情移入のしすぎに注意! とだけ言っておきます。
Mr.シャチホコさん直筆サイン入りポラをプレゼント!
#ロバート・ゼメキス 制作総指揮ドラマ『#プロジェクト・ブルーブック』宣伝隊長を務めるMr.シャチホコの直筆サイン入りポラを1名様にプレゼント
— エキサイトニュース (@ExciteJapan) 2019年7月5日
応募方法は
1. @ExciteJapan をフォロー
2. 当ツイートをリツイート
締切:7月24日(水)
▼インタビュー&動画コメントhttps://t.co/XtckG6pDRV pic.twitter.com/BD08zJjJTj
『プロジェクト・ブルーブック』放送概要
●ストーリー
政府に寄せられる謎の飛行物体の目撃証言。その真偽を探るため、空軍は極秘調査を開始する。科学的見地から目撃証言を検証するために雇われたのは、天文学者のJ・アレン・ハイネック博士だった。調査を指揮するマイケル・クイン大尉とともに、調査を開始するが、妨害や批判に晒され、困難を極める。次第に、陰謀の渦に家族も巻き込まれていく。
プロジェクト・ブルーブック #01
<#1 UFO空中戦> オハイオ州の天体物理学者アレン・ハイネック博士は、米国空軍から「プロジェクト・ブルーブック」と呼ばれるUFOに関する事件の調査に協力されるように要請される。気が進まなかったが、極秘調査を指揮するクイン大尉と組んで、UFOと空中戦をくり広げたという空軍パイロットの事件を調査することに。なお、本エピソードは実際に起こった「ゴーマンUFO空中戦事件」に基づいている。
■放送時間
2019年7月13日(土)20:00
2019年7月14日(日)11:00
2019年7月14日(日)17:30
2019年7月20日(土)19:00
プロジェクト・ブルーブック #02
<#2 フラットウッズ・モンスター> ハイネック博士とクイン大尉は、ウェストバージニア州で母親と子ども二人が、農場近くで空飛ぶ円盤が墜落し、炎の中から宇宙人を目撃したという事件を調査するのだが…。なお、本エピソードは実際に起こった「フラットウッズ・モンスター事件」に基づいている。
■放送時間
2019年7月20日(土)20:00
2019年7月21日(日)10:00(#1/#2連続放送)
2019年7月21日(日)17:30
2019年7月27日(土)19:00
プロジェクト・ブルーブック #03
<#3 ラボック・ライト事件> 民間航空機がUFOに遭遇したという事件が起きたため、ハイネック博士とクイン大尉は極秘調査のため現地へと向かう。そこにはペーパークリップ作戦で知られる、アラバマ州ハンツビルの元ナチスの科学者が事件に関与しており…。なお、本エピソードは実際に起こった「チルスとホイテッドUFO遭遇事件」に基づいている。
■放送時間
2019年7月27日(土)20:00
2019年7月28日(日)10:00 (#2/#3連続放送)
2019年7月28日(日)17:30
※『プロジェクト・ブルーブック』は、7月14日(土)から、U-NEXTでも配信される
問い合わせ:ヒストリーチャンネルカスタマーセンター(TEL. 045-228-3719 / 平日9:30-18:30 ※祝日、12月28日~1月6日を除く)
◎Mr.シャチホコ(@mrshachihoko
)=プロフィール
愛知県出身、3月19日生まれ。和田アキ子のものまね「で、君は何をされている人なの?」でブレイク。日本テレビ『ウチのガヤがすみません!』『ものまねグランプリ』他、多数のメディアに出演している。レパートリーは和田アキ子の他、Mr.Children、玉置浩二、ATSUSHI(EXILE)、桑田佳祐、前川清など。奥様は同じくものまね芸人のみはる。
関連リンク
■『プロジェクト・ブルーブック』番組サイト
■ヒストリーチャンネル概要