フジテレビ系「TWO WEEKS」第2話。視聴率は5.9%と奮わず。
7月24日の「FNSうたの夏まつり」で主演の三浦春馬が主題歌を熱唱し、キレッキレのダンスを披露したことで注目度は回復するだろうか。
「TWO WEEKS」三浦春馬の変化に釘付け。すみれの「彼氏」からはなの「父」へ2話
イラストと文/たけだあや

とにかく走った第2話


結城(三浦春馬)「映画かよ。」
逃走中の結城が思わず自分で言ってしまうぐらい、開始から怒涛の展開。バイクからトラックの荷台に乗り換え、ビルからビルに飛び移ろうとして落下、とにかく走る走る。何度も捕まりそうになりながら、娘・はな(稲垣来泉)を救うため逃げ続ける。
骨髄移植手術のため、「怪我をしないで」と病院で言われたのに、めちゃめちゃ血が出ているし、きったない雑巾で傷口を拭くし、いろんな意味でハラハラする。

織り交ぜられる回想で事実が次々と明かされていくことによって、ドラマとしての深みが増していく構造。結城を見るこちらの目も変わっていく。
逃走中の結城のセリフはものすごく少ない。なのに、追い詰められる表情や、はなを思い出し自分を奮い立たせる表情、アクション、逃げるだけなのにこんなにも幅の広い演技ができるのだと驚いた。

結城の変化


8年前、結城は子供が出来たことを「そんな奇跡みたいなこと」と喜んだ。
すみれ(比嘉愛未)「もう誰も傷付けるようなことはしないで。そうやってあなたはいつも自分自身を傷付けてきたから。」
結城「約束する。この子に恥じない父親になる」
この時の結城の顔の穏やかさもそうだが、声がとにかく優しかった。
すみれの彼氏としての優しさだ。

そして、おそらく結城の夢の中で、結城とはなが会話するシーン。
はな「ねぇ、なんで逃げたの?」
結城「なんでって、会いに行くためだよ。生きて、逃げて、はなちゃんに会いに行く。そのためだよ」
疲れてはいるが、8年前と同じ優しい結城。しかし、はなと出会ったことにより、優しさだけではなく、力強さ、強い意志がその言葉にはあった。守るべきものができた、父としての優しさだ。

はなを救うために逃亡を続ける結城だが、救われているのは結城のほうでもある。はながいなければ、とっくに諦めているだろう。
最終回、どんな結城が見れるのか今から楽しみだ。
(イラストと文/たけだあや)

『TWO WEEKS』
2019年7月16日(火)夜9時スタート
出演:三浦春馬、芳根京子、比嘉愛未、三浦貴大、稲垣来泉、近藤公園、鈴木仁、バッファロー吾郎A、神尾佑、久保田悠来、磯村勇斗、原沙知絵、池田鉄洋、高嶋政伸、黒木瞳、ほか
原作:『TWO WEEKS』(MBC、脚本:ソ・ヒョンギョン)
脚本:山浦雅大
音楽:木村秀彬
主題歌:三浦春馬「Fight for your heart」
オープニング曲:04 Limited Sazabys「Montage」
プロデュース:岡光寛子(カンテレ)、白石裕菜(ホリプロ)、平部隆明(ホリプロ)
演出:本橋圭太、木内健人
制作協力:ホリプロ
制作著作:カンテレ

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