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これぞ本当の「ネットとテレビの融合」だと思った。10月20日に放送された『ストリート開拓』(テレビ朝日系列)である。
タイトルの「ストリート」は、Googleストリートビューのこと。まだ日本国内でGoogleストリートビューに載ってない道を「開拓」する番組なのだ。宮川大輔と山崎弘也(アンタッチャブル)が実際にその地に行き、360°カメラで撮影しながらずんずん歩く。
そしてその様子は、本当に公式のGoogleストリートビューに登録されている。放送終了後も、ずっと残っているのだ……!
あんなにしゃべる2人なのに「静止画」
今回開拓したのは、京都府舞鶴市の一角。ストリートビューはザキヤマの「くる〜」のポーズでスタートし、以降約5kmにわたって2人の背中を追っていく。

『ストリート開拓』では、その様子をスタジオで振り返る。スタジオ出演者は宮川&ザキヤマと、ゲストに倉科カナと若槻千夏。さっき「振り返る」と言ったけど、ロケのVTRは全く流れない。映像はストリートビューを一歩一歩進めるのみ。あんなにロケに慣れていて、ずっとしゃべり続ける2人なのに、「静止画」しか出てこないのだ。こんな贅沢な使い方があろうか。
これには宮川も戸惑ったようで、「オープニング10分くらいしゃべったのに」「このロケつかみきれてなかったのよ」「何してんねん思うて」とスタート直後の不安を振り返る。「スタッフを疑ってた」とドッキリの可能性まで残っていた。無理もない。