『月刊コミック電撃大王』で2015年4月から連載がスタート、2018年にはテレビアニメ化され、さらなる注目を集めた『やがて君になる』が、2019年9月発売号でついに完結。11月27日(水)には、コミックス最終巻となる第8巻が発売される。
エキレビ!では、百合漫画の傑作を描き上げた仲谷鳰にインタビュー。この前編では、最終巻のネタバレは避けながら、商業連載デビュー作だった『やが君』のキャラクターや物語が生まれた過程などを探っていく。

同人誌で描いていた時は、あまり百合を意識したことはなかった
──同人で漫画を描いていた仲谷さんが『やがて君になる』を描くことになったのは、『電撃大王』の編集者から「百合漫画を描きませんか」と声をかけられたことがきっかけだったそうですね。その提案をされた時、仲谷さんの中では、百合漫画で描いてみたいテーマなどはあったのですか?