偽パンダと偽飼育員の正体が明らかになった第6話。
ただ、前話のラストで衝撃的な死に様を見せた精神科医・門田(山崎樹範)が、ほぼ触れられていなかったのはビックリ。

5〜6話のあらすじ
7年前にショッピングモール爆破事件を起こしたとされる死刑囚・浜口(谷田部俊)が、偽ミスパンダと偽飼育員に殺された。爆破事件の被害者家族の陽一(結木滉星)と恭子(三倉茉奈)が逮捕される。
2人の逮捕に違和感を覚え本物の飼育員・直輝(横浜流星)は、本物のミスパンダ(清野菜名)を召喚。真実を突き止める秘策として、佐島法務大臣(佐藤二朗)を拉致する生配信を行う。

横浜流星がやりたい放題……実は一番メチャクチャ
「俺はもう引き返せないくらい真っ黒ですよ」
父・森島哲也(田中圭)の死の真相を突き止めるため、手段を選ばない直輝。「もう会えない」とレン(清野菜名)に一方的なメールをして置きながら、ミスパンダの力が必要となると「最後にちゃんと話がしたい」と都合よくレンの前に現れる。
「恋人いるんですよね、私知らなくて……」
「それでも直輝さんに会えてよかったなって。直輝さんのお陰で前向きになれました。ありがとうございました」
裏切られたにもかかわらず直輝にお礼を言うレンは、涙を誘うほどお人好しだ。直輝のしたことを受け入れ、それでも前向きになろうと笑顔を見せる。そんな健気なレンに、直輝は前話の告白同様、すべてを台無しにするように催眠術をかけてしまう。
あずさ(白石聖)の恋心も利用しているし、イケメン、高学歴、催眠術など、直輝は持てる全てを使う。
ミスターノーコンプライアンスと言えば、前話の意味ありげな一言が気になる。「どうですか? 自分がシロクロ付けられる気分は?」とさも黒幕であるかのようなセリフを発しておきながら、実は関係がなかったというのは、一体どういうことなのだろう?
事件とは全く別問題として、直輝を試す理由、もしくは動向を監視する理由がミスターノーコンプライアンスにはあるのかもしれない。
ミスパンダには先代がいた?
ミスパンダには先代がいた可能性がかなり高まっている。
今話ミスターノーコンプライアンスは、ミスパンダに「君がミスパンダか。久しぶりだな。パンダに会うのは」というセリフを言い放っている。ミスパンダは「初めましてだけど」と返しているので、2人が初対面であることは間違いなさそうだ。
また、1話でミスターノーコンプライアンスは直輝がミスパンダを召喚したことについて「よりによってまたパンダか」とも言っていた。
2つのセリフから、ミスターノーコンプライアンスは、過去にもパンダを模したヒーローもしくはヒロインと関わっていることが予想できる。
当時のミスパンダを操った飼育員的な人物については、直輝の父・森島哲也が怪しい。
考察は飛躍するが、年齢的な面から見てレンの母親・麻衣子(山口紗弥加)が初代・ミスパンダだったということも十分にあり得そうだ。麻衣子が幼児退行をしているのは、ミスパンダになりすぎた副作用なのではないだろうか?
あらすじ的に今夜放送の第7話では、レン、リコ、ミスパンダの秘密がもう一段階明らかになりそうな雰囲気。また、1話まるまる放っておかれた門田の死についても追求するようだ。門田殺しの犯人として、怪しさ満点で描かれたカフェのマスター・加賀春男(升毅)は、シロクロどっちなのだろう。
(さわだ)

■「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」
出演:清野菜名、横浜流星、要潤、白石聖、山崎樹範、山口紗弥加、佐藤二朗
脚本:佐藤友治、蛭田直美ほか
演出:遠藤光貴、松永洋一、汐口武史
制作著作:読売テレビ
主題歌:Billie Eilish「bad guy」
白でも黒でもない世界で、パンダは笑う。