【JO1メンバー分析・大平祥生】強さから生まれる優しさを持つ、JO1の天使
(c)LAPONE ENTERTAINMENT

あのローランドに笑顔を認められた、JO1の天使

3月4日にリリースされたデビューシングル『PROTOSTAR』でのオリコン1位を筆頭に、さまざまな音楽チャートで1位を獲得した期待の新星がJO1(ジェイオーワン)。8月26日にリリースされる2ndシングル『STARGAZER』もタワーレコードの「ウィークリー予約TOP30」(8月10日付)で1位と、新作にも大きな期待が寄せられている。

JO1は、昨年開催されたオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』から生まれた11人組グローバルボーイズグループ。
その『PRODUCE 101 JAPAN』最終順位4位でJO1入りを果たしたのが、京都府出身の20歳、大平祥生(おおひらしょうせい)だ。

長いまつげにちょっぴりタレたキュートな目元、金髪のふわっとした髪型が「(サンリオキャラ)ポムポムプリンに似ている!」と評判に。今年の20歳の誕生日にはJO1メンバーの木全翔也からポムポムプリンのぬいぐるみ、そして金城碧海からはプッチンプリンというプリン尽くしをプレゼントされたが、この木全翔也、金城碧海、そして鶴房汐恩とは2000年生まれの仲良し同級生で、全員名前に「S」が付くことからファンに「S4」と呼ばれており、宿舎で一緒にアニメや映画を観て過ごしているのだそう。

キャッチフレーズは、「JO1の天使」で、『JO1 HOUSE season2』(GYAO!)でもホスト界の帝王ローランドに、「(キャッチフレーズ)天使ね、笑顔が可愛い」と認められる一幕もあった。

かわいらしさ全開の大平だが、得意分野はダンス。中でもブレイクダンスでよく使われるアクロバティックなダブルシフトが得意な彼は、高校を中退して、アメリカに1カ月のダンス留学も経験している。


『PRODUCE 101 JAPAN』を受けるまではLDHが主宰するEXPG京都校に所属し、EXILEや三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのバックダンサーとしてドームのステージにも立っていた。

また、EXPG STUDIO KYOTOのオリジナルユニット「EXPG SWORD」のメンバーとして、小林直己(EXILE / 三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)とのコラボレーション映像作品「Samurai Sword Dance Performance」にも参加し、刀を使った力強いパフォーマンスを披露するなど、ダンサーとしてのキャリアは輝かしい。

大きな挫折を味わい、強い人間に

大平祥生には、『PRODUCE 101 JAPAN』で大きなターニングポイントがいくつかあった。ひとつ目は、初回のクラス分けテスト。同じバックダンサー経験者の川尻蓮(JO1)らと「バックダンサーだけじゃない」という意味の「UN Backers」というチームで臨んだが、ダンスに自信があった大平が予想外のCクラスという結果に。「蓮くんと一緒にAクラスになりたかった」とくやしくて泣いていた姿が印象を残した。



ふたつ目は、コンセプト評価の前に行われたグループバトル。三浦大知の「(RE)PLAY」で大平は初のセンターに就任。今までダンサーとして研鑽を積んできた彼だけに、ボーカルに苦戦。しかしこの曲で、「苦手」だというボーカルを克服して、自信を高めることができた。

そしてもうひとつは、コンセプト評価。川尻蓮ら上位メンバーがそろっている「DOMINO」チームにエントリーするも、定員オーバーのために木全翔也(JO1)、佐藤景瑚(JO1)と共に放出されてしまう。


涙の印象がある大平だが、この時は泣かずに二人の背中をさすりながら「がんばりましょう」と励まし、「僕を選ばなかったことを後悔させるくらい、自分自身を高めて見返したい」と闘志を燃やした。

しかし、次に行った追加定員2名の「KungChiKiTa」チームにひとりだけ受け入れられずに号泣し、廊下に出て座り込んでしまうくらいのショックを受けることとなる。失意の中、最後に向かった「やんちゃBOYやんちゃGIRL」チームには「キュートなこの曲の雰囲気に似合う祥生に来てほしい」と切望されていただけあり、温かく迎え入れられ、ここでようやく安堵の涙に変わり、遅れを取り戻すために深夜までひとりで練習を行うタフでストイックな一面を見せると、他のメンバーも彼に刺激されて、自主練の輪がどんどん広がり、目に見える形でメンバー各人のスキルとチームワークが強固になっていった。大きな挫折を味わったが、彼がここで強くなったのは確かだ。

【JO1メンバー分析・大平祥生】強さから生まれる優しさを持つ、JO1の天使
(c)LAPONE ENTERTAINMENT

「20歳で夢を諦める」と、このオーディションにすべてを懸けて臨んだ。『PRODUCE 101 JAPAN』は、大平祥生が強さを手に入れる物語だ。
「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」というレイモンド・チャンドラーの小説セリフのように、彼が普段見せる優しさは、この強さから生まれるものなのだろう。

新曲「OH-EH-OH」では、サビ前の白岩瑠姫→鶴房汐恩→大平祥生→金城碧海と移っていく部分が大平の見せどころ。MVではサイドの編み込みというニューヘアスタイルで登場し、かわいらしさに男らしさが加わった姿を見せた。初となるストーリー仕立てのMVでの演技も楽しみだ。
(坂本ゆかり)

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Profile

JO1(ジェイオーワン)


I.O.I、Wanna One、IZ*ONE、X1らを輩出してきた韓国のサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101』の日本版『PRODUCE 101 JAPAN』から誕生した、豆原一成、川尻蓮、川西拓実、大平祥生、鶴房汐恩、白岩瑠姫、佐藤景瑚、木全翔也、河野純喜、金城碧海、與那城奨の11人からなるボーイズグループ。

2020年3月4日にリリースしたデビューシングル『PROTOSTAR』が発売初週に32.7万枚を売り上げ、「オリコン週間シングルランキング」(3/16付)で初登場1位を獲得。iTunes総合チャートでは香港や台湾など5カ国で1位を総なめにするなど、一躍スターダムにのし上がった。


8月26日には2ndシングル『STARGAZER』を発表する。

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