THE RAMPAGE 川村壱馬・吉野北人|俳優としても活躍する二人のヴォーカリストの魅力

THE RAMPAGE メンバー分析<川村壱馬・吉野北人>

人数が多い印象のEXILE TRIBE。その中にあって16人という最大人数のグループがTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE(以下、THE RAMPAGE)だ。

「THE RAMPAGE=暴れ回る」の名の通り、3人のボーカリストと13人のパフォーマーの見た目はいかつく、熱くパワフルなサウンドに乗せて、大人数を活かしたダイナミックなパフォーマンスを行う。
最初は「人数が多くて覚えられない!」となるのだが、じっくり彼らのことを見ていくと16人それぞれがとても個性的で、その個性がパフォーマンスに反映されている。知れば知るほど深みにハマるTHE RAMPAGEメンバーの個性を紹介しつつ、グループの魅力に迫る。

特集の第1回目は、THE RAMPAGEの顔、3人のボーカリストの中で共に俳優としても活躍しているボーカルの川村壱馬吉野北人を紹介しよう。

EXILE TRIBE初の3ボーカルグループ

川村壱馬は大阪府出身、1997年1月7日生まれの23歳。EXILEに憧れ歌手を志し、高校に進学するも歌を学ぶために音楽の高等専修学校へ再入学。そこでLDHが運営しているスクールEXPGにスカウトされ、EXPG大阪校に特待生として入校。そして、2014年4月に約3万人が参加した『VOCAL BATTLE AUDITION 4』に合格し、青山陸(RIKU)吉野北人とともにTHE RAMPAGEのボーカル候補となり、同年9月に正式メンバーとなった。


これまで2ボーカルが定番だったEXILE TRIBE初の3ボーカルグループとして誕生したTHE RAMPAGE。クリアでパワフルなハイトーンボイスのRIKU、甘く切ないシルキーボイスの吉野北人、そしてハードでワイルドな歌声の川村壱馬と、それぞれ特徴の異なるボーカリストがそろっている。その中で川村は、「ラップ」も担当。ラッパーというポジションもEXILE TRIBE初であったが、デビュー当初からラップパートの作詞にも参加しており、ヒップホップを取り入れているTHE RAMPAGEのサウンドと精神性を特徴付ける存在になっている。

THE RAMPAGE 川村壱馬・吉野北人|俳優としても活躍する二人のヴォーカリストの魅力


2018年10月には、片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)主演ドラマ&映画『PRINCE OF LEGEND』にヤンキー王子・京極竜として出演し、俳優デビュー。ここからグループ内でもどんどん存在感を増していき、THE RAMPAGEのセンター的な存在に。
子どものころから俳優業に興味があったそうだが、演技を経験することで、歌、パフォーマンス、彼の表現力のすべてが花開くような覚醒を感じた。

昨年公開されたドラマ&映画『HiGH&LOW THE WORST』では、吉野北人と共に鬼邪高校全日の花岡楓士雄を演じ、メインキャストに抜擢。2020年にはTHE RAMPAGEメンバー初となるフォトエッセイ『SINCERE』も発売するなど、個人活動も活発に行っている。

「スターの自覚」を大きく持ったストイックな男・川村壱馬

川村壱馬は、とにかくストイックだ。高校時代からスキャンダルになるようなことは避けてきたというし、デビュー当初から人一倍体型管理や、スキンケアにまで気を配っている。そのような「スターの自覚」が大きいところも、川村壱馬ブレイクの要因だろう。

THE RAMPAGE 川村壱馬・吉野北人|俳優としても活躍する二人のヴォーカリストの魅力
川村壱馬

鍛え抜かれた細マッチョ全開で歌うライブでのイケイケぶりに反して、普段の川村はしゃべり口も丁寧で思慮深く、年齢よりも落ち着いた印象を与える。
モテモテなのに「恋愛に気を取られるよりも、先輩たちと遊ぶほうが有意義」と語る、弟気質。『HiGH&LOW THE WORST』撮影中はLDHの仲間のところよりも、志尊淳塩野瑛久ら俳優陣の多い敵対勢力・鳳仙学園の控室に入り浸り、先輩たちから俳優としての心得を学んでいたというし、EXILE TAKAHIRO(EXILE)登坂広臣(三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)というEXILE TRIBEを代表するボーカリストをリスペクトし、彼らの懐に飛び込み、かわいがられている。

王子様系ながら男らしい一面もある九州男児・吉野北人

吉野北人は宮崎県出身。1997年3月6日生まれ、川村壱馬と同級生の23歳だ。同じボーカルの川村壱馬RIKU含め、EXPG出身者が大半を占めているTHE RAMPAGEにあって、吉野は歌もダンスも自己流でオーディションを勝ち抜いた稀有なメンバーだ。才能はもちろんだが、そこには努力も大きかったことが想像できる。


キュートなベビーフェイスに甘く伸びやかな歌声。本気マッチョのRIKUと細マッチョの川村というワイルド系に対して、白い衣装が良く似合う王子様系。天然発言も多い吉野だが、小学生時代からやっていたバスケットボールはかなりの腕前というスポーツマン。「告白は自分からする!」と言い切る男らしい一面もある九州男児である。

THE RAMPAGE 川村壱馬・吉野北人|俳優としても活躍する二人のヴォーカリストの魅力
吉野北人

吉野川村と同じく、ドラマ&映画『PRINCE OF LEGEND』のTeamネクスト/ダンス王子レッド 天堂光輝役で俳優デビュー。続編の『貴族誕生 -PRINCE OF LEGEND-』では、王子からホストに寝返るという重要な役どころを演じ、劇中でEXILEの名バラード「Ti Amo」をソロで熱唱して話題になった。


次作ドラマ&映画『HiGH&LOW THE WORST』でも、川村と共演。王子・吉野が初のヤンキーを演じ、川村と雨の中で殴り合いを演じるなど、「かわいい北ちゃん」のイメージを覆す演技を見せた。

今夏公開された最新作、映画『私がモテてどうすんだ』では主演に。岩田剛典(三代目J SOUL BROTHERS)片寄涼太(GENERATIONS)に続く俳優組は、吉野ではないだろうか。

THE RAMPAGEの顔として一緒にメディアに出ることも多いが、生真面目な川村に、天然な吉野と、キャラクターの違いが良く見える。共通点は多いが、交わることのない二人。
しかし、光と影のようになくてはならない存在なのは確かだ。新曲「FEARS」のミュージックビデオでも、鎖につながれた王子のようなボーカル陣の演技力が光っている。
(坂本ゆかり)

Profile

THE RAMPAGE from EXILE TRIBE


『EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION』『VOCAL BATTLE AUDITION 4』『GLOBAL JAPAN CHALLENGE』の3つのオーディションを通じて選ばれた若き才能たちが集う16人組ダンス&ボーカルグループ


二度の武者修行を経て、2017年1月25日に1stシングル『Lightning』にてメジャーデビュー。2017年12月には初の全国47都道府県全58公演、総勢約12万人を動員したホールツアー『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2017-2018 “GO ON THE RAMPAGE”』を開催。2019年2月からは全国13都市28公演、総勢約26万人を動員したアリーナツアー『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2019 “THROW YA FIST”』を成功させた。


9月30日にはニューシングル『FEARS』をリリースする。

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