THE RAMPAGE　神谷健太・与那嶺瑠唯｜明るさと癒しをグループに与える沖縄のハイサイコンビ

THE RAMPAGE メンバー分析＜神谷健太・与那嶺瑠唯＞

EXILE TRIBEの中で、16人という最多人数を誇るグループがTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE（以下、THE RAMPAGE）だ。しかし、彼らのライブを観ると、各人の個性と16人である必要性が見えてくる。

【特集】THE RAMPAGE　エンタメシーンで暴れまくるメンバー16人の個性に注目＜キャラクター分析＞

9月19日にはABEMAの『LIVExONLINE IMAGINATION』で、コロナのためにわずか4公演で中止となってしまった『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2020 “RMPG”』の再演と、9月30日にリリースされる新曲「FEARS」の初パフォーマンスを行った。そこには、昨年のツアーよりも音楽的に各段に進化した16人の姿があった。

今、「EXILE TRIBEの中で、一番ライブチケットが取れない」と言われているTHE RAMPAGE。人をたきつけるライブを生み出す個性的なメンバーを紐解きつつグループの魅力に迫る特集の第4回目は、沖縄県出身の幼馴染の二人、「ハイサイコンビ」と呼ばれているパフォーマーの神谷健太と与那嶺瑠唯を紹介しよう。

うちなー時間発動！ マイペースな神谷健太

神谷健太は沖縄県出身、1995年5月27日生まれの25歳。小さい頃から沖縄舞踊を習い、劇団に所属して子役として芸能活動も行っていた彼は、映画やドラマにも出演。沖縄を舞台にした映画『ニライの丘 〜A Song of Gondola〜』（2010年）では、主演も務めている。

しかし俳優の道へは進まず、EXILEに憧れて、中学3年でEXPG沖縄校に入校。その後ダンスを始めてわずか3年で、岩田剛典（EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE）らがEXILEの新パフォーマーに選出された『EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION』（2014年）に挑戦。ファイナル一歩手前まで勝ち残り、THE RAMPAGEの候補生に選ばれた。

パフォーマーとして得意なダンスジャンルはロックダンスとR&Bだが、元々はボーカリストを目指していたということもあり、デビュー前に行っていた武者修行では、ボーカルとしてステージに立ったこともある。『LIVExONLINE IMAGINATION』では、パフォーマーのLIKIYA、山本彰吾、浦川翔平、鈴木昂秀らとのグループ内ユニットMA55IVE THE RAMPAGEで、THE RAMPAGEが得意とするヒップホップをさらに濃縮したサウンドを展開。神谷もラッパーとしてマイクを持ってステージを彩った。

プライベートでの神谷の性格は、ひとことでいえばマイペース。沖縄出身だけに、うちなー時間が発動されている模様。トークが苦手というが、テンションがあがると、けっこうおしゃべりになる。トークスキルを上げるために、同じくトークが苦手なメンバー藤原樹と「しゃべれない2人」というユニット（？）で、ライブ後、不定期に動画配信を行っているが、そのゆるさとほんわかとした雰囲気で人気コンテンツに。また、餃子が大好きで、よく自家製餃子を作っているという意外な一面もある。メンバー内アンケートを取ると「いちばんモテるメンバー」に挙げられる筆頭は神谷なのだが、そんなステージとオフのギャップに女子はキュンとしてしまうのかもしれない。


与那嶺瑠唯とは、小学生からの幼馴染。たまに実家に帰っても、出かけた先でばったり出会ってしまうくらいの生活圏に住んでいるそう。沖縄出身ということで2人は「ハイサイコンビ」と呼ばれているが、同じEXPGに通い、『EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION』では隣同士でパフォーマンスを披露、沖縄時代からお互いに切磋琢磨してきた仲というわけだ。

今年デビューしたJO1のリーダー、與那城奨と神谷も、別の小学校に通っていたがサッカーを通して友だちになった幼馴染。與那城は神谷の紹介で、THE RAMPAGEの与那嶺、タレントのりゅうちぇると沖縄時代に知り合ったという。

いつも笑顔の癒しキャラ、与那嶺瑠唯

神谷と長い付き合いとなる与那嶺瑠唯も沖縄県出身、1995年8月16日生まれの25歳。同郷のDA PUMPに影響され中学生でダンスを始め、高校でもダンス部に所属。EXPG沖縄校時代に「自分の実力を試したい」とEXILEの新メンバーを決めるオーディション『EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION』に挑戦し、見事にファイナリストにまで勝ち残り、THE RAMPAGEの候補生となった。

いつもニコニコしている癒しキャラで、神谷同様マイペース。しかし、ステージではその体躯を活かしたダイナミックなダンスを見せる。得意なダンスジャンルはポッピンで、「笑顔のハイサイ・ポッパー」というキャッチフレーズも付けられている。彼のダンス姿はTHE RAMPAGEのTikTokアカウントや、個人Instagramで見られるので、ぜひチェックを。

THE RAMPAGEの楽曲の振付を担当することも多く、「Dirty Disco」「Move the World」「BREAKING THE ICE」「SUMMER DAYS」なども与那嶺が振付を手掛けている。

そのダンスの実力は、GENERATIONS from EXILE TRIBEの「AGEHA」ミュージックビデオでTHE RAMPAGE代表として、神谷健太、山本彰吾、岩谷翔吾と共に出演し、GENERATIONSメンバーや世界（EXILE/FANTASTICS from EXILE TRIB）らとダンスバトルを繰り広げていることからもわかるだろう。

沖縄愛が強く、挨拶は「ハイサイ！」。同じ沖縄出身の神谷は、苗字も見た目も沖縄らしい与那嶺を「ズルい！」と評することも。最近は独学で韓国語を学んでおり、個人Instagramなどでその成果を披露している。


メンバーの中間の年齢にあたるため、年上と年下をつなぐハブのような役割もしているというハイサイコンビは、生まれ故郷の沖縄のように、明るさと癒しをTHE RAMPAGEに与えてくれる存在だ。
（坂本ゆかり）

【レビュー】THE RAMPAGE　川村壱馬・吉野北人｜俳優としても活躍する二人のヴォーカリストの魅力
【レビュー】THE RAMPAGE　陣・RIKU｜グループのイメージとムードを明るくする二人の魅力を紹介
【レビュー】THE RAMPAGE　LIKIYA・後藤拓磨｜最年長と最年少、見た目に反して心優しい二人