
1月の終わり頃から、急に『Clubhouse』という単語を耳にするようになりました。調べてみると、どうやら以下のような特徴がある新しいSNSのようです。
・2020年にアメリカでリリースされ、2021年1月に日本に上陸
・ユーザー同士の会話を楽しむ“音声版Twitter”と呼ばれている
・完全招待制で利用者から招待されないと参加できない
・iOSのみ対応(Android非対応)

日本に上陸してからというもの何度もTwitterトレンドに入るほど話題となっているのですが、肝心のツイートの中身を見てみると……
『Clubhouseやりたいから誰か招待してください』
『やり方まったくわからないけどClubhouse始めてみました』
『Clubhouseフォローしてください』
『Clubhouse招待枠欲しい人はフォロー&RT』
言及される数が多いわりに、やっていない人間からするとまったく実態が見えないし、いったい何が楽しいのか全然伝わってこない……はっきり言ってメチャクチャ怖い……。
みんな、Clubhouseで何してんの!?
というわけで今回、「メチャクチャClubhouseを楽しんでいます」という方にお話を伺うことに成功。Clubhouseの何がそんなに楽しいのか、謎を解明していきます!
Clubhouseを朝6時までやる猛者登場

今回インタビューさせていただける方を募集したところ、なんと「明け方6時までクラブハウス生活を楽しんでいる」猛者・安田さんが応募してきてくれました。ありがたくお話を聞かせていただくことにします。
ちなみに話を聞く前の私の『Clubhouse』に対するイメージは以下です。

佐野元春がラップを朗読? 知られざる謎のおもしろ配信たち

――「Clubhouseを明け方まで楽しんでいる」とおっしゃっていましたが、1日のおおまかなスケジュールを教えて下さい。
今僕は仕事をしていないので、時間を気にせず利用しています。朝起きて、ご飯食べて、ClubhouseやりながらTwitter見て、ご飯食べて、Clubhouseやって……みたいな生活ですね。

――すごい。1日のほとんどをClubhouseに使っていますね。普段はどんな配信を聴いているんでしょうか。
「ちょうどさっきまで聴いていたのは、こんびにこさん(@convenico)とたつまるくん(@Tatsu___0)が恋愛相談に乗るっていうやつです。この二人の配信は、掛け合いが本当に面白いですね」
――へー、恋愛相談なんかもあるのか! 面白そうですね。
最初の頃は、プロフィールが「CEO」「デザイナー」「外資系なんちゃら」みたいな意識の高そうな人が多かったんですけど、今はアルファツイッタラーやアスリート、芸能人とかも増えてきていて。
――そうなんだ。正直、意識の高い人が小難しいことを語ってるイメージが強くて敬遠していた節があります。
くだらなくて面白い配信もめちゃくちゃありますよ!「福山雅治のモノマネをし続ける部屋」とか、「安倍元総理のモノマネをしながら昔話を朗読する」っていう部屋もありましたね。レイザーラモンRGさんが、佐野元春のモノマネをしながらラップの歌詞を朗読する部屋とか……。

――楽しそうすぎる。俄然興味が湧いてきました。
この前自動車メーカーテスラの会長がClubhouseで講演するってなった時間は、サーバーが落ちたのかアプリに全く入れなくなってしまって。僕はその時間「IKKOのモノマネをしながらマジカルバナナをやる」っていう部屋にいました。
――テスラの裏でなんて配信をしているんだ。そもそも、そういったおもしろルームはどうやって見つけているんですか?
自分がフォローしている人が話し始めると「●●という部屋に●●さんがいます」って表示されるようになっていて、面白そうだったら聴きに行っています。
「手を挙げる」ボタンを押して承認をもらえれば、会話に入ることもできます。
――好きな人をフォローしておけば、自ずとおもしろい配信の情報が入ってくるんですね! 誰をフォローするかも重要ですね。
“インフルエンサーじゃない人”の、Clubhouseの楽しみ方
――安田さんご自身が喋るときはどんな楽しみ方をするんですか?
喋るときはいつもオープンの部屋を作って、聴きにきてくれた友達をスピーカーに引き上げて話したり、面識のない友達同士を引き合わせてみんなで話したりしています。そういうのが、別にフォロワーを増やさなくていい、インフルエンサーじゃない人の楽しみ方なんじゃないかなと(笑)。
コロナ禍で人に会えない中で、サクッとしゃべる機会を作れるっていうのが良いですね。ZOOMやLINE通話だとちょっとかしこまっちゃうし。
――たしかに新たな出会いの機会も減っているし、手軽に会話がスタートできるのは魅力的ですね。
はい。昨日も友達がプロ野球選手の友達を紹介してくれて。30分くらい一緒に話して、お友達になれました(笑)
――すごい! むしろリアルよりも気軽に友達の輪が広がっている感じがしますね。会話をするのは基本的にリアルの知り合いですか?
ほとんどがそうです。リアルじゃない、Clubhouseで出会った人も5,6人いますけど。
――Clubhouse内での出会いもあるんですね。
ありますあります。でも同業とか、ちょっと近い属性とかですね。まったくの未知の属性は数人です。俳優とかピアニストの人とか。あと、僕はもともとそこまで知識のなかったLGBTの方もいたりして。
――そうなんだ。Clubhouseでの出会いが、新たな世界に興味を持つきっかけにもなりそうですね。
参加するための高いハードル「招待枠」について
――Twitterを見ていると「招待枠欲しい人はフォロー&RT」などと言ってる人がいて恐怖で震えたのですが、参加のハードルってやっぱり高いんでしょうか。
全然そんなことないですよ! 3日か4日ログインしてると、まず招待できる枠が3枠増えるんです。1週間もやれば5枠もらえるから、みんなどんどん招待できる状態になります。
アプリが始まった当初に比べたら、今は参加のハードルは低いと思いますよ。
――えっ、さっきTwitter見たら「1000円で招待します!」みたいな人いたんですけど……そんなん絶対いらないですね。みんな、騙されないで!
Clubhouseに向いている人

――Clubhouseはどんな人にオススメだと思いますか?
まずは、喋るのが好きな人。自分はインスタもやっていないしTwitterもROM専なんですけど、喋るのが大好きなのでClubhouseはすごく楽しいです。
会社員でも平日昼間の移動中にやったりしてる人もいますね。信号の音やエレベーターの音が後ろから聞こえてきたり。
――そんなスキマ時間でやるようなものなんですね。
あと、僕もそうなんですが深夜ラジオのリスナーなんかはすごく楽しめると思います。会話をBGMにして作業できる人ですよね。
――たしかに人の会話を楽しむっていう習慣ができてる人は、入り込みやすいかもしれませんね。
それから、顔を見て誰かと話すのは恥ずかしいけど、声だけなら出ても良いよっていう人。ラジオのハガキ職人的な人とか(笑)。面白いことを考えて発表する場を欲している人にはとてもいい場だと思います。
――なるほど。TikTokなんかは自分が表に出る前提だから、それと比べるとだいぶハードルは下がりますね。
Clubhouseのこれから
――これからさらに人気が加速していくんじゃないかと予想できますが、Clubhouseはどうなっていくと思いますか?
個人の予想でしかないですけど、お金を取るシステムが出てくるんじゃないですかね……。
今はアプリの中に、マネタイズする仕組が何もないんですよ。どうやって運営してるんだろうと思うくらい。
今ってピークタイム(19:00-23:00くらい)にすぐアプリが落ちるから、きっとメンテナンスとかもお金かけてやっていかなきゃいけないんじゃないでしょうか。だから、お金はどこかで取る仕組みができるんじゃないかなぁと思っています。わかんないけど、たとえば有名人の部屋に入るときは定額のお金が必要とか……。
――そうですよね。これだけ一気に人気になったから、運営側の対応が追いついていないのかも。個人的には日本語に対応してくれるとありがたいな! と思うのですが。
今後日本語対応されるんじゃないか、の話も聞きますね。
ただ今も中学レベルの英語がわかれば問題ないレベルなので、そこまでハードルには感じていません!

――それなら安心です! 安田さんの話を聞いて、だんだん「やってみたい」と思えてきました。
ぜひやってほしいです! でも、始めるには電話番号を登録しないといけないんですよね。
――そこが結構ハードルですよね! 私はSNSをリアルの友達に知られたくないので、電話帳が連携されて伝わったら怖いというのが一番にあって……。
電話帳に登録されている人がアプリを始めると「●●さんがClubhouseを始めました。フォローしますか?」って通知が来るんですよ。
――怖っ!!
僕それで、前の彼女からフォローされて……。
――えっ……?
5年くらい一切喋ってないのに……。もしそれでヨリ戻ったら、また記事にしてください(笑)。
――そんなドラマもあるのか。その際はぜひ『5年喋ってない元カノとClubhouseでヨリ戻した話』を代筆させていただきます!
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といった感じでリアルなお話を聞き、なんだか怖かったClubhouseへの印象がだいぶ変わりました。
気軽に会えないけど誰かと話したい、誰かの声を聴きたいといった人にはもってこいのアプリ。まだまだ続きそうなステイホームのお供にしてみてもいいかもしれません。
■しりひとみ
会社員ライター。学園イチのモテ男に「おもしれー女」と言われることを目標に、文章を書いております。
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