
夫・航一(稲垣吾郎)に女として見てもらえなくなり、結婚生活への不満が募った人妻・水越麻也子(栗山千明)が、情熱的な音楽評論家・工藤通彦(市原隼人)と“禁断の愛”に溺れていく様を描く大人の濃厚ラブストーリー『不機嫌な果実』(原作/林真理子)。
航一が記憶喪失になった…と思ったら、まさかの自作自演。
スピーディーな展開の中で、時に深くねっとりと、時にコミカルに描かれる男女のリアルな欲望。「あるわけないじゃん!」とツッコみながらも、「絶対にない」とは言い切れず、どうにもこうにも目が離せなくなってしまうドロドロ愛憎劇のてん末…。毎週金曜の深夜になると、ネット上では視聴者が登場人物たちのクズっぷりを確認し合っては、その行く末をどこか我が事のように案じ、盛り上がっている。
そんな『不機嫌な果実』も本日6月10日(金)に、番組史上最大の山場、そして最大の修羅場が待ち受ける最終回を迎えることに。そこで、今回は『不機嫌な果実』の魅力が凝縮された登場人物たちの名言に着目。主演の栗山千明を筆頭に高梨臨、橋本マナミ(麻也子の親友・遠山玲子 役)、萬田久子(航一の母・水越綾子 役)ら女性メイン出演者が、各々が熱を込めて演じてきたキャラクターの“ベスト・オブ・名言”を選び、発表された。
栗山千明が選んだ“水越麻也子の名言”
「本当に私は、ついてない」「やっぱり私は損をしている」
(第1話ほか)
栗山が「印象的」という理由で挙げたのは、麻也子の口癖。「麻也子だけがそう思っているだけで、実はそんなについてなくないし、損をしてないかもしれませんね。どこかで自分に自信があるから、もっと自分は幸せになれるはず、と高望みしてしまうんでしょう」と分析していた。
「男なんて、みんな一緒だよね」
(最終話)
さらにもうひとつ、栗山が挙げたのが最終話のセリフ。「知ったような発言をしてますが、『知らず知らずのうちに、自分から同じような人を求めるのでは?』とも思えます。女性同士の会話だから言えること」と栗山。確かに、リアルな女性同士の会話でもこの言葉、よく耳にする気が…!麻也子は最終回、この言葉をどんな状況で、どんな意味を込めて発するのだろうか。
高梨臨が選んだ“竹田久美の名言”
「女はね、男が思ってるより強い生き物なの。女、なめんじゃないわよ」
(最終話)
「久美はずっと、(航一と不倫関係を続ける中で)もどかしい思いをしてきたけど、けじめをつけようとして言ったこのセリフが気持ちよかったです」と高梨。女のたくましさが詰まったこのセリフに、果たして泣き虫マザコン男の航一が見せる反応とは…!?
橋本マナミが選んだ“遠山玲子の名言”
「愛なんて他の男にもらえばいい」
(第1話)
「最初はこんなことを言っていた玲子が、最終的に大切なことや本当の幸せに気付けたかと思うと、感慨深いものがあります」との理由を添えてくれた橋本。夫・茂(六角精児)と息子にも家を出て行かれてしまった玲子は、最終話で一体どんな大切なことに気づき、何に幸せを見出すのだろうか?
萬田久子が選んだ“水越綾子の名言”
「航くん 大丈夫よ 大丈夫。何があっても母さんが傍にいるわ!」
(最終話)
「最近 『航くんママ!』と呼ばれることが多々あり、その愛称に愛着が湧いてきたわ(笑)! もう少し 航くんのママでいたかったわ」と萬田。綾子の航くん愛はエキセントリックすぎる部分もたくさんあるが、同時にと~っても純粋ではあるので、何だか憎めない視聴者も多いのでは…?
女の本能、苦悩、強さ…さまざまな要素が詰まった名言の数々。『不機嫌な果実』、衝撃の最終話では、まだまだたくさんの“心に響く名言”が飛び出す!登場人物たちのドキッとする言葉の数々にぜひ耳を傾けながら、最終回をじっくり堪能してみてはいかがだろうか。
写真:(c)テレビ朝日