Hilcrhyme/TOC、“ラップで食べていく”と決意した瞬間を回想「愚かでなければ夢は見れません」

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Hilcrhymeとソロ名義のTOCが、9月28日にニューアルバム「SELFISH」と「FOOLISH」を2枚同時発売し、2組がそれぞれニューアルバムを掲げたツアーを10月8日から全国6箇所で同時開催することが決定しました。

同一人物が、別名義の2つのプロジェクトのアルバムを同時発売するのは前代未聞の快挙となります。



2009年のHilcrhymeのメジャーデビューから13年の間に、Hilcrhymeのアルバム11枚、ソロ名義TOCのアルバム5枚、合計16 枚のオリジナルアルバムをリリースしている“多作”な彼。

今回は、そんな彼が、2枚のアルバムタイトルにちなんだ過去の経験について話してくれました。



ーー今回のアルバム名にちなんで、アーティスト人生で一番、愚か(FOOLISH)だったと思うエピソードはありますか?
 
TOCさん(以下:TOC):23歳の時に「新潟でラップで食っていく」と決めて職場に辞表を出しに行ったんですが、それが最も「愚か」だったと思います。



確率で言ったら1%に満たない夢でしたが、今現在も僕以外では新潟にはいません。今、考えてもゾッとするし、周りの反対も多かったし、嘲笑されることもあった。



それでもそんな声が全く気にならない程、夢中でした。

無謀で愚かな賭けでしたが、馬鹿と天才は紙一重という言葉の通り、愚かでなければこの立ち位置にはなれなかった。



愚かでなければ夢は見れません。
 
ーーでは、アーティスト人生で一番、我儘(SELFISH)を言ったエピソードはありますか?



TOC:ステージトラブルが続き、ライブでマイクを一度だけぶん投げた時があるんですが、若かったですね(笑)今ならば絶対にしないことですが、当時の僕は我儘だったじゃないかと思います。



しかも、そのまま帰ろうとする始末。そこまでしたら我儘を通り越してただのヤナ奴になってしまうので歌い切りました。
 
ーーそんな多忙な日々を送られているTOCさんのモチベーション維持になっているのは何でしょうか?



TOC:この2枚同時リリースを経てたどり着いた境地があって、「焦らない自分」を保てるようになりました。



今まではとにかく「作らなきゃ、やらなきゃ」という強迫観念に近いものがメジャーデビューから常にあったんですが、それがなくなり今はとても良い精神状態で日々を過ごしています。そうすると心に余裕ができて周囲に気を配れたり、自分よりも周りの笑顔が大事になってくる。つまり「共有」の方が幸せに感じるんです。



人を喜ばせたい、楽しませたい、それがモチベーションであり、その対象はもちろんファンの皆様です。



【アルバム情報】

◆Hilcrhyme「SELFISH」
発売日:2022年9月28日(水)
形態:初回限定盤(CD+DVD):4,400円(税込)



通常盤:3,300円(税込)



◆TOC「FOOLISH」
発売日:2022年9月28日(水)
形態:初回限定盤(CD+DVD):3,300円(税込)