2025年版防衛白書は「台湾」を巡る米中関係に関して「米中間の対立は一層顕在化していく可能性がある」と記した。台湾支援へ米国は5年で最大100億ドルの軍事融資を議会も承認している。


 白書は「台湾をめぐる情勢の安定は、わが国の安全保障にとってはもとより、国際社会の安定にとっても重要であり、わが国として一層緊張感を持って注視していく必要がある」とした。


 米国、米国議会は台湾を巡り「2023会計年度国防授権法で台湾との安全保障協力 を強化するための台湾抗たん性強化法承認や23年から27年の5年間で最大100億ドルの軍事融資を行うことを承認」加えて「24会計年度国防授権法で台湾軍に対する包括的な訓練や助言を実施すること、制度的な能力構築プログラムを確立することなどが盛り込まれた」。


 また「25会計年度国防授権法では台湾防衛への支援を再確認し、装備品の提供など最大3億ドル規模の支援を含む台湾の自衛力維持のための台湾安全保障協力イニシアチブの策定を盛り込んだ」と米国の台湾支援を記載。


 これに対し中国動向として「米台双方の要人往来に際し台湾周辺で軍事演習を実施するなど台湾周辺での軍事活動をさらに活発化させている」としている。(編集担当:森高龍二)

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