関西電力は「資源が乏しい我が国においてはS+3Eの観点から原子力が将来にわたって役割を果たすことが重要だ」などとして、22日、福井県三方郡美浜町の「美浜原発」の後継機設置に向けて現地調査を再開すると発表した。「今後、 地元への説明等を進めていく」としている。


 関電は「新規制基準への適合性の観点から地形や地質等の特性を把握し、後継機設置の可能性の有無について検討するために行う」としている。


 後継機設置判断にあたっては、今回の調査結果に加え(1)革新軽水炉の開発状況(2)規制の方針(3)投資判断を行う上での事業環境整備の状況、を総合的に考慮する必要があるため、この調査の結果のみをもって後継機設置を判断するものではない」と説明する。


 また「地元の皆さまに調査について説明し、協力をいただきながら、地形・地質調査等を実施する予定で、安全最優先で原子力発電所の安全・安定運転に全力で取り組むとともに地元をはじめとする皆さまのご理解を賜りながら、原子力発電事業を推進してまいります」としている。


 関電は美浜原発1号機、2号機の廃炉を段階的に行うとしており、現在取組んでいる原子炉周辺設備解体撤去は2035年度までに終わらせ、36年度~41年度で「原子炉領域」の解体撤去、42年度~45年度で建屋などの撤去を予定している。(編集担当:森高龍二)

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