直面する脱炭素化への課題。勝機を探る日本の技術力

直面する脱炭素化への課題。勝機を探る日本の技術力
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 脱炭素をけん引する欧州が今、エネルギー価格の高騰にあえいでいる。欧州では、再生可能エネルギーへの転換を積極的に推し進めた結果、2020年、再生可能エネルギーによる発電量が初めて化石燃料を上回った。シンクタンクの独アゴラ・エナギーヴェンデと英エンバーの発表によると、再エネ電力の比率は38%にも上る。しかし、今年は悪天候の影響で、再エネの発電量が低下してしまった。CO2排出の少ない天然ガスで火力発電を動かすことになり、エネルギー価格の高騰を招いてしまった。


 脱炭素に向けた動きは、電力を必要とするものが多い。例えば自動車や暖房器具の脱炭素化も、全て代替するのは電力だ。今後、CO2排出量を順調に減少させていく為には、「電力をいかに効率良く使用していくか」に掛かっていると言っても過言ではないだろう。日本の企業でも、各分野において、電力を上手く利用していく研究・開発が行われている。


 電子部品メーカーのロームでは、AC 電源を搭載する家電・産業機器に向けて、省電力化・高信頼化を実現した、小型面実装・45W出力のFET内蔵 AC/DCコンバータIC「BM2P06xMF-Z」を開発した。同社の低損失パワー半導体と制御回路などを1パッケージ化したこのICは、独自の低待機電力制御技術を駆使したことと、システムに搭載必須とされていたものの電力損失源になっていた放電抵抗器を不要にしたことで、システム待機時の消費電力を一般品比90%以上削減できるという。加えて、高電圧に耐えられる信頼性を備えているほか、面実装パッケージで基板への自動実装が可能であったり、電源回路部品を4点削減できたりと、採用しやすい特徴を兼ね備えている優れものだ。家電や産業機器など、あらゆるアプリケーションで、省エネ化に必要不可欠な半導体の進化は、国内外問わず注目を集めている。


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