普天間飛行場代替施設として名護市辺野古への基地建設を進める政府はキャンプ・シュワブ北側の大浦湾における軟弱地盤改良工事追加の公有水面埋立変更承認申請書を沖縄県に21日、提出した。基地建設に反対している沖縄県の玉城デニー知事は承認しない方針だ。


 河野太郎防衛大臣は記者会見で「沖縄防衛局において技術検討会と環境監視等委員会有識者の方々にしっかり御議論いただき、十分に検討された内容になっていると承知している」とし「移設工事を着実に進め、普天間飛行場の1日も早い返還を実現し、普天間の危険性を除去することに繋がると考えている。地元に丁寧な説明を引き続き行っていきたい」と述べた。


 河野大臣は申請承認の見通しについて記者団に問われ「普天間飛行場の危険性の除去を1日も早くということは沖縄県も国も思いは同じと思うので、沖縄県が適切に御判断をいただけると思います」と答えた。


 不許可の場合、法的措置等は考えているのか、との問いには「普天間飛行場の危険性の除去を1日も早くというのは共通した願いだと思いますので、沖縄県が適切に御対応いただけると思っております」と繰り返した。辺野古基地建設費用は当初計画の約3倍近い総額9300億円にのぼる予定。工事難航でさらに膨らむ予想も。

(編集担当:森高龍二)