WBCで勝ち得た本当の意味での経済効果

       
 決勝戦でイチローが勝ち越し2塁打を打った瞬間、日本列島が揺れた。韓国と死闘の末、WBCで連覇を遂げた侍ジャパン勇士は、不況の中で暗いニュースが多かった日本に元気を与えた。開催前から日本が優勝すれば経済効果が506億円にのぼるという試算を、スポーツ関連の分析に定評のある関西大学の宮本教授が発表した。

 経済効果とは、モノやサービスを提供した結果、どれほどのお金が動いたか、影響する範囲の金額をあらわしたものを言う。オリンピックやサッカーのワールドカップ、プロ野球の優勝、またはイベントの誘致やクリスマスやバレンタインデーなど…。業界をまたがる多数の企業が活動した結果、様々な相乗効果が生みだし、企業間、消費者との間で多額のお金が活発に動き出す。

 今回のWBCによる経済効果の内訳は、宮崎合宿による観客動員費、飲食費などで約53億円。大会前の強化試合と、東京で行われる1次ラウンドの入場料収入、交通費などが106億円。米国である2次ラウンド以降の観戦ツアーで15億円。放映権料や関連グッズの売り上げを合わせると直接的な効果が計226億円と言われている。

 波及効果としてはアサヒビールが、日本代表選手の写真などを掲載したWBC限定の缶ビールを発売。受注量は万ケースで前回開催時の4倍にのぼった。また、日本マクドナルド株式会社も「クォーターパウンダー」をはじめとした対象セットを買うと、WBC仕様の「ファイル」をプレゼントするキャンペーンを実施。優勝後は3月28日(土)と29日(日)の2日間限定でビーフハンバーガー全品を「V2 記念特別価格」で販売。単品で100円のハンバーガーが80円の20円引きになるほか、290円~320円で販売されているビッグマックが200円になるなど、最高で120円の値引きを実施している。日本チームにユニホームを提供したミズノはユニホームのレプリカなどの販売が好調。連覇の記念Tシャツとキャップを5月にも発売する予定だ。セブン&アイ・ホールディングス傘下のイトーヨーカ堂は、WBC優勝記念セールを25日から3日間開催。これらを合わせると約506億円の経済効果になるという計算だ。

 しかし、一番の経済効果は単にお金だけではない。無気力と言われる若い世代に侍ジャパンの「ひたむきに頑張ることにこそ結果はついてくる」という姿勢をアピールできたこと。この姿勢に対するリスペクトを若い世代が感じ、奮い立ってくれることこそが、日本の将来を明るくする、何よりの経済効果なのかもしれない。

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2009年3月26日の経済記事

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