2月27日に放送された『ゴッドタン』(テレビ東京系)の「第3回壁ある芸人矯正プログラム」でバラエティ初出演にして、初ドッキリを受けた小椋梨央。マヂカルラブリー・野田クリスタルの矯正プログラムとして、ニセ番組のゲストとして呼ばれた小椋に対して番宣コメントと称した無茶振りが始まり、最終的には野田との即席コンビではアドリブにも応え、芸人顔負けのツッコミをするなど大きな話題を呼んだ。

今回、そんな小椋に番組収録当時のことを振り返ってもらうとともに、女優としての活動についても話を聞いた。
(前後編の前編)

【写真6点】可愛いだけじゃない、バラエティの才能を開花させた小椋梨央の撮り下ろしカット

──『ゴッドタン』(テレビ東京系)の企画「壁ある芸人矯正プログラム」に出演し、共演した野田クリスタル(マヂカルラブリー)さんに絶賛された小椋さん。放送後は大きな反響を呼びました。

小椋 まさかここまでたくさんの反響をいただけるとは思っていなかったので、まずは本当にびっくりしました! インスタグラムのフォロワー数も、放送前は2500弱だったのが今では1万を超えました。今まで私のことを知らなかった方々からもたくさんコメントをいただけたのが、すごくうれしかったです。楽しく読ませていただきました。

──その『ゴッドタン』ですが、小椋さんはインスタグラムでこの収録を「人生で一番の修羅場」と書かれていましたね。

小椋 はい(笑)。漫才なんて今までやったことがないし、しかも切羽詰まった雰囲気の中でやらなきゃいけなくて。何が正解なのかも全然分からない状況だったんですけど「とにかくやるしかない!」という気持ちでした。そもそも私にとっては人生初の“ドッキリ”で、(偽の)番組の台本もいただいていたので「本番で何を言おうかな」と考えていたところだったんです。そこでまず番宣コメントを撮影することになって野田さんと一緒にカメラの前に立ったら、番宣の撮影が全然終わらなくて……。
予想外の展開でした。

──野田さんとはあの日が初対面ですよね。ハイテンションで小椋さんの前に現れたときはどう思いました?

小椋 野田さんが普段どういう方なのか知らなかったので、勢い良く入ってこられたときはすごく圧倒されたし戸惑いました。芸人としてのキャラのまま私の前に来てくださったのか、それとも普段からこういう方なのか、どっちなんだろう?と。ただ、私はバラエティに慣れていないし、プロの芸人さんと1対1でお仕事をしたことも今までなかったので、そのときは「芸人さんとお仕事をするって、こういう感じなんだ!?」と思いました(笑)。

──番宣の撮影ではディレクターからダメ出しを受け野田さんが全責任を小椋さんに押し付けてきましたが、小椋さんは毅然とした態度を取っていました。あのときの心境は?

小椋 まさか私の責任になるとは思わなくて、一瞬頭が真っ白になりました。ただ、現場の雰囲気が凍り付いている中、ここで私がシュンとするのも良くないと思ったのであえて言い返しました(笑)。でも、それが繰り返されるうちに「これはもしかして、場を和ませるためにわざとふざけて言っているのかな?」と思ったんですよ。なので「だったら私も」とそこに乗ってみたんです。

──これが野田さんなりの笑いの取り方なのかな、と?

小椋 はい。責任を押し付けるというネタ振りなのかもと思ったら、「私も応えなきゃ!」と(笑)。


──なるほど、それを繰り返すことで自然と連帯感も生まれていったんですね。

小椋 そうなんです、お互い「良いものを作ろう」って雰囲気になって。あと、「早く終わらせなきゃ」という思いもあったんです。「この後本番の収録もあるのに、番宣でこんなに時間を掛けていてはいけない!」と思って、もう焦りに焦っていました。

──そんな中、野田さんから「アドリブでどんどんツッコんで」と言われ小椋さんが「はい」と即答した場面には驚きました。

小椋 あの状況では「はい」と言うしか選択肢がなかったので(笑)。「できません」と言うわけにもいきませんし、なんとか面白くしなきゃいけないという一心でした。

──しかもその状況で小椋さんが実際にアドリブで絶妙なツッコミを入れて、番組は大盛り上がり!

小椋 私、実はお笑いのことはあまり詳しくないんです。なのでツッコミのセオリーみたいなものも分からなくて。でも私が想像できる範囲での100%のツッコミをしようとは思っていました。

──お笑いをたくさん見てきたとか、ツッコミが得意とか、そういうわけではないんですね?

小椋 はい。だからこそツッコミでこんなに多くの反響をいただけるとは思っていなくて! それが本当にびっくりです。


──さらには、ディレクターがOKを出した後も小椋さんは「ラスト1回ぐらいやっときます?」と発言。

小椋 「ここまで来たらもっと行けるかも」と(笑)。それまで全然上手くできなくて本当に悔しかったので、野田さんさえ良ければもう1回やりたいと思って提案させていただきました。

──小椋さんは普段のお仕事でも自分で納得がいかなければリテイクしたいと思うタイプ?

小椋 そうですね。私は自分に対して負けず嫌いな性格で、自分の力量が足りていないと悔しいので、常に後悔のないようにやろうとは思っています。

──ドッキリだとネタばらしされたとき、小椋さんは涙したそうですが。

小椋 はい。本当に厳しい現場だったし、その責任が自分にもあると思ったら焦りしかなかったので、ネタばらしされたときは安心して泣いちゃいました。ネタばらし後の野田さんは、普通にとてもお優しい方でした!

──その野田さんは、番組放送後に小椋さんを絶賛し「スターの誕生です」とツイート。

小椋 とても光栄です。私は自分がやったことがすごいとも思っていなかったし、「その日やらなきゃいけないことをただただやった」という感覚だったんですけど……でもうれしかったですね。

──小椋さんはインスタグラムで「またリベンジあれば挑戦したいな」と書かれていました。


小椋 次はもっといろんな対応ができたらいいな、と。そして、これまで経験したことのない企画に今回挑戦する機会をいただいたので、これを生かして今後も頑張っていきたいなと思いました!

【後編はこちら】『ゴッドタン』で大注目の女優・小椋梨央「アイドルはすごく新鮮で、楽しさを感じています」

▽小椋梨央
2001年11月4日生まれ。『アイカツプラネット!』(テレビ東京)珠樹るり役として現在活躍。『ゴッドタン』でのドッキリ企画で大きな話題を集め、注目を浴びる2021年期待の存在。
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