幼少期から読書家で、書評の連載なども持つHKT48の田島芽瑠。グループには2期生として加入し、HKT48初のオリジナル曲『初恋バタフライ』のセンターに抜擢。
ムードメーカーとしてもHKT48を牽引してきた。おうち時間で読書に向き合う人が増えた今、人生で何千冊と本を読んできたという田島に「読書」の魅力、そしていい本との出会い方について話を聞いた。

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ーー田島さんは本に関する連載まで持っているほど読書家として知られています。

田島 幼稚園のときにクリスマスプレゼントで絵本をもらったのがきっかけです。私、1日中、その絵本を読んでいたらしくて、それ以降、プレゼントはすべて絵本になりました。小学校に入ってからは図書室に通いまくりましたね。
昼休みもみんなと遊ぶ前に、まず図書室に行って本を選ぶ、みたいな。

ーーそれはすごいですね!

田島 学校の図書館と福岡市の図書館を合わせると、週に12冊、借りることができたので、その枠はフルに使っていました。

ーー単純計算で1年に600冊以上になりますよ。

田島 それぐらい読んでいたと思います。いままでの人生で何千冊、読んできたのか、もう数えきれない(笑)。このお仕事をはじめてからは、さすがにペースが落ちましたけど、以前は博多と東京を飛行機で何度も往復していたときは、片道で1冊読んじゃうので、東京に行くときは飛行機に2冊もって乗ってました。
私、空港の本屋さんがめっちゃ好きなんですよ! 

街の本屋さんとちょっと品揃えが違うんです。 普段、出会えないような本に出会える気がして、飛行機に乗る前に空港の本屋さんに行くのは大好きな時間でした。コロナ禍でその機会が減ってしまったのは残念ですね。

ーー今、ネットで本を購入する人が圧倒的に多いと思います。

田島 私は本との「出会い」が大事だと思うので、基本的に本屋さんに行きます。パッと見て面白そうだな、と思った本を手にとって、最初の1ページを読む。
そこで「あっ、続きが読みたいな」と感じたら、それはもう「出会い」ですよね。どんなに大好きな作家さんの新刊でも必ずそうやって本屋さんで確認してから買います。

本って人間と一緒で「合う、合わない」があるんですよ。大好きな作家さんでも「これはちょっと合わないかも」という作品があるし、まったく知らない作家さんでも「これは!」という出会いもある。活字が苦手、本が嫌い、という方はこれまでにいい出会いをしてこなかっただけだと思います。

ーーそういう考え方をすると、確かに本屋さんに行く楽しみは無限大に広がりますね。


田島 よく「どんなジャンルの本が好きですか?」って聞かれるんですけど、それが1番困っちゃう質問なんですよ(苦笑)。私は作風、ジャンル問わず「本」が好きなので。私、本って「切符」だと思うんですね。

いろんな世界、それこそ私が生まれるずっと前の世界にも本を読めば「入場」できる。そして、本を開けば現実を忘れることもできる。文字しかないので、自分の頭の中で世界観を作りあげることができるじゃないですか? これって本でしかできないことなので、自分の世界に没頭しちゃいますね。


ーーそうやって読書をしてきたこと、そして今も読み続けていることは、アイドルをやっていく上でプラスになっていますか?

田島 なっています! 想像力、発想力、考える力。これはすべて本からもらってます。ステージに立つときでも、歌詞の意味を想像することに役立つんですよ。私、読書感想文を書くことも好きだったので、起承転結のつけかたとかも学べたかなって思います。自分で考えて、それを人に伝えることを学べるので、アイドルというか、何かを表現する人は絶対に本を読んで損はないです!

ーーそこまでいったら、いつかは自分で小説とかも書きたいのでは?

田島 書きたいですけど、いざ、自分で書くとなると難しいんですよね(苦笑)。何度か試みましたけど、最後まで書きあげたことは一度もないです。
いつかはその夢も叶えたいですね。

田島芽瑠
Twitter @meru_chan_07

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