そんな彼女の1st写真集『KURUMI』が23日に発売となる。すらりとしたスレンダーボディを披露しているほか、初めてのエッセイにも挑戦した意欲作。発売を記念して、詰め込んだ“こだわり”と、これまでの芸能人生を振り返ってもらった。(前後編の前編)
【写真】クォーター美女・くるみ、透明感あふれる撮りおろしカット
──初の写真集『KURUMI』は神奈川・湘南のリゾート地で撮影が行われたそうですが、どういうコンセプトで制作がスタートしたのでしょうか。
くるみ ストーリー性のあるものを作ろうということで、1泊2日の小旅行みたいなコンセプトです。打ち合わせから制作に参加して、こうしたい、ああしたいと、いっぱい意見を言わせていただきました(笑)。
──具体的にどんな意見を出したんですか?
くるみ たとえば衣装ですね。あまり流行りのものを着たくなくて、いつ見ても古くならないような、シンプルな衣装をたくさん用意していただきました。数年後、この写真集を見たときに、ちょっと古いなと思われるのが嫌だったんですよね。柄物や色の使い方なども細かくお伝えしたんですけど、スタイリストさんが私の意図を、すぐに理解してくださったのがありがたかったです。
──撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
くるみ 私が緊張しないように、カメラマンさんが終始面白いことを言って場を和やかにしてくださったんです。私は気持ちが顔に出やすくて、水着や下着の撮影だと緊張で表情が強張っちゃうんです。
──いまだにグラビアは緊張しますか?
くるみ しますね~! 常にグラビアは不安で、これで大丈夫なのか? って思いながら撮影に臨んでいます。
──そもそもグラビアを始めたきっかけは何だったのでしょうか。
くるみ 22歳のときに『日立 世界・ふしぎ発見!』(TBS)のミステリーハンターになったんですけど、それを記念して『週刊ヤングジャンプ』さんからグラビアのお話をいただきました。それまでグラビアを見たことがなかったので、初めてのときはとにかく不安でしたね。もともとモデルのお仕事がベースにあったんですけど、モデルの撮影だと基本的に商品が主役なので、自分を撮られることはなかったですし……。なので何をしていいか分からなくて。最初は頭がこんがらがって動けなくなりましたね。
──事前に他の方のグラビアは見なかったんですか?
くるみ 初めてだったので、誰かのグラビアを参考にすると逆に混乱すると思って見ませんでした。でも逆に、写真集を作ると決まったときは、いろいろな方の写真集を買いました。特に佐々木希ちゃんと新川優愛ちゃんが最高でした! 2人の写真集を見てなかったら、写真集のテイストも違っていたと思いますし、ストーリー性のある構成も参考にさせていただきました。
──先ほどミステリーハンターのお話が出ましたが、くるみさんは日本語、英語、中国語を話すトリリンガルだそうですね。
くるみ それもあったと思います。ただ、最初に訪れた国が南アフリカなんですけど、現地でダイビングやスキーなどのアクティビティをやることになっていたんです。私はサーフィンやスノーボードができたので、それが大きかったのかなと思いますね。
──どうして3カ国語を話せるようになったんですか?
くるみ 私は日本、 アイルランド、アメリカ、ロシアのクォーターなので、日本語と英語は自然と話せました。中国語はコロナ禍がなかったら、お仕事で中国に行く予定だったんですよ。それで2年前ぐらいから中国語を勉強していて、日常会話程度はしゃべれるようになりました。
──中国語は最近なんですね。語学は得意なんですか?
くるみ 頭で組み立てるのも、分解するのも、わりと硬くならずにできる方だと思います。第2言語ができると第3言語も簡単って言うじゃないですか? 中国語を勉強して本当にそうだなと感じましたね。
──南アフリカロケはいかがでしたか?
くるみ 1日目から「帰りたいです」「辛いです」って泣いていました(笑)。南アフリカにいた間は、かなりの緊張状態が続いていたのか、帰国してから原因不明の高熱が出て1週間ほど入院しましたのも思い出に残っています……。でも、レソトという国で部族の生活に密着して、一緒にご飯を食べたり同じ時間を過ごして、一生できるかどうかの経験をすることができたので本当によかったですね。
──レソトって英語は通じないですよね?
くるみ 通用しないどころか、会話するのに通訳を3人介するんですよ。なので、本当にこちらの意図が伝わっていたのかなって思うところもあるんですけど(笑)。でも何日もいると、なんとなく「こういうことを言っているのかな?」と分かるようになってくるんです。
──コミュニケーション能力が高いんですね。
くるみ おしゃべり好きなので、外国に行って現地の人としゃべれるのがうれしいんですよね。でも海外だと平気なんですけど、日本だと人見知りしちゃうんですよね……(笑)。
(取材・文/猪口貴裕)
▽くるみ
1994年6月29日生まれ。北海道札幌市出身で日本、アイルランド、アメリカ、ロシアのクォーター。また、日本語・英語・中国語が話せるトリリンガル。
Twitter:@kurumikahn1
Instagram:kurumikahn