NMB48最後の1期生メンバーとしてグループを引っ張ってきた白間美瑠が、7月7日(水)に“11年間のアイドル活動の総決算”となる卒業記念写真集『REBORN』を発売する。今回は改めてNMB48卒業への思いを語ってもらった。
(前後編の前編)

【写真】白間美瑠の写真集先行カット&撮りおろし美麗カット【12点】

──卒業発表をしたのは3月2日、大阪・オリックス劇場でのコンサートの終盤でした。

白間 2年くらい前から卒業の二文字は頭の中にありました。ただ、私が最後の1期生になろうとも思っていて。なぜかというと、11年前、私は1期生の中でも“妹”キャラとして入ってきて、一番ダンスもできなくて、レッスン場を抜け出して泣きわめいて……手がかかったと思います。スタッフさんに迷惑をかけてきたし、わがままも言ってきました。でも、そんな問題児がいつしかお姉さんメンバーになることが、恩返しになると思ったんです。

──NMB48は2月から「NAMBATTLE」をスタートさせました。これまでの3チーム制を廃止して、新たに編成された6つのチームで覇を競いましたが、それが卒業への決め手になったとか?

白間 「NAMBATTLE」をする前のNMB48は、以前、私が感じていた熱さや泥臭さ、がむしゃら感がなくなってきているなと思っていました。だからこのタイミングで卒業したら、これからのNMB48が心配やなと……。でも、「NAMBATTLE」ではこれまでメンバーの胸に秘められていた思いが爆発して、「センターに立ちたいです」と言い出す子がいたり、「あの子には負けたくない」と話す子もいました。いい風が吹いているなと感じましたし、みんながメラメラしている今なら卒業を発表しても大丈夫だろうと思ったので、このタイミングになりました。

──ところが、実際に発表するタイミングは少し変な感じでしたよね。


白間 そうなんですよ! でもあれは私悪くないです(笑)! ライブの時間が押していたので、段取りが急遽変更になってバタバタしていたんですが、私が前に出てしゃべろうとしたら違う告知の映像が流れて(笑)。でも、考えてきたことは完璧に言えたからよかったです。

──白間さんといえば、お父さんとの関係を抜きには語れません。卒業についてはどう話されたんですか?

白間 いつだったか「私が卒業したいって言ったらどう思う?」と聞いたことはありました。そのときに「お前の人生やし好きにしたらええやん」と言ってくれて。その後、卒業の相談をしたことはなくて、どっきり形式で卒業を伝えました。私が活動を続けられたのはお父さんのおかげで、お父さんの存在が一番でした。なので「早すぎるやろ」とか言われるかなと思っていたら「頑張ったな」と言われたので嬉しかったです。お父さんは毎日、車で送り迎えをしてくれたんですけど、降りる瞬間に必ずグータッチをするんです。それでパパが気合いを伝えて、私のやる気スイッチを押してくれていたんですけど、その儀式がなかったら私はもっと早い時期に辞めていたと思いますね。

──卒業発表をしてから、関係は変わりましたか?

白間 それが今までよりも厳しくなっていて! 「いいか、卒業するまでの時間をどう過ごすか。これが一番重要やから。
やるべきことは全部やれ。SNSもそうや。お前、何してんねん」って。毎日言われるから早く一人暮らししたいんですけど(笑)、パパが言っていることは正しいから、何も言い返せないんです。

──卒業発表をして、メンバーの反応は?

白間 寂しいとは言ってくれますけど、いずれ卒業することはわかっていたみたいです。1期生からは全然連絡が来なくて。そういうところが“らしい”かな(笑)。みんなそれぞれ頑張ってるんで。さや姉(山本彩)からも連絡ないですよ! 連絡くれたのは、(吉田)朱里とけいっち(上西恵)だけ(笑)。ただ、私の卒コンには来てほしいな。私の成長した姿を見てほしい。「カッコいいやろ」って(笑)。


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(取材・文/犬飼華)
▽白間美瑠(しろま・みる)
1997年10月14日生まれ、大阪府出身。B型。160.4センチ。ニックネームは「みるるん」。
Twitter:@shiromiru36
Instagram:shiro36run
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