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【写真】1級マグロ解体師の資格取得で話題の川村文乃の撮りおろしショット【8点】
──資格取得を発表されたあとには、ファンクラブイベントで解体ショーを披露したんですよね。
川村 始まる前にスピーカーに袋を被せて、ステージにブルーシートを引いたり事前準備がどうしても必要じゃないですか。しかも机や包丁を用意してくださる方がねじりはちまきを巻いていたり、法被を着ていたので、開演前から「これは解体ショーをやるでしょ」とざわざわしていたと聞きました(笑)。
──普段のイベントとは明らかに様子が違いますもんね(笑)。実際にファンの方の前で解体ショーを行ってみて、いかがでしたか?
川村 解体ショーってながら見だったり、通りすがりで見ることが多いじゃないですか。でも今回はファンの方が、ショーだけに集中して観てくださるんですよ。ステージ上で怪我をしないか、ちゃんと捌けるか、そして楽しませられるか……といろんな部分で不安があって、めちゃめちゃ緊張していましたね。
──試験とどちらが緊張しました?
川村 やっぱりお客さんが見ているっていうので、試験より緊張しました(笑)。今は声を出せないですし、みなさんマスクをしているので、本当に楽しんでもらえているのかがやっぱり不安で。「大丈夫だよね?」と口上の合間で聞くわけにもいかず、1人で最後まで突っ走るしかなかったです。ショーの工程を失敗することはなかったんですけど、楽しんでもらえているかなと終始ドキドキしていました。
──それはアイドルとして立つ、普段のステージと違う緊張ですか?
川村 それが、緊張の種類はだいたい一緒なんですよね。
──「イベントで解体ショーをやる」ということは川村さんから提案したんですか?
川村 そうですね。会場がKT Zepp Yokohamaだったので、ステージも広いから出来るんじゃないかなと思って、事務所だけでなく協会の方にも相談して実現しました。やっぱりこれまでにないことなので、最初はできないかもしれない、と言われていたんですけど、自分で場を作らない限りファンの方の前で披露できないと思っていたので、どうしてもやりたくて。せっかく取得したのに、ショーを見てもらえないとこの先にもつながらないですし、1回やらせてくださいとかなりお願いしました(笑)。
──これから、1級マグロ解体師の資格を活かしてやってみたいことはありますか?
川村 これまで捌いたのが最高31キロなので、できるのかは分からないですけど、100キロのマグロはいつか捌いてみたいです。ただ、練習するにも100キロを2本なんて用意できないので、コツコツとキロ数を上げていくしかないのかなと思っています(笑)。あとは解体ショーをもっといろんな場所でできたらいいなと思っています。アンジュルムのみんながいる場所でもやりたいですし、あとはハロー!プロジェクトのメンバーさんも食べたいって言ってくださるので(笑)。
──ぜひ、お正月のハロー!プロジェクトコンサートなどで見てみたいです(笑)。
川村 確かに(笑)。
──ちなみに、川村さんが好きなマグロの部位や種類はありますか?
川村 種類はやっぱり、マグロの王様と言われているクロマグロ。どこを食べても美味しいんですけど、初めて捌いたマグロを部位ごとに食べ比べたときに、捌きたての大トロがもう5分ぐらいずっとほわ~ってしたくなるぐらい、すごく美味しかったです(笑)!
──川村さんが魚に親しみがあるのは海に面した高知出身ということも大きいかと思います。インスタグラムでは「#かむ高知観光」とハッシュタグをつけて、観光地や名産などを紹介していますよね。たとえば今年5月には、高知で開催されるハロー!プロジェクトのコンサート前におすすめスポットをいくつも投稿されていました。
川村 高知でコンサートができることも、他のグループのメンバーやファンの方が高知に来てくださることも嬉しくて。コンサート以外でも楽しかったなという思い出を作って帰ってもらいたいなという気持ちが強くて、ごはん屋さんや観光スポットをまとめて発信しました(笑)。それを見て「行ったよ」という声をいただけたのも嬉しいですし、私と出会ってなかったらその方はそこに行ってなかったのかもしれないので、誰かの心に残るような思い出を自分発信で作れてよかったなとすごく思います。
──今はなかなか旅行には行きづらいですが、お取り寄せでおすすめの高知グルメはありますか?
川村 カツオのたたきはスーパーで売っているものより、冷凍でも高知のものをお取り寄せした方が絶対においしいと思います! あとは名産のゆずを使ったポン酢も家に1本あるといろんな料理に使えますね。自分が監修したゆずのシャーベットとジェラートがあるんですけど、それもお取り寄せで買えるので、ぜひぜひお願いします(笑)。あとはスーパーで売っているニラやししとう、生姜、ミョウガはほぼほぼ高知県産なので、こちらも見つけたらよろしくお願いします!
(取材・文/東海林その子)
▽川村文乃(かわむら・あやの)
1999年7月7日生まれ、高知県出身。
Instagram:ayano_kawamura.official