4月に熱愛スキャンダルが発覚し活動休止、一度は復帰したものの今年9月に国民的グループを卒業した鈴木優香。グループの次世代を担う逸材として期待されていたただけに、その後の去就は熱心なファンのみならず注目されていた。
渦中で何を感じていたのか、「復帰」と「卒業」と「再出発」の意図、そして今後はどこを目指すのか、胸中を語る。(前後編の後編)

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【写真】再出発しグラビアでも活躍、鈴木優香の撮りおろしカット【10点】

──グループ卒業後、芸能界を引退せずにソロ活動しようと前向きに考えたきっかけは何だったんですか?

鈴木 そこもすごく悩んだポイントなんです。芸能以外の普通のお仕事をすることも真剣に考えました。でもグループの活動を辞めてからもSNSのアカウントだけは残っていまして、そこにファンの方が定期的に応援メッセージをくれたんですね。「SNSだけは続けてほしい」とか「グループを辞めても何か活動はしてほしい」とか……。そういったメッセージを見て心が揺れていたところに、グラビアのお話をいただいたものですから、「需要があるのなら頑張ってみようかな」と決意しました。


──今後の活動について改めて意気込みをお聞かせください。

鈴木 私が何を言おうとも、一度ファンの方を傷つけてしまったのは消せない事実。なので、これからは絶対に応援してくださる方を裏切らないようにします。常に謙虚でいることを徹底して、本当に生まれ変わったつもりで活動していきたいです。前はイキっていたというか……まぁそれはキャラとして演じていた部分でもあって、とにかくSNSをバズらせることばかり頭にあったんですけど、そういうところで結果的に足元をすくわれたと思っていて。だから今は心を入れ替えて、1つひとつ丁寧に目の前のことをやっていこうと自分に言い聞かせています。
やっぱり以前は調子に乗っていましたから。

──芸能人という職業柄、必要以上に面白おかしく話してしまうことがある?

鈴木 すごくありましたね。特にSNSではその傾向が強かったです。Twitterでは自分が思ってもいないことをツイートして炎上したりもしましたし(苦笑)。

──それはどういう内容だったんですか?

鈴木 スキャンダルが出たあと、「可愛い子は信用しちゃダメ」と書いたんです。これには山のように批判が寄せられて「何言っているんだ」と猛烈に叩かれましたね。
始末に負えないのは、これがバズリ狙いでツイートしたということなんです。反省はしていたのに演出としてそういう態度で……。今となっては恥ずかしい限りです。

──そういった過激な話題作りができるのもある意味で才能だとは思います。

鈴木 でも私、本当はピュアな王道系アイドルを目指していたんですよ。渡辺麻友さんに憧れていたくらいですから。
どこで道を間違えたんだろうな……。TwitterとかSHOWROOMに夢中になるあまり、「トレンドに入った! イエ~イ!」みたいな浅はかな考えのまま、話題作りに精を出すようになったんですよね。卒業してからしみじみと思うんですけど、やっぱり王道系アイドルとして時間がかかってもいいからセンターを狙いたかったです。「10年は続ける」と言っておきながらこの有様だから、自分でも情けないですよ。せっかちなんでしょうね。目の前の結果に右往左往しすぎた。
もっと地に足の着いた活動をするべきだったし、せめてこれからは地道に誠実にやっていきたいなと思います。

──鈴木さんは静岡出身ですが、中国にも住んでいたことがあるとか。

鈴木 はい、お母さんが中国人なんです。生まれたのは静岡なんですけど、飛行機に乗れるようになるとすぐに北京で生活するようになりまして。それで3年後くらいかな? 幼稚園に入るタイミングで日本に戻ってきました。夏休みに入るたびに1カ月くらい中国で生活していたから、故郷が2つあるような感覚なんですよね。
もちろん向こうにも友達はいましたし。

──中国語は今でもバリバリ話せるんですか?

鈴木 お母さんとの会話が中国語ですから。ただ私、中国語を幼少期に覚えたので読み書きができないんですよ。大人になってからきちんと勉強したわけじゃないから、そこが弱点(笑)。握手会では中国語で話しかけられても対応できるのに、SHOWROOM配信で書かれた中国語コメントは読み上げることができないという……。今はお母さんも親の介護の関係で北京に住んでいるんですけど、文章で連絡がきたら翻訳アプリを通して読んでいます。とはいえ今後は中国の方にもっと私を知ってもらいたいですし、中国語は読み書きもできるように勉強しなきゃなと思っていますね。

──ちなみに、鈴木さんに結婚願望はありますか?

鈴木 今はまったくないですけど、いつかはしたいですね。年齢は……私は何歳でも構わないんですけど、相手は自分の両親より年下がいいかも。というのも、私って年上の人を好きになりがちで、そうするとやっぱり介護の問題が現実的に出てきますから……。両親と同年代だった場合「30年後、私は50歳で相手は80歳。お父さん、お母さん、相手の人と3人同時に介護することになるのかな」と重い気持ちになります(笑)。

(取材・文/小野田衛)
▽鈴木優香(すずき・ゆうか)
2000年8月15日生まれ、静岡県出身。2021年9月にグループを卒業。現在はソロで活動している。
Twitter:@SUZUKIYUUKARIN_
Instagram:yuuka_chan815