大阪の老舗アクターズスクール「ESSEアカデミー」内のユニットとして2009年に結成されたキャラメル☆リボン。2010年1月に上野天音、吉仲葵、深田聖奈という現在のメンバーとなって、同年8月に1stシングル「虹色/なにわ食いしんぼう横丁」をリリース。
それ以降、2012年7月16日に2ndシングル『恋のmusic/Shining Day』、2013年4月24日に3rdシングル『約束の場所/明日へと~DanceVer.』と年一枚のスローペースながらも、躍動感溢れるキャッチーな楽曲はアイドルファンから高い評価を獲得。地元・大阪を拠点にしながらも、清らかに響き渡る歌声に躍動感溢れるダンスとライブパフォーマンスも評判を呼んで東京での知名度も高まり、2013年からT-Palette Records所属となり、同年9月25日に『スタートリボン/ALL NEW FEELIN'』、2014年7月29日に『ファーストシークレット/七色の虹の向こうに』をリリースして新たにファン層を拡大した。 そして2015年12月15日に発売した約1年半ぶりとなるニューシングル『Triple Candy/Sugar White』では、歌心を大切にしたメロディアスな楽曲で新境地を見せた。 さらなる飛躍が期待される3人に新曲の裏話や今年にかける意気込みを聞いた。――2015年は東京でのライブが少なかったので寂しい限りだったのですが、12月20日開催の「T-Palette Records 感謝祭 2015」には3年連続で参加しました。その時の感想から教えて頂けますか。 深田 会場の新宿BLAZEが大きかったのもあるんですけど、3回も出させて頂いているのに緊張して。本番直前まで3人で「ヤバいヤバい」って不安がっていたんです。正直、1曲目が始まっても緊張して声が震えていたんですけど、Tパレ感謝祭に来てくださるファンの皆さんはホンマに暖かくて。めっちゃ盛り上がってくださって、一緒に手拍子もしてくださるので、2曲目からはリラックスして心から楽しめました。新曲も私たちと一緒に乗ってくださって嬉しかったですね。 ――楽屋の雰囲気はいかがでしたか。
深田 今回はたくさんおしゃべりしたかな。先輩方の楽屋にお邪魔させて頂いて「お写真お願いします!」って。 ――いつも積極的に交流するほうなんですか。 深田 得意ではないです(笑)。苦手なんやけど、挨拶の勢いですね。 ――恒例のアームレスリング大会にも出場したんですよね。 深田 私と天音が出ました。天音は一回戦敗退で、私は二回戦で敗退してしまって、叙々苑さんの商品を逃しました(笑)。 上野 lyrical schoolのayakaさんに瞬殺で負けました(笑)。 深田 私もバニラビーンズのリサさんには勝たせて頂いたんですけど、NegiccoのNao☆さんには瞬殺で負けて。小柄なのに、すごく強いんですよ。 ――負けて泣いている女の子もいたし、ライブとは違った緊張感があったんじゃないですか。
深田 普通にリラックスしてたなぁ? 上野 うん。もちろん勝ちたい気持ちもあったんですけどね。 深田 ライブに比べたら全然緊張しなくて、楽しもうのほうが大きかったです。 吉仲 私は応援を頑張りました(笑)。 ――吉仲さんと上野さんはスペシャルコラボにも参加したんですよね。 吉仲 『センチメンタルジャーニー』のカバーを披露させて頂きました。ちょうど私とアイドルネッサンスさんの新井乃亜ちゃんが16歳なので、「○○はまだ16だから」の歌詞をお互いの名前に替えて歌いました。リハーサルで乃亜ちゃんと「二人で腕組んで前に出よう」って決めたんですけど、そこで「フ~ッ!」っと歓声を上げて下さってとても嬉しかったです。 深田 私はリハから見ていたんですけど、二人がキャラメルでライブする時とは違うヨソ行きの顔で歌ってるんですよ(笑)。普段そんな表情を見たことないので新鮮で面白かったですね。 吉仲 俄然緊張したよね? 上野 緊張したなぁ。次ページ/吉仲葵から二人に公開ダメ出し!?――続いて2015年に思い出深かった出来事を一人ずつ挙げて貰えますか。
深田 私と葵は2月25日から3月1日にかけて舞台『アリスインデッドリースクールオルタナティヴ・OSAKA』に出させて頂いたんですが、それが印象的でした。本番までの一カ月間、お稽古をしたんですけど演出家の伊藤えん魔さんが、すごく厳しくて。心がズタズタになりながらやっていたんですが、学ばせて頂くことも多くて良い経験になりましたね。他にも大阪のアイドルさんが大勢出ていらしたんですけど、他のアイドルさんと一カ月がっつりと絡ませていただくことも初めてで。たくさんの方とおしゃべり出来たのも楽しかったですね。 ――ライバル心はなかったんですか。 深田 なかったよね? 吉仲 一人一人が自分の役柄に悩んでいたので、そんな余裕もなかったと思います。 深田 演技が初めてって人たちが多かったしね。バチバチというよりは、皆で協力して良い物を作ろうっていう雰囲気でした。――吉仲さんは2015年、何が印象に残っていますか。 吉仲 私は夏に腰を痛めて踊れない状況になってしまったんです。ライブには参加したんですが、MCとバラード系の曲は3人でやって、激し目の曲になると私は捌けて。
いろいろ迷惑かけてしまったんですが、おかげで二人を客観的に見られたんですよね。 ――期せずしてキャラメル☆リボンを見詰めなおす機会になったと。 吉仲 そうなんです! この二人のパフォーマンスに、こういうことを私が足したら良くなるなとか、いろいろ発見がありました。 ――二人に何か意見は言ったんですか。 吉仲 (声を潜めて)言ってないです……。 深田 聞いてないよ(笑)。教えて! 吉仲 けっこう二人はカッチリしたダンスを踊るんですよ。もうちょっと柔らかく踊ってほしいなって部分もあったんですけど、言おうと思ったまま今に至ります(笑)。 深田 初めて聞いた! 吉仲 言うのを忘れてました。 ――キャラメル☆リボンは吉仲さんと上野さんが振付を担当していますけど、二人を客観的に見たことで新曲の振付に変化ってありましたか。 吉仲 あるかもしれないですね。今回の新曲は滑らかな動きを意識して振りを付けたので、二人にもそういうところを気にして踊ってほしいと言いました。
深田 そう言えば「止まらんと、流して踊ってほしい」って言ってたよね。 上野 めっちゃ言ってたなぁ。 ――では上野さんが2015年で印象に残っていることは何ですか。 上野 何度か大阪市旭区で選挙のお手伝いで、若い方々に投票して頂く啓発運動をさせて頂きました。 ――そもそも皆さんは選挙権のない年齢ですけどね(笑)。 上野 その一環で大阪工業大学さんに行って、学生さんに「投票してください」って伝えた後にライブもやらせて頂きました。他にも選挙カーで「投票してください!」って回ったり、スーパーの前で選挙のオリジナルソングを歌ったり、ティッシュを配ったり。寒かったり、雨が降ったりで大変な日もあったんですけど、いろいろ勉強になりました。 次ページ/振り付けでは毎回ケンカ勃発!?――続いてニューシングル『Triple Candy/Sugar White』についてお聞きしたいんですが、前作から約1年半ぶりというインターバルはいかがでしたか。 深田 あっという間でしたね。 吉仲 もう『ファーストシークレット』から1年半も経ってたんだって。 上野 長いっちゃ長かったんですけど、いろんな活動もあったので早く感じたんでしょうね。
今後はもうちょっと(リリースペースを)早くしたいんですけど、そこは自分たちの頑張り次第です! ――それぞれ初めて聴いた時の印象を教えて貰えますか。 吉仲 『Triple Candy』は可愛い曲だなと思いました。 深田 こんなに可愛い曲歌えるのかな? どうなるんだろうって。 上野 どうやって歌おうってレコーディングを楽しみにしていました。 吉仲 いつもはおなかから声を出して太めの声で歌うんですけど、この曲は「声のトーンを上げて」って歌の先生から指示を頂きました。 深田 あと「とにかく可愛く歌って」と。だいぶ今までとは歌い方を変えていきましたね。 上野 『Sugar White』は滑らかに爽やかに歌いました。 深田 そうやな。柔らかく。 吉仲 これも歌の先生からの指示で、いつもより息継ぎを少なくして歌ってるんですよ。 深田 どちらの曲も、いつも通り歌ったら全然合わなくて。 吉仲 よく「なんか違うな」って言ってたよね。 深田 初披露まで時間があったので、歌の先生に言われたことをやって徐々に分かってきました。――新曲の振付はどういう振り分けだったんですか。 深田 今回は2曲とも葵です。 上野 今回は私がダメダメで却下されました(笑)。 吉仲 最初は『Triple Candy』が天音、『Sugar White』が私って分担だったんですけど、あまりにも天音は作るのが遅くて。しかも出来上がった振りが全然可愛くなかったんですよ。 ――致命的じゃないですか(笑)。 上野 違うんですよ! 『Triple Candy』は今までのキャラメルとは違った曲なので、振付は今まで通りのキャラメルを出そうと思ったんです。それでカッコ良い振りを作りたかったんですけど、曲と合わなくて……。 吉仲 可愛い曲だからね。 深田 ここで意見が分かれたんだよね。 上野 それで多数決を採って、聖奈が葵の意見を選んだので負けました。 深田 いつも意見が分かれた時は多数決なんです。 吉仲 だって可愛い曲にカッコ良い振りっておかしくないですか? ――吉仲さん、ちょっと怒りが再燃してないですか(笑)。 上野 天ちゃんは良いと思ったんだけどなぁ。 吉仲 上手いこと化学反応が起きたらいいんですけど、全然起きなかったんですよ(笑)。だったら「葵が付ける!」って言って。 ――そうやって意見が分かれることって多いんですか。 上野 めっちゃ多いです! 特に振付の時は毎回ケンカします。 ――多数決になると深田さんのプレッシャーも半端ないですね。 深田 そうなんですよ(笑)。 ――てっきり上野さんと吉仲さんの共同作業だと思っていました。 上野 葵が共同作業をめっちゃ嫌がるんです。私は共同で作りたい派なんですよ。 吉仲 自分の振りに誰かの意見を入れたくないんですよね。 上野 『スタートリボン』の時は振りを共同で作ったんですけど、あれが私の中で傑作なんですよ。だから、あの時のように……。 ――夢よもう一度と(笑)。 上野 なのに葵は「無理無理!」って。 深田 でも今回の新曲は葵に任せて正解やったな。 吉仲 ありがとう!――『Sugar White』の振りはいかがでしたか。 深田 普段の葵なら付けなさそうな振りだよね。でも曲に合ってて良かった。 上野 そう? 私は普通に葵がつけそうって思った。 ――ここでも意見が分かれましたね(笑)。 上野 いつも、めっちゃ振りが細かいんですよ。けっこう私は大まかで大きくやるタイプなんですけど、葵は一小節に細かくバーッて入れるタイプなんです。 ――吉仲さん的には、意識的に振りを変えた部分はあるんですか。 吉仲 今までのように動きの細かさもあるんですけど、だいぶ雰囲気は変えました。キャラメルは元気でポップな曲が多かったので、大きい振りを入れることが多かったんですけど、『Sugar White』は可憐な女の子をイメージしていたので、振りを静か目にしたり、いきなり動きが止まるところを作ってみたり、自分の中でもチャレンジでした。最初に考えた振りとは違っていて、3人で合わせて何度も変えて、ようやく今の形になりました。 ――人前で曲を披露してから、振付が変わることはあるんですか。 深田 今のところ新曲はないですけど、ちょこちょこありますね。ただ新曲もプロデューサーの方に細かい部分を指摘されたので今後変わっていく可能性はあります。 上野 『虹色』の振付なんて昔と今では全然違いますからね。最初の頃は単純すぎて。 吉仲 「子供!」って感じだよね。 ――最後に今年の目標を教えてください。 深田 私はアルバムを出したいですね。今までのキャラメルの曲をギッシリ詰めて、素敵なジャケットを撮って「アルバムです!」みたいな。 吉仲 今オリジナル曲が12曲あるんですけど、「虹色」は在庫がない状態なんですよ。なので今の声で歌ってみたい気持ちがありますね。 上野 私は今まで1年に一回しかシングルを出したことがないので、最低でもシングルを2枚出したい! それで全国でインストアライブをやりたいです。 吉仲 私の目標は某アイスクリーム屋さんに「キャラメルリボン」ってフレーバーがあるんですよ。ネット検索すると、そっちが上位に来るんです。あとゲームとかアクセサリーにも「キャラメルリボン」って名称があって。せっかくライブなどで私たちの感想を書いてくださるファンの方がいらっしゃっても、探すのがすごく大変で。だから「キャラメルリボン」で検索した時に、私たちがトップに来るようになりたいですね。 (text 猪口貴裕/photo 西邑泰和) <Information> ●ワンマンライブ開催決定! 「Caramel☆Wonderland vol.3~吉仲葵生誕祭~」 日時:2016年3月6日(日)open 12:00/start 13:00 場所:大阪・南船場cell 観覧無料:会場への入場には、ドリンク代¥600がかかります。 ●キャラメル☆リボン公式サイト http://www.n-esse.com/caramelribbon.html ●キャラメル☆リボンTwitter https://twitter.com/cr_saa 猪口貴裕 実話誌から飲食系の業界誌まで節操なく執筆しているフリーライター。最初に好きになったアイドルは斉藤由貴、心の師と仰ぐアイドルはメロン記念日。
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