──2018年の年末は音楽番組で小林さんが大活躍でした。2019年になった今、振り返ってみるとどうですか?
小林 12月に入ってから1日がすごく長く感じました。年が全然明けないなって(笑)。怪我で活動休止中の平手(友梨奈)に代わって『アンビバレント』のセンターを私、鈴本(美愉)、土生(瑞穂)ちゃん、(渡邉)理佐の4人が交代でやると聞いてから、ひたすら練習をしていて。
──鈴本さんが『ミュージックステーション スーパーライブ2018』(テレビ朝日系)、土生さんが『CDTVスペシャル! クリスマス音楽祭2018』(TBS)、渡邉さんが『CDTV年越しプレミアライブ』(TBS)、そして小林さんは『第60回 輝く! 日本レコード大賞』(TBS)で『アンビバレント』のセンターを務めました。
小林 鈴本、土生ちゃんと続いて、放送は後だったんですけど収録で理佐が私よりも先にセンターをやっていたので「比べられるかも」というプレッシャーはありました。次の日も『紅白歌合戦』(NHK)が控えていたので、いっぱいいっぱいになっていて。でも、メンバーもそのことを分かっていてくれて、支えてくれたのがとても心強かったです。
──そして、12月31日には『第69回NHK紅白歌合戦』に出演しました。小林さんは『ガラスを割れ!』のセンターを務めるとともに、『ひょっこりひょうたん島』の企画コーナーにも参加していました。『ガラスを割れ!』の鬼気迫るパフォーマンスと、『ひょっこりひょうたん島』での可愛らしい雰囲気はかなりギャップがありました。
小林 そうですね(笑)。やっぱり紅白という大きな舞台では平手がセンターのパフォーマンスをたくさんの人たちに観てほしい気持ちがあって。だからこそ平手のやる『ガラスを割れ!』を台無しにしないよう頑張りました。
──センターを連日務めましたが、挫けそうにならなかったですか?
小林 2つの曲のセンターを同じ時期にやることが今までなかったので、「みんなが私のセンターをどう思っているのか」という不安もあって。その重圧を耐えるのに必死で、気持ちが落ちちゃうこともありました。でも、メンバーに「私の足りない部分は助けてほしい」と伝えたら、長文のメールをくれたり、私が落ち込んでいるときもしーちゃん(佐藤詩織)が気づいて声をかけてくれたりと、この期間はメンバーの温かさをすごく感じました。
──そんな小林さんがセンターを務めた『ガラスを割れ!』ですが、間奏で小林さんが叫ぶシーンがとても印象的でした。
小林 この間奏部分は「みんなに自分の意見を分かってもらいたいけれど、それを分かってもらえない」という場面で、それをどう表現するかと思ったら叫ぶしかないと思って。
──あの叫びから一気にパフォーマンスも迫力を増したように見えました。事前にメンバーにもこのことは共有していたんですか?
小林 していないです(笑)。本番でいきなり叫んだから、みんなすごくびっくりしたと思います。でも、私の叫び声を聞いたメンバーが同調してくれたのか、みんなも一緒に叫んでいて。
──小林さんの叫び声をきっかけに、メンバーの緊張が解けたのかもしれませんね。小林さんは『紅白』の舞台に緊張しませんでしたか?
小林 ずっとしていました(笑)。それこそ、『ひょっこりひょうたん島』は指原莉乃さん(HKT48)、柏木由紀さん(AKB48、NGT48)、白石麻衣さん、生田絵梨花さん(ともに乃木坂46)とご一緒のパフォーマンスだったので特に緊張していていました(笑)。
──『ガラスを割れ!』のパフォーマンスが終わってからメンバーとは何か話をしましたか?
小林 みんなから「ありがとう」という言葉をたくさんもらいました。でも、私こそみんなに「ありがとう」と言いたいです。
──そんな怒涛の年末を終え、一気に肩の荷も降りたのでは?
小林 そうですね。やっと年が明けたと感じました(笑)。
──2019年に入り、コント番組『猿以外の惑星』(NHK)への出演や、1st写真集『感情の構図』発売など勢いが止まらない小林さんですが、ずばり今年の目標を教えて下さい。
小林 お正月におみくじを引いたら大吉で。そこに「理想を忘れずに夢を追いかけなさい」と書かれていたんです。なので、今年は何事もネガティブに考えずに、お芝居だったり、やりたいことに向かって頑張っていきたいなと思っています。
──ちなみに、小林さんの2018年12月30日投稿のブログでは「インドアを卒業したい」と書かれていましたが、できそうですか?
小林 頑張ってします(笑)!
こばやし・ゆい
1999年10月23日生まれ、埼玉県出身。
1期生。ニックネームは「ゆいぽん」。

小林由依1st写真集『感情の構図』
撮影:鈴木心/KADOKAWA
発売日:2019年3月13日
定価:1944円(本体1,800円+税)