【写真】史上最長時間を記録した中川翔子のライブカット【7点】
歌手、声優、女優、タレント、ブログやエッセイ、イラストの執筆に加え、近年は写真集のヒットやYouTuberとしての活動でも大きな話題を集めている中川翔子。この日は、日本初の配信に特化した無観客ライブハウス<日清パワーステーションリブート>から生配信され、デビューシングルから27枚目の最新シングルまでの表題曲に加え、主演映画や出演したアニメの主題歌を含む計32曲をリリース順に披露した。
オープニングを飾ったのは、2006年のデビューシングル『Brilliant Dream』。ダンサー2人を従え、2009年の武道館公演の衣装でステージに登場。「みんなへの大好きな気持ち、愛と感謝を込めて、3時間越えのライブ頑張るぞ!」と意気込み、彼女のルーツである80年代のアイドルソングをテーマにした2ndシングル『ストロベリmelody』を甘くキュートに歌い上げた。
最初のMCでは「皆さんのチャット、見えてます! 一人じゃない。みんなと一緒に生きてこられた20周年。こんな未来はミラクルです! そんな奇跡を起こしてくれたのは、生まれてきてくれた、出会ってくれた皆さんのおかげです」と画面越しのファンに向けてメッセージを送ると、チャットには「おめでとう」「ありがとう」という祝福と感謝の声で溢れた。
そして、「歌うたびに新たな発見がある、私の人生を変えてくれた宝物のような大好きな曲」と紹介し代表曲『空色デイズ』へ。「小さい頃から夢見ていたアニソンを歌う人になるという夢を叶えてくれた曲」であり、紅白歌合戦のステージでも歌唱した思い入れの強い一曲をパワフルにパフォーマンス。
無観客の生配信でシングルを全曲歌うという状況に最初は「緊張した」という中川だったが、「みんなのチャットを見ながら歌っていると、みんなの人生の思い出に少しでも寄り添えている瞬間があったんだなと、それだけで生きてきてよかったと思います」と笑顔で話した。そして、「改めて、歌がある人生でよかった」と実感を込めて語った彼女が敬愛する松本隆と筒美京平による80年代風の歌謡曲『綺麗ア・ラ・モード』を丁寧に感情をしっかりと込めて歌唱した。
ライブの中盤にはROLLYや大槻ケンヂやangela、でんぱ組.inc、小林幸子らとの豪華コラボ曲を続けて披露。さらに中川ライブの定番曲『ドリドリ』では手をぐるぐると高速で回転させて画面越しのファンを盛り上げながら「みんな、出会ってくれてありがとう。生きてくれてありがとう」というメッセージを送った。
ライブ終盤ではこの日のために用意された新衣装、PVC仕様のピンクドレスをお披露目。色から素材まで中川がこだわった20周年らしい豪華な衣装となっていた。
続けて「家族で親友である愛猫のマミタスとの突然の別れ」を描いたピアノバラード『愛してる』で、天にも届くファルセットを響かせ、TVアニメ『ゾイドワイルド』のエンディングテーマ『blue moon』、アニメ『ハクション大魔王2020』エンディングテーマ『フレフレ』では、「子供たちの笑顔に繋がったらいいな」という想いを込めて歌い踊った。
最後は「自己肯定感があがるトリガーになった大切な曲です」と語り、自身も女王役で出演したアニメーション映画『しまじろうとキラキラおうこくの おうじさま』の主題歌としてプライベートでも親交のあるヒャダイン(前山田健一)が提供した『君のまんまが いんだよ』で歴代シングルをすべて歌い上げた。
これで終了!のはずだったが…急遽「最後は盛り上がって終わりたい」という中川の提案でもう一度、『空色デイズ』を披露することになった。これまでの軌跡と思い出を込めて歌いあげた特別感のある一曲となった。
最後は恒例の「誰一人死ぬんじゃねーぞ!」の影声で画面に向かって絶叫し、3時間35分という<日清パワーステーションリブート>史上最長時間を記録したライブを締めくくった。
終演後には、焼きそばパンを食べながらライブを振り返るアフタートークを行い、来年2月22日(水)に20周年記念ベストアルバム『超!しょこたん☆べすと――(°∀°)――!!』(読み方:すーぱー!しょこたんべすと)のリリース、またこのベストアルバムに収録する企画として「みんなと作る『しょこたん☆せるふかばー』楽曲アンケート募集」も合わせて発表された。
20周年を迎え、さらに勢いの止まらない中川の今後に目が離せない。
なお、本公演の配信チケットの購入は9月22日(木)22:00まで受け付けており、同日の23:59まで見逃し配信の視聴が可能となっている。
【あわせて読みたい】中川翔子、すべてを出した10年ぶり写真集を語る「血管を褒められる体験は初」