今年デビュー15周年&30歳を迎えた足立梨花が、10月14日にメモリアル写真集『リリカル』(KADOKAWA)を発売した。発売前から大きな反響を呼んだ本作は、彼女にとって7年ぶりの本格グラビア復帰作となり、セクシーな水着&下着、自身初となるセミヌードで磨き抜かれた美尻とウエストラインを存分に披露している。
美尻専門トレーナーの下でトレーニングも受けたという足立に、今回の写真集にぶつけた想いを語ってもらった。

【写真】飾らない笑顔が魅力的、足立梨花の撮りおろしカット【10点】

──『リリカル』を拝見しましたが、7年ぶりの本格グラビアとは思えないほどボディラインの仕上がりが素晴らしかったです。

足立 ありがとうございます。7年前は23歳で、若かったからか特に何もしなくてもラインをキープできていたのに、グラビアをやらなくなったというのも重なって、撮影前はちょっとお尻の表情が以前と変わっていたんですよね。そのままでも悪くはなかったんですけど(笑)、せっかくデビュー15周年&30歳というメモリアルですし、今まで応援してくれていた・私のグラビアを好きでいてくれた男性の方はもちろん、女性の方にも見てほしいという思いがありまして。なのでお尻のくびれを綺麗に仕上げて、「こういう体を目指したい」と思ってもらえるような写真集にしようと、お尻のトレーニングもしました。


──どれぐらいトレーニング期間はあったんですか?

足立 それが4カ月ぐらいしかなくて、しかも実際に先生から指導を受けるのは2~4週間に1回レベルで1時間(笑)。その時に宿題をもらって、毎日10分ぐらいストレッチを中心におうちでトレーニングをしていました。でもたったそれだけだったのに体が変わっていくのが実感できましたし、トレーニングが苦手な私でも続けられたんです。

──お尻の見せ方も多彩で、さすがだなと感じました。

足立 元からお尻のバリエーションを見せるのは得意な方ではあったんですけど、今回はカメラマンの三瓶(康友)さんから、「気合いを入れなくていい。気を抜くことによってお尻の見え方も違ってくるし、いろんな表情を持っている方が面白いから」と言われて、キュッとお尻を見せるように意識している写真もあれば、意識していない写真もあります。


──7年ぶりのグラビアでブランクは感じませんでしたか?

足立 やっぱり最初はどうやって動いていいか分からなかったです。ただ今回は三瓶さんにがっつり撮られるのが初めてというのもあって、事前にテストシュートをしていただいたんです。その時に三瓶さんに「ありのままの足立梨花を撮りたいから、これ以上ポーズの練習をしてこないで」と言われたので、実際の撮影では自由に動けましたし、自分らしさを表現できました。7年前だったらこうはならなかったかもしれません。当時は、「お尻を見せるためにはこのポーズ!」みたいな感じで自分の中で決まったパターンがありましたからね。

──過去に足立さんがグラビアをやっていたこと自体を知らないファンの方も多かったんじゃないですか?

足立 そうなんです。
発売が決まった時に「どうしてこのタイミングで脱いだの?」「事務所にやらされたの?」みたいな意見を見かけて。でも私はもともとグラビアが好きでしたし、お休みしたのは事務所の方針もあったからなんですよね。

──先行カットが公開された時はさらに大きな話題になりましたね。

足立 正直、あんなに反響があるとは思ってなかったですね。誕生日の時のコメントよりも多かったので、複雑な気持ちもあったんですけど……(笑)。でも特にうれしかったのは、女性のコメントが多かったこと。
女性目線で「この写真が好きです」という感想が多かったのが自信になりました。

──どの先行カットが人気でしたか?

足立 最初に5枚公開したんですけど、黒レースの下着カットは自分の中でも刺激的だったし、皆さんに好きになってもらえるんじゃないかなと思っていたんです。ところが断トツで人気があったのは水色の下着で! その反応を見て、自分が思っているものと、世間の反応って違うんだなと思いましたね。露出をすればいいというわけでもないんだという統計も取れました(笑)。先行カットを出してから改めて写真集のセレクトや構成を考えたんですけど、どの方にも刺さる内容にしたかったので、約1万5千枚の写真を私も全部チェックして。最初にいただいた構成よりもだいぶ変わりました。


──足立さん自身が写真集の構成にも関わったんですね。

足立 もちろん最終決定はスタッフの方ですけど、みんなの意見を聞きつつ、ギリギリまで私も考えました。大変さはありつつもそういう写真集作りが初めてだったので、すごく楽しかったです。写真のセレクトや構成だけじゃなくて、『リリカル』というタイトルをカタカナにしようとか、タイトルの書体や位置、帯の雰囲気、カバーを取った時の表紙写真は下着カットにしたいとか、いろいろ提案させてもらいました。いろいろこだわったので、私の中では満足のいくものになったし、「本当にこの写真集はすごいです」って自信を持って言える作品になりました。

──女性にもアピールするおしゃれさもありつつ、しっかりとセクシーさも兼ね備えているところが幅広い層に刺さる写真集ですよね。


足立 「女性の方にも見てほしい」というコンセプトもありつつ、女性目線だけにはしたくなかったんです。15周年ということで、今まで応援してくれたファンの方に「ありがとう」と感謝の気持ちを言えるような、「グラビアにおかえりなさい」と言ってもらえるような写真集にしたかったんです。ただおしゃれなものは、私の表現することじゃないと思ったんですよね。

──今後もグラビアは続けるんですか?

足立 私はやりたいですけど、写真集の反響次第ということで(笑)。今回は7年ぶりということもあっていろんな方から反応してもらえましたけど、今後もグラビアをやり続けたら、そうもいかないでしょうし……。そこは冷静に判断しながら、また何か形にできたらいいなと思っています。

(取材・文/猪口貴裕)
▽足立梨花(あだち・りか)
1992年10月16日生まれ、長崎県生まれ、三重県育ち。バラエティを中心に、女優やモデルとしても活躍している。
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