【写真】極楽とんぼ・加藤浩次のインスパイア!? 渡辺未詩「2人まとめてジャイアントスイング」が話題【6点】
【前編はこちら】アプガ(プロレス)渡辺未詩の原点を元週刊プロレス記者が深堀り「アイドルを目指していたはずが」
【中編はこちら】アプガ(プロレス)渡辺未詩がリングで感涙、コロナ禍で再認識した観客の歓声の力
渡辺未詩が参戦している東京女子プロレスには、一昨年からSKE48の荒井優希が定期的に出場するようになり大きな話題を呼んでいる。アイドルとして大メジャーのSKE48からの参戦に、正直、危機感は覚えなかったのだろうか?
「逆に存在が大きすぎて、一緒にお話しできるチャンスだ! って(笑)。SKE48では谷真理佳さんが推しメンなんですけど、いまでは何度も解説で会場に来てくださるようになって。最初に推しメンだって言っておいてよかったです、本当に。
正直、焦りもあったんですよ。私たちの存在意義っていうか、居場所はどうなるんだろう?って。でも、逆にプロレスとアイドルをずーっと両立してきた私たちが唯一無二の存在だったんだなって実感することもできました。最初から両方やるっていうのは、私たちがはじめてだったから、いままではわからないこともたくさんあったんですけど、唯一無二の存在になれたのはすごいことだなって。
荒井ちゃんがいてくれるからこそ、いろんな人たちが見にきてくれるようになったし、いまでは荒井ちゃんがきっかけで東京女子プロレスを見るようになった方でも荒井ちゃんが出ていない日にも来てくれるようになったりして。
近い将来、チャンピオンベルトを懸けて荒井優希と渡辺未詩が大会場で一騎打ちをする日がやってくるかもしれない。そこで渡辺未詩が勝利すればアイドルとしては下剋上を果たすことになる。現在、リングで闘っている3人のメンバーはプロレスラーとして、それぞれまったく違うスタイルを確立。このタイミングでアイドルとしても注目を集めるようになったら、さらなる化学反応が起きるはずだし、それはぜひとも見てみたい。
まだアップアップガールズ(プロレス)は完成されたものではない。昨年はオーディションで新メンバーのシノが加入(現在、デビューに向けて練習中)。さらに今年1月にはさらなる新メンバーの募集がかけられた(すでに応募は締め切り)。2023年、グループとしてさらなる進化が待ち構えているのだ。
「私たちが応募したときはどんなものになるかわからなかったんですけど、今、オーディションに募集してくれる方は、みんな、アップアップガールズ(プロレス)の存在を知ってくれているし、私たちに憧れてくれる人もいる。それを聞いたら、ずっと続けてきてよかったな~って思いますね。社長は30人まで増やすって言ってますけど、さすがにそれは多すぎるかなって(苦笑)」
そしてインターナショナル・プリンセス王者としてもビッグマッチが続く。
「プライベートでも海外に行ったことがないので、絶対に行きたいです! じつは東京女子プロレスの試合って海外にも配信されていて、ちゃんと歌のコーナーから流れているんですよ。だからアメリカのファンの方は、みんな私たちの楽曲を知っていてくれているんです! アメリカではプロレスラーとしてはもちろん、アイドルとしてもインパクトを残したんですよ。なかなかアイドルで全米進出って聞かないじゃないですか? ジャパニーズアイドルの凄さを見せつけてきますよ!」
たしかに言葉の壁をもブチ壊せるのは、ただのアイドルではなく、プロレスですでにファンの支持を得ている彼女たちならでの仕事なのかもしれない。チャンピオンになって、背負うものも大きくなった。しんどいときもあるけれど、そんなときはアイドルの楽曲を聴いて元気をもらう。最近、推しているのはOCHA NORMAだ。
「アイドルヲタクって推しメンのためなら、なんでもできるじゃないですか? 本当にアイドルからたくさんの元気とパワーをいただいています。アイドルもプロレスもサイコーです!」
2月21日には東京ドームでの武藤敬司引退試合に参加することも決定。東京女子プロレス提供試合としておこなわれる8人タッグマッチのメンバーに選ばれ、荒井優希と同じチームを組むことで、普段は女子プロレスを見ないファンや、たくさん集まるであろうメディアから大注目されるのは間違いない。
プロレスラーとして旬なポジションにあり、アイドルグループとしてもさらなる可能性を秘めている渡辺未詩。