【写真】試合は今週末、今の心境を語る瓜田純士【8点】
さらには、ここに来て仲村が当時の舞台裏をインタビュー記事で告白。その刺激的な内容はBreakingDownファンにも少なからず衝撃を与えた。そこで瓜田本人に「バン仲村さんの記事は読みましたか?」と尋ねてみると、「読んだけど、反論する気にもなれない」と半ば呆れた様子で口を開いた。
「光(バン中村)の考えだけをまとめれば、あの記事のようになるということでしょう。しかし俺の言い分や登場人物である少女の当時の心境が加われば、意味やストーリーは180度変わってくる。その気になれば、光の主張には1から10まで全部カウンターで反撃できるし、完全論破することだってできます。こちらはあえて何も言わないだけなんですよ」
これまで瓜田が“10年前の出来事”について深く言及しなかったのは、いくつか理由があるという。まず大きいのは、関係者に火の粉が降りかかる恐れがあることだ。
「当事者である俺と光の間で起こったこと自体は、正直、大した話ではないんです。非常に低レベルな揉め事。それは、あいつだってわかっているはずですよ。
キーパーソンは事件の発端になった少女かもしれない。10年前、瓜田は「甲府に少女を軟禁して食い物にする実業家がいる。俺は身体を張って彼女を守った」と新聞紙上で告発。これに対して仲村は「瓜田は少女と勝手に男女の仲になって暴走した」と今になって主張し始めた。両者の言い分は真っ向から対立している。
「騒動以来、彼女とはまったく連絡を取っていません。当時は未成年だったその子も、今は田舎で静かに暮らしている可能性が高い。ひょっとしたら結婚して母親になっていることも想定できる。彼女にしてみたら、10年前の話の詳細を今になってバラされるのは勘弁してほしいのでは? ついでに言うと当時は小さかった光の子供だって、今は大きくなっているでしょうから。
そもそも瓜田と仲村の因縁は、視聴者サイドからすると不可解なことが多かった。事件の断片的な情報は明かされていたものの、具体的に何が原因でどう揉めたのかというところまでは踏み込んで説明されていなかったからだ。瓜田としては、そこは“大人のエチケット”として無言のコンセンサスが成立していると考えていたという。しかし仲村側の主張が世に出たことで、紳士協定は破られた。
「結局、俺がお人好しすぎたということでしょうね。光がインタビューの中で話していたことだけでなく、なぜ俺はその子と東横インのエントランスにいたのか? なぜそこに彼は来ることができたのか? なぜ彼は俺たちの会話内容を把握していたのか? なぜ俺は謝り倒してまで少女を東京に連れていこうとしたのか? やましいことなんて1個もないから、俺はなんだって説明できますよ。それを実際にしたら、光が赤っ恥をかくだけでしょう」
仲村サイドは瓜田との遺恨について「もう水に流した。まったく恨んでいない」とコメント。しかし、瓜田はその発言に対して疑問を持っているようだ。
「あいつ自身、どこまで自覚があるのかわからない。だけど、俺からすべてを奪い取るまでリベンジロードは終わらないでしょう。
仲村がBreakingDownに初登場したとき、瓜田は「悪かったな」と言葉を投げかけた。しかし、この“謝罪”は世の捉え方とは別のニュアンスが含まれているという。
「俺が謝ったことで、『要するに悪かったのは瓜田。本人も今になってそれに気づいた』という認識でいる人もいるかもしれない。そういうことじゃないんですよ。ただ、光が10年前の件で家庭や社会的立場も含めて様々なものを失ったのはたしかですからね。そこに対して『まぁ結果的には可哀想だったよな』という気持ちが俺にはあった。事実関係は置いておいて、それに対する謝罪です。だけど、光がこうしてくだらない記事を出してくるなら話は変わってくる」
両者の思惑が複雑に入り混じる中、やはり気になるのは当日の様子。
「みんなが期待しているような、お涙頂戴の感動ストーリーにはおそらくならないでしょう。煽りVを撮影する時点でも、俺は呑気に『できれば、もう一度“ごめんね”を言いたい』みたいなコメントまでしていた。でもあの男が一線を越えてきた以上、こっちも態度を改めざるをえません。大会としてはそれでよかったんじゃないですか。『ディスり合ったところで、結局、お前ら友達じゃねぇかよ』ということになったら、観ている人も醒めるでしょうから」
バン仲村は2月に自著を2冊出版する。本の中では瓜田との揉め事についても触れているという。つまり、ここに来て唐突に瓜田に噛みついたのは本のプロモーションという見方もできるのだ。
「結局、あいつは俺を出しに使おうとしているだけ。アウトローでもなんでもなく、単にカネに意地汚いだけの悪徳ビジネスマンですよ。もう邪魔くさい駆け引きは俺もしたくないので、金網の中で徹底的にブッ潰すだけです」
どういうかたちになるにせよ、2月19日に2人の物語に終止符が打たれるのは間違いない。
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