3月12日(日)SHIBUYA TSUTAYAにHKT48の人気メンバーが集結。午前中からたくさんのファンが詰めかける大盛況となった。
これは現在発売中のムック『HKT48全員集合!』(双葉社・刊)のお渡し会イベント。第一部は田中美久松岡はな、石橋颯。第二部には本村碧唯、運上弘菜、最上奈那華が登場し、会場には常に長蛇の列ができていた。今回、イベント終了後田中美久に話を聞いた。

【写真】“なこみく”矢吹奈子と田中美久の2ショット

このムックでは4月1日に卒業する矢吹奈子が、田中美久との“なこみく”でラスト対談をおこなっていることが大きな話題となっているのだが、じつはこの対談、スケジュールの都合で昨年末に収録されたもの。まだふたりとも卒業の実感が沸いておらず、わちゃわちゃしながら話はじめたが、徐々にさまざまな感情がこみあげてきて、最後は感動的なムードになる、という奇跡的な流れを生んだ。

この時点では、まだ卒業まで3ヶ月以上あり、また対談をする機会があるだろう、と思っていたのだが、それぞれ個別の活動も忙しい上、田中美久がクラス替えによりチームKⅣに異動したため、顔を合わせる機会すら激減。ムックに収録されたものが、正真正銘、最後の対談となってしまった。

矢吹奈子の卒業まであと2週間を切ったいま、盟友・田中美久はどんな想いを抱いているのか? イベント終了後に話を聞いた。

──イベント、おつかれさまでした。

田中 楽しかったなぁ~。東京のファンの方と、こうやって接する機会ってなかなかないので、楽しくって、ずーっと笑ってました。


──いよいよ矢吹奈子さんの卒業コンサートが迫ってきました。このムックの対談でも田中さんは『エモい!』と連呼してしました。

田中 エモかったですよね、対談も撮影も。あのときの写真がAmazon限定版の表紙になったじゃないですか? 私も嬉しかったし、家族が『これ欲しい!』と言ってくれたのが、すごく嬉しかった。

──いまの心境を教えてください。

田中 もう、ずっと泣いてますね。卒業コンサートのリハーサルがあったんですけど、奈子は忙しいから来ないだろうな、と思っていたんですよ。そうしたら、うしろからポンポンってされて……振り返ったら奈子がいたんですよ! こんなの泣くじゃないですか。

──たしかに。

田中 そのときは他愛もない話をしていたんですけど、こうやって奈子とくだらない話をするのも、これが最後なのか、と思ったら、またグッときちゃって。私の出番がない曲もうしろから見ていたんですけど、すべての曲に思い出があるから、いろんなことを思い出しちゃって。

──これ、本番はお客さんの涙腺も大変なことになりそうですね。


田中 メンバーも結構、泣いてるなぁ、と思ったら、みんな花粉症だったみたいでガチ泣きしていたのは私だけ(笑)。だって奈子も泣いていないんですよ。きっと奈子はみんなとの最後の時間を大事に過ごしたいんだろうな。私は奈子に「泣きすぎだよ!」って言われちゃいました。きっと本番でも泣いちゃうと思うんですけど、泣いて歌えなくなるのだけは絶対に嫌! 涙を止めることがムリなら、泣きながらしっかり歌えるようにいまから頑張って練習します。

──小学生のころから、ずーっと一緒でしたからね。特別な感情になってしまうのは仕方ありません。

田中 ただ卒業コンサートの前にはHKT48の春コンサートがあるので、いまのHKT48をたくさんのみなさんにしっかり伝えたいですね。昨年はソロでの活動が多かったですけど、今年はアイドルとして、HKT48の活動にもっと力を入れていきたいです。

──ソロでの活躍が高く評価されて『第9回カバーガール大賞』の芸能・音楽部門を見事に受賞しました。

田中 ありがとうございます。賞をいただくことがひとつの目標だったので、すごく嬉しいです。
今年はテレビのバラエティー番組にもどんどん出ていきたいです。

──3月に入ってから地上波の番組に出演する姿をたくさん見かけるようになりました。

田中 HKT48を卒業した指原(莉乃)さん、村重(杏奈)さん、そして奈子とテレビで共演できるようになりたいです!

矢吹奈子は4月1日にはパシフィコ横浜 国立大ホールにて卒業コンサートを開催。これがアイドルとしてのラストパフォーマンスになると同時に、平成アイドル史に名を刻んだ伝説のユニット・なこみくも最終回を迎える。あのころのHKT48が大好きだった人たちには、ぜひ見届けていただきたいし、6期生の加入で新たな息吹が芽生えた、HKT48のいまもしっかりと感じとっていただきたい。

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写真/川しまゆうこ

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