ジャニーズWEST桐山照史演じる主人公・猿川健太が仕事と激辛料理を通じて成長する姿を描いた「ゲキカラドウ2」(テレビ東京系)に女優・土村芳が出演中。シーズン2から登場した猿川の同期でライバルの小野寺美優を演じている。
そんな土村にインタビューを行い、激辛に溢れている現場の様子や自身の食に対するこだわりなどを聞いた。(前後編の前編)

【写真】土村芳の撮り下ろしカット【6点】

――シーズン2から「ゲキカラドウ」に加わって、現場の雰囲気などはどんなふうに感じましたか?

土村 私はシーズン2からお声掛けいただくことがちょこちょこあるんですけど、初日独特の緊張があるんです。自分がその現場の中でどういう立ち位置の存在になれるかな?とか、そういうことを頭の中でグルグルと考えながら現場に入りました。

(猿川や美優たちが所属している)営業促進室のシーンはハウススタジオみたいなところで撮影していて、控室は個々にあるんじゃなくて畳のお部屋をみんなで共有していたので、あっという間に打ち解けられました。控室は私がシーズン1で拝見していたそのままの雰囲気で、撮影合間の雑談も辛いものにまつわるお話をしていて、私もそこに交ぜてくださって。

初日はどうしても固くなってしまったまま終わることが多いので、その日の終わりは初日からすごく笑ったなっていうのが印象的でしたし、それだけ皆さんが温かく迎え入れてくださったのがすごくうれしくて、ありがたかったです。


――主人公の猿川役の桐山さんと歳が1つしか違わないというのもよかったんでしょうか?

土村 桐山さんは、常に私が構えずに済むスタンスを取っていてくれたので、私はすごく助かりました。グイグイ来るとかそういうわけじゃなくて、ニュアンスは難しいんですけど、ちょっとした知り合いだったかのような接し方で、空気をつくるのがすごく上手なんだろうなって思いました。

――連ドラ初レギュラー出演のAぇ! Group・福本大晴さん(鴨下晃役)も、同じくシーズン2からの参加でした。

土村 福本さんは、同じ事務所の先輩の桐山さんと何かすごく兄弟っぽいというか、桐山さんの愛を感じましたね。先輩後輩のイジったりイジられたりみたいな関係性もすごく素敵でしたし、それが全体が和むきっかけにもなったりして。そういうところを見ていたので、福本さんは緊張するとは言っていましたけど、全然初めてな感じがしなかったです(笑)。


――撮影中にこの作品ならではだと思ったことはありましたか?

土村 辛いものに関する話題が絶えないのはすごいなと思いました。「あのお店の辛さは、唐辛子だけじゃなくて山椒もすごい入ってるんだよ」とか。私がいなかったシーンなんですけど、青山椒を使った料理がすごかったらしいので気になってます。写真とか映像で見ると、真っ赤な中にきれいな緑色の青山椒が乗っていて、すごく色鮮やかでおいしそうなんですけど、山椒を甘く見ちゃいけないんだなって話を聞いてて思いました(笑)。

あと、現場にはヨーグルトドリンクが常に用意してあるんですよ。「牛乳じゃないんですか?」って聞いたら「牛乳はおなか壊すから」らしいです。
食べる前にヨーグルトをちょっと飲んでおくと、それが後々のおなかに良いって聞いたので、私も飲んでました。

――普段から辛いものは食べる方ですか?

土村 自分から進んで食べることはなかったです。この撮影が始まる前に、スタッフさんが私の強さを知るために「(蒙古タンメン)中本でどれくらい平気ですか?」ってアンケートがあったんですよ。でも、食べたことがなかったのでどう答えようかなと思って、何とか「“辛ラーメン”を辛いなぁと思いながら食べるくらいです」って捻り出してお返ししました(笑)。スタッフさんの反応がどうだったかは分からないですけど、自分ではそれが強いとも弱いともなく普通だと思っています。

――共演者の皆さんは土村さんから見ていかがでしたか?

土村 やっぱりシーズン1から出られている皆さんは、辛さに対する耐性は高いと思います。
営業促進室には実際に辛いお菓子が置かれていて、ちょっとつまんでもよかったりするんですけど、結構辛いんですよ。

だけど、皆さん「あ~これくらいか」みたいなリアクションで食べているので、「私、シーズン2の間にその境地に辿り着けるかな⁉」って少しビビりました(笑)。撮影の合間も、営業促進室のあの感じは変わらないんだなと思って、それがちょっと面白かったです。

――辛いものに関しては皆さんオンオフがなかったと(笑)。

土村 そうですね。皆さん、現場にある辛い調味料をお弁当にかけて食べたりしていました(笑)。


――撮影で辛いものを食べて、正直つらいなというときはありませんでしたか?

土村 辛い“素(もと)”を使ったチャーハンを食べるシーンがあって、すっごく辛いんだけど、おいしいんですよ。ただ、それをかき込んで食べるっていうシーンなのに、ご飯ものなのでどうしてもモグモグしている時間が長くなってしまうというか、次から次へと口に運ぶのって難しいなって思いました。特に私はいつまでもモグモグしている方なので(笑)。

でも、目の前の桐山さんを見たらパクパク食べていて。食べてから次の一口までが早いんですよ。森田(甘路)さんとか皆さんもそうなんですけど、ご飯をおいしそうに次から次へと頬張るスピードと、おいしそうな食べ方が本当にすごいなと思いました。


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