【関連写真】上白石萌歌が歌うCHARAの名曲『やさしい気持ち』MV場面カット
原作は『週刊ヤングマガジン』で連載中の同名コミックス。五丈原の戦いで病死した諸葛亮孔明が若かりし日の姿で現代の渋谷に転生し、シンガーソングライターを志す英子の夢を叶えるために軍師(マネージャー)として知略を発揮させる……という物語だ。
突飛な導入でコメディ的な側面を持ちつつも、その実、夢を追いかける若者たちによる青春群像劇が描かれている『パリピ孔明』。作中では歌唱シーンも多いため、ドラマ版には「女王蜂」のアヴちゃんや「三代目J SOUL BROTHERS」のELLYを始めとした名だたるアーティストが起用されている。
そんな豪華な面々に囲まれることとなった上白石もまた、彼らに引けを取らない歌唱力の持ち主だ。2017年には“adieu(アデュー)”の名義で映画『ナラタージュ』の主題歌を担当し、「RADWIMPS」の野田洋次郎が作詞作曲を手掛けたバラードを澄み切った声で歌い上げていた。
ただ当時は東京都内の高校に通う17歳というプロフィール以外は非公開だったため、adieuの正体をめぐってさまざまな憶測が飛び交ったことも。彼女が正体を明かしたのはそれからおよそ2年後のことで、自身の公式Xで「申し遅れました」「私、adieuと申します。愛する音楽を続けてまいります」とコメントしている。
以降はミニアルバムの発売やワンマンLIVEの開催など、さまざまな形で音楽活動に精を出してきた彼女だが、特にその歌唱力が世間から注目されたのは、「キリン 午後の紅茶」のCMシリーズに出演した時のことだ。
同シリーズで彼女はCharaの『やさしい気持ち』、aikoの『カブトムシ』、スピッツの『楓』、HYの『366日』を歌唱しており、透明感のある歌声によって瞬く間に注目を集めていった。テレビを見ている時にふと上白石のCMが流れきて、思わず歌声に魅入られた人も少なくないだろう。
adieuこと上白石の歌唱力は一般人だけでなく、同業者からも高い支持を得ている模様。
たとえば、2020年12月に放送されたラジオ番組『UR LIFESTYLE COLLEGE』(J-WAVE)に上白石が出演した際、ナビゲートを務める女優の吉岡里帆は「ほんとに声が少女の声というか。透明感があって、芯のある低音が綺麗に出ていて心地良い音。感動しましたね」と称賛の声を送っていた。
また、2022年放送の『ちむどんどん』(NHK)で共演していた川口春奈もファンの一人だ。
上白石がゲスト出演した同年6月放送の『土スタ』(NHK総合、当時は土曜スタジオパーク)にて、VTRで登場した川口は、「萌歌ちゃんが歌っている歌を、最近寝る前に聴いている」と私生活でその歌声にハマっていることを告白していた。元々眠りに入るまで時間がかかるタイプとのことだが、上白石の歌声に癒やされることですんなりと眠れるそうだ。
同じく上白石をゲストに迎えた2021年8月放送の『バズリズム02』(日本テレビ系)では、VTR出演したシンガーソングライターのaikoが彼女の歌声について語っている。「FM802×TSUTAYA ACCESS!」のキャンペーンソングとして制作された楽曲『メロンソーダ』の作詞作曲をaikoが務めており、シンガーの一人として上白石が抜擢されていた。
そこで彼女が担当した「つまずいて転んでも桜は綺麗だよ」というフレーズを聞いた際、「本当に暖かくて聴く度にとても胸がじわ~っと。何か泣きそうな気持ちに初めて聴いた時はなったなって……」と感銘を受けたそうだ。
ちなみに『パリピ孔明』で演じる英子は歌唱力に定評がある反面、ギャル風の見た目が特徴的なキャラクター。
兎にも角にも9月27日の初回放送が待ち遠しい。
【あわせて読む】役作りで3カ月喫煙も、永野芽郁、小芝風花…“やさぐれ”ギャップで新境地を切り開いた女優たち