秋元康がアニプレックス、ソニー・ミュージックレコーズとタッグを組み、総合プロデュースするデジタル声優アイドル、22/7(ナナブンノニジュウニ)が今年、「TOKYO IDOL FESTIVAL 2019」に初出演を果たした。アニメ映像とシンクロするという他のグループにはない独特なステージを披露し、会場を盛り上げた。
フェスの出演経験もあまりないという彼女たちが感じた、アイドルフェスならではの熱気とは。
──22/7、通称・ナナニジがどんなグループなのか紹介してもらえますか?

白沢 22/7は秋元康先生プロデュースのデジタル声優アイドルグループです。11人の生身のメンバーだけでなく、それぞれ11人のキャラクターを担当していて、声優も務めさせていただいております。9月で活動2周年を迎えて、1月からはTVアニメもやらせてもらいます。

──今年から定期公演「ナナニジライブ」も始まるなど、ライブパフォーマンスの力も上がってきた中で、今年TIF初出演でした。

宮瀬 グループで目標に掲げていることに「アイドルとアニメ、どちらのファンの方にも愛してもらえるグループになりたい」というのがあって、TIF出演はアイドルとして目標に掲げていることだったので、決定したときは本当にうれしかったです。

──TIFのステージは定期公演とは雰囲気違いましたか?

涼花 お客さんの熱気がすごかったです。私たちだけのライブではファンの方がゆっくりノる曲でも、TIFのお客さんは曲を知らなくても手をのばして盛り上がってくれて「アイドルファンの人って優しいんや!」って思いました。対応力が早い!

花川 私はステージに立つ前に決めていたことがあって、お客さんに1人でも多く手を振って、目を見て「来てくれてありがとう」って気持ちを伝えようと思ってたんです。うまくできたか分からないですけど、1人でも多くの方がファンになってくださったらうれしいです。

──対バンイベントの経験はほとんどないナナニジですけど、フェスならではの体験ってありました?

白沢 ラストアイドル2期生アンダーの篠原ちゃんが友達なんですけど、ライブ会場で会ったことなかったんです。それで今回楽屋も近くて、お互い衣装で会うことできたので、同じアイドルとして頑張っている気持ちが通じあえて心強かったです。


──TIF以外にこの夏の思い出はありますか?

涼花 7月に「ナナニジフェス2019」ってイベントを開催して、浴衣を着られたのがうれしかったです。あと、そこで2チームに分かれてのバトルがあって、勝者はお高めのスイカが食べられたんです。私たちは負けてしまったんですけど、分けてもらったのが思い出です! めっちゃ甘かった!

宮瀬 「ナナニジフェス2019」では4thシングル『何もしてあげられない』を初披露させてもらいました。今回、初めて表題曲を11人全員での歌唱しているんです。そのステージを観てみなさんが涙してくださったり、本当にうれしかったですね。

──新曲のここを観てほしい! ここが好き! ってところはありますか?

涼花 11人で踊る曲って今まではふわっとした可愛い曲が多かったんですが、今回初のかっこいい系なので11人揃ったかっこよさを観てほしいです。

白沢 個人的に好きなところは、2番に花川芽衣ちゃんの「友達はほしくない」って台詞があるんですが、列から1人外れて言うところがお気に入りです(笑)。

花川 ありがとう……。あそこは下向きながら、「こっち見ないで、私のこと気にしないで」って気持ちを入れながら演じてます。

──9月20日にはマイナビBLITZ赤坂でのワンマンライブ「Anniversary Live 2019」も控えています。

宮瀬 去年も同じ日にやらせていただいたんですけど『22/7計算中』(TOKYO MX1ほか)としてのイベントだったんです。そのときは私たちの力だけでは会場を埋めることができなかったので、今年は11人の力で成功させたいです。
いろんな曲をやるので、ナナニジのこれまでの歴史を知っている人も、これから観る人も楽しめるライブにしたいです。

(取材・文/大坪ケムタ)
▽22/7(ななぶんのにじゅうに)
2016年12月に結成した、11人のキャラクターと担当する声優(リアルメンバー)で構成。4thシングル『何もしてあげられない』が発売中。

▽涼花萌(すずはな・もえ)
12月29日生まれ、京都府出身。A型。

▽白沢かなえ(しろさわ・かなえ)
7月18日生まれ、佐賀県出身。O型。

▽花川芽衣(はなかわ・めい)
6月8日生まれ、青森県出身。O型。

▽宮瀬玲奈(みやせ・れいな
5月26日生まれ、福岡県出身。A型。
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