【写真】『ブギウギ』第41回場面カット【5点】
スズ子(趣里)と梅吉(柳葉敏郎)が東京で暮らし始めて一年。
昭和15年、日中戦争が始まって3年が経つ日本では、贅沢を禁止する法律が施行されていた。そのため、梅丸楽劇団でも警察の指導が入り、派手な演目や演出、演奏は全て取りやめることになる。楽器の名前もドラムは太鼓、コントラバスは妖怪的四弦など和名で呼ばなければならなかった。そして、スズ子も歌い方が軽薄だと言われ、三尺四方の枠からはみ出さないように歌えと指示されてしまう。
法律に違和感を覚えながらステージに立ったスズ子だったが、やはり三尺四方の中だけでは思ったようなパフォーマンスができない。スズ子の大胆なダンスを楽しみにしていた客は次々に席を立ち始める。それを見たスズ子は、客席で警察が見張っているにも関わらず、枠を飛び出し踊ってしまった。それによって舞台は中断となり、辛島一平(安井順平)は観客からの怒りの声に頭を下げるしかなかった。
スズ子は警察官から厳重に注意を受け、トレードマークでもあった長いつけまつげも外すように指導されてしまった。みっちり怒られ、警察署を後にしようとしたところ、ばったり茨田りつ子(菊地凛子)と出くわす。警察官によると茨田は指導の”常連”なのだと言う。
SNSでは「やれる限りやるしかない、なんとかするしかないんだよ」「観客の怒りが主催者側に向くのが辛い」「マスク警察とかコロナ禍を経験している我々にその雰囲気は十分伝わる」といった声が集まり、「生オーケストラ禁止」「間引き座席」「出演者の人数軽減」など、コロナ渦で規制を強いられたエンタメ界を思い出す人も多かったようだ。
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