【写真】防空壕で歌うスズ子、ほか『ブギウギ』第64回場面カット【5点】
大空襲により一面焼け野原になった東京の町。幸い、愛助(水上恒司)や坂口(黒田有)、そして大阪のトミ(小雪)も無事が確認された。だが、USKの仲間やはな湯の状況は分からず、スズ子は不安を募らせていた。空襲警報が当たり前の日常となる中、山下(近藤芳正)が富山を慰問する仕事を提案する。しかしスズ子は「もう、どこにも行きたない。ここにおりたい」と愛助と離れることを怖がり仕事を断ってしまった。
そして、ある夜またも空襲警報が鳴り響き、スズ子と愛助は近くの防空壕に避難。すると防空壕の中で母親の腕に抱かれた赤子が泣き出してしまう。母親が焦るもなかなか泣き止む気配はなく、一人の男性が「やかましいな」「黙らせるか、この防空壕から出ていけ!」と怒り出してしまった。思わず小夜(富田望生)が「ほんとはおめえが泣きてんじゃねえか?」と突っかかり、防空壕の中には重苦しい空気が漂っていた。
そんな中、スズ子が優しい声で「アイレ可愛や」の一節を歌いだす。立ち上がってリズムを取りながら笑顔で歌うスズ子の姿を、皆がキラキラとした瞳でじっと見つめていた。
朝になり、やっと防空壕の外に出ると、赤子を抱いた母親が「あの歌、どんな歌でしたっけ」とスズ子に尋ねてきた。スズ子が口ずさんでやると、母親は「ありがとうございます!」と目を輝かせ、子守歌のように歌いながらスズ子の元を去って行く。その様子を見ていた愛助は「みんなスズ子さんの歌で正気に戻っていく」「スズ子さんの歌には力がある」とスズ子の背中を押し、スズ子はもう一度歌手としての活動を再開することを決意したのだった。
SNSでは #防空壕の中 がトレンド入りし、「ホンマ、苦しいとき ツラいときほど 音楽は必要なんだよね」「スズ子が歌えば、そこが舞台になる」「人の心を動かせるってステキ」「歌の力って凄い!」とスズ子の歌に感動した、との声が集まった。
また、年内の『ブギウギ』の放送は今日が最後となり、視聴者からは「ちょっとしたブギウギロス」との声も。次回は2024年1月4日(木)より第14週「戦争とうた」が放送される。
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