趣里が主演を務めるNHK連続テレビ小説『ブギウギ』(総合・月曜~土曜8時ほか)の第82回が29日(月)に放送され、スズ子(趣里)が舞台「ジャズカルメン」のステージに立った。妊娠中でもパワフルなステージを披露したスズ子に、視聴者からは「愛助さんにも見せてあげたい」と愛助(水上恒司)の気持ちを推し量る声が集まっていた。


【写真】「ジャズカルメン」の稽古に励むスズ子、ほか『ブギウギ』第82回場面カット【5点】

愛助が大阪の療養所に入院してから一か月。スズ子は看護師・東(友近)の付き添いの元「ジャズカルメン」の稽古に励んでいた。日帝劇場のプロデューサー・小島(田村裕)は、「妊娠って聞いたときはどうなることかと思いました」と言いながら、スズ子のパフォーマンスを絶賛。羽鳥善一(草彅剛)も満足そうに、稽古に励むスズ子を見守った。

そんな時、突然楽屋に記者・鮫島島夫(みのすけ)が乱入。目を丸くして驚くスズ子の姿を激写したかと思うと、あれよあれよと「カルメン 妊娠6ヶ月 舞台は中止か 父親はいったい誰?」と週刊誌に掲載されてしまった。
とは言えスズ子は全く気にしていない様子。週刊誌に載った写真によってスズ子の近影を確認できた愛助は、「元気そうで何よりや」と笑顔を見せた。

そしてついに「ジャズカルメン」初日。満席の客席には鮫島の姿もあったが、スズ子は「存分に見ろ」と言わんばかりに、タイトな衣装でステージを練り歩く。妊娠中とは思えぬ軽やかな踊りと、芯の強さを感じる歌声に観客は大盛り上がり。善一も思わず興奮して震えるほど、パーフェクトな舞台となった。


一方、愛助は「ジャズカルメン」のチラシを手に東京で舞台に立つスズ子に思いを馳せる。トミ(小雪)をどうにか説得しようとするが、トミの心は揺るがない。療養所の一室でスズ子に手紙を書く愛助の姿は以前より痩せ細り、病魔の存在の大きさを感じざるを得なくなっていた。 

新たな命を宿し華やかな舞台に立つスズ子と、一人ベッドの上にいる愛助。SNSでは「ジャズカルメン」を絶賛する声が寄せられているのと同時に、「死に近づいていく愛助との対比が辛い」「見てるこちらに覚悟を迫られているような気持ちになった」「今週は覚悟を持って見なきゃいけないな」など、複雑な心境も多く投稿されていた。

【あわせて読む】『金八先生』から朝ドラ『ブギウギ』主演まで…新時代の演技派女優・趣里のキャリアを辿る