【別カット】あまつまりなの撮りおろしカット
「コスプレを始めたのは中学生の頃でした。当時は事務所なんて入っていない単なる素人でしたけど、それで写真を撮ったりしていたんですね。コスプレの種類はいろいろやったけど、変わったところだと『ドラえもん』のしずかちゃんとかですかね」
活動を続けるうちにコスプレイヤーの仲間もできた。その友達は出版社と繋がりがあったことから、あまつまりなも「グラビアは興味ない?」と声を掛けられることになる。ちなみにその友達とは、自身も現役コスプレイヤーとして活躍する、やなぎばころん。一時はあまつのマネージャーも担当していた。
「グラビアは機会があれば挑戦してみたいと思っていたので、やってみようかな~と軽い感じで引き受けました。さらにそのグラビアを見た別の漫画誌の方が、前から私のことを知っていたみたいで、“雑誌とか出てくれるんですね。だったら、うちでもぜひお願いします”と広がっていきまして。特に野心とかもなかったし、流れに身を任せていたら今の立ち位置になっていたという感じです。……あまりドラマチックな話じゃなくてごめんなさい(笑)」
まるで何も考えずに行き当たりばったりでやってきただけだと言わんばかりだが、実際はそんなこともあるまい。
「いやぁ、自分の力というよりは周りに恵まれていたんだと思いますよ。あるイラストレーターさんと組んでから、今の私の特徴になっている“2.5次元”とか“お尻推し”といった方向性が徐々に固まってきたんです。その頃から女性が見ても下品に感じないような美しさをイメージしていたんですよね」
あまつは「ぱんつの姫」という異名も持つ。由来を訊ねると、「パンツが好きだから」と身も蓋もない答えが返ってきた。とりあえず彼女の説明に耳を傾けてみよう。
「中学の頃から、あだ名は“パンツ”でした。女の子がパンツを履いている姿が可愛いっていうのもあるし、物体的としてのビジュアルも可愛すぎるじゃないですか。なんだかケーキみたいだなって感じるんですよね。フリルとかレースで綺麗に飾ってあって。好きで好きで仕方ないから、自分のアイコンもパンツにしたし、8月2日の“パンツの日”は勝手に私の記念日に設定しました(笑)。
現在のあまつは、えなこ、伊織もえと並んで“3大コスプレイヤー”と呼ばれるようになった。日本3大名山や日本3大祭りと同様に、誰しも納得できるような風格が備わってきたということだろう。
「今後の目標ですか? すごくつまらない人だと思われるかもだけど、特にないんですよね……。私、コスプレとかグラビアをステップアップの手段だとは考えていないんです。毎回、“これが集大成だ!”って全力を出し切っていますし。だから、これからも目の前のことを全力でやることしかできないんじゃないかな。もしバラエティとか全然違うジャンルのお仕事が来たら、積極的に取り組んでみたいとは思いますけどね」
肩肘を張らないライフスタイルは、いかにも現代的に映る。しかし「ここぞ!」というときに見せる根性と、ジャンルを超えた豊かな発想力は、時代を突破する力を持っているのも事実。無限大に広がる可能性に注目したい。
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