NGT48劇場にてソロ公演の開催経験もある本間日陽が、ステージをTDCホールに移して開催したソロコンサート。前座コーナーには、この日のバックダンサーを務める新潟県出身の研究生・大塚七海、佐藤海里、寺田陽菜、諸橋姫向の4名が登場。自己紹介とパフォーマンスを2曲披露し、先輩の晴れのステージを開演前から盛り上げるとともに華を添えた。
いよいよ本編スタート。お祭のはっぴを羽織った本間がトロッコに乗って、「ひなたまつり、いくぞー!」と威勢良く登場。“眩しい太陽の下ノリノリで行こうよ”と、自身の名前の由来となっている太陽が歌詞に入った「ひなたフェスティバル(「AKB48 フェスティバル」のアレンジ)」を披露し、幕開けから会場をお祭りの雰囲気に包んだ。
その後も、自身が初選抜入りしたAKB48シングル曲「#好きなんだ」、新潟の田園風景や雪景色の映像を背負っての「Maxとき315 号」、AKB48でも珍しい盆踊り楽曲「一歩目音頭」などを、多彩な衣装早替えを交えながら、またお面や太鼓や輪投げなどお祭りらしい小道具も取り入れながらパフォーマンスを続けた。
本間のパフォーマンスは途切れることなく、オープニング「ひなたフェスティバル」から「チーム321推し」まで、自身の年齢にかけた“二十歳メドレー”として20曲連続で披露。完走後は「長かったですよね…」と息切れしながも、「(私の出身地)村上市はお祭りが有名。お祭りの街に生まれたからソロコンサートができると聞いた時は、“お祭りしかないっしょ!”と決めました」と新成人になってさらに強くなった故郷への思いをコンサートのコンセプトに込めたことを明かした。
中盤では、ステージに立ち続けていた本間の姿が消えてしまう場面が。

「唇 触れず…」では、特別ゲストとしてAKB48福岡聖菜とHKT48豊永阿紀が参加。本間を含めた3人は、2018年のAKB48グループユニットじゃんけん大会に“ポメとミケとキツネ(通称:PMK)”というユニットを結成して出場したほどの仲。グループの垣根を超えた大の仲良しトリオが揃い、「会場に来て2人の顔を見て嬉しかった」と安心した表情の本間に対し、2人は「私たちの前だと甘えたがりだけど、NGT48単独コンサートの時は本当にメンバーを引っ張っていた」と、親友目線で本間の一面を紹介するとともに、その舞台裏の努力と頑張りを讃えた。

終盤には、ソロコンサートに臨むにあたり、「めちゃめちゃ緊張していました。(AKB48として活動のため新潟を離れる機会も多く)自分はこのグループ(NGT48)の中でどうやっていくか葛藤していた時期も多くて。でも、その先に楽しい何かがあるって、それに気づけた1年だったなと思います」と悩んだ日々があったことを告白。
しかし同時に、二十歳の目標として「村上市でもっともっとお仕事がしたい。生まれ育った街ですし。村上市に貢献したいな、新潟をアピールしたいなと。
本編最後は、「これまでの出会いへの感謝とこれからの出会いに期待を込めて」とファンや仲間への感謝の気持ちを乗せて、「草原の奇跡」を歌い上げた。
アンコールでも本編に続き途切れることなく会場に響きわたる“ひなた!”コールに応えるように、本間は最後の最後まで笑顔を絶やすことなくパフォーマンス。「NGT48メンバーみんなでコンサートができるように頑張っていきたい」とこれからの意気込みを力強く語るとともに、ステージを降りるギリギリまで「ありがとうございましたー!」「これからも頑張っていきます!」と“新潟の太陽”と称される弾ける笑顔で挨拶し、自らの大きな目標であった夢のステージをやり遂げた。

▽「NGT48 本間日陽ソロコンサート ~来いっしゃ!ひなたまつり~」
日時:2020 年1 月25 日(土)〈開演〉18:30 〈終演〉20:50
会場:TDC ホール
出演:本間日陽 〈前座&バックダンサー〉大塚七海、佐藤海里、寺田陽菜、諸橋姫向(NGT48 研究生) 〈ゲスト〉福岡聖菜(AKB48)、豊永阿紀(HKT48)