【画像】「楽園ベイベー」「熱帯夜」、RIP SLYME名曲MV
RIP SLYMEと聞いて、まず一番最初に頭に浮かぶ曲は「楽園ベイベー」だ。本作は2002年発売の楽曲で、軽快なリズムとキャッチーなサビが印象的な夏を象徴する1曲である。
元々はアメリカのグループ・Four Topsの楽曲をサンプリングしたメロウな曲として制作していたが、権利の問題でサンプリングが許可されず、急遽トラックを変更。その結果大ヒットとなり、多くの人々に愛され、歴史に残る名曲となった。しっかりとしたグッドミュージックでありながら大衆にも受け入れられたこの楽曲は、RIP SLYMEを語るうえで欠かせない1曲と言えるだろう。
次に思い浮かべる曲は「熱帯夜」だ。本作は2007年発売の楽曲で、Coke+iTunesのキャンペーンソングとして起用されていたため、当時テレビCMで耳にしたという人も多いのではないだろうか。トラック制作を行うDJ FUMIYAによると、元々は個人名義用のトラックとして準備していたが、アルバム制作時に時間がなくRIP SLYMEの曲で使うことにしたとのことである。
しかしこの楽曲はブラジルのアーティスト・Clara Nunesの「Sabiá」という曲をそのままサンプリングしており許諾が間に合わなかったため、結局アルバムには収録せず後にシングルとしてリリースすることになった。
サンプリングの権利事情でトラックを変更したり、リリースが遅れたりとヒップホップグループならではのエピソードが多い彼らだが、他にも「One」「黄昏サラウンド」「白日」「Tales」など多数の名曲がある。
そんな彼らが先日5人体制で久々にリリースした楽曲「RIP SLYME」は、RIP SLYMEらしさ全開の1曲だ。
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