日本テレビは12日、同局系「月曜から夜ふかし」(月曜・後10時)の不適切な編集があった問題を受けて中止していた街頭インタビューロケを再開することを、同番組の公式サイトで報告した。

 同番組をめぐっては、3月24日放送回の「この春上京する人へのアドバイスを聞いてみた件」企画の街頭インタビューで、中国出身の女性を取材。

カラスに関する女性の発言について、制作スタッフが意図的に趣旨を変えて編集しエピソードを放送した。同番組では放送直後に事態を把握したタイミングで街頭取材をストップしていた。

 4月11日には放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会が不適切な編集について審議入りを決定した。同21日の定例社長会見では同局の福田博之社長が「重く受け止め、真摯(しんし)に対応していきます」と改めて謝罪。インタビュー素材の文字起こしを行い、他の担当者がVTRとの齟齬(そご)を確認するなど再発防止策を講じるとし、番組の存続に関しては「ロケのルールを徹底した段階で、元の形に戻り放送を続けたい」と、終了や打ち切りを否定していた。

【公式サイト全文】

 街頭インタビュー再開について

 皆様、いつも番組をご覧いただき、また、街頭インタビューにご協力いただき、ありがとうございます。

 当番組では、様々なテーマに沿って、街行く人の個性豊かなお話を放送してまいりました。多くの方に番組を楽しんでいただけるよう、そしてインタビューに応じていただいた方に「協力して良かった」と思っていただけるよう、スタッフ一同努めてまいりました。

 しかしながら、この度、不適切な編集をしたインタビューをそのまま放送してしまい、ご協力いただいた方に多大なご迷惑をおかけし、視聴者の皆様の信頼も裏切ってしまいました。あらためて心よりお詫び申し上げます。

 問題発覚後、直ちに街頭インタビューを停止して制作プロセスを見直しました。そして、同じ過ちを繰り返さないために、インタビューでお話しいただいた内容を複数の番組スタッフ、そして番組担当外の日本テレビ社員もチェックし、適切な編集かどうか確認することにいたしました。

さらに、番組内で制作モラル向上のための研修を繰り返し実施することにいたしました。

 これらの再発防止策を実施できる体制が整ったため、街頭インタビューを再開することにいたしました。今後、街で「夜ふかし」のディレクターがマイクを向けさせていただくこともあるかと思います。ご理解、ご協力いただければ幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。

月曜から夜ふかし番組スタッフ一同

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